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邦画

2009年08月15日
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カテゴリ:邦画
 「幕末太陽傳」 日活・1957年・110分・モノクロ・スタンダード
         
         監督・川島雄三、脚本・川島雄三・今村昌平・田中啓一
    
         出演・フランキー・堺、石原裕次郎・芦川いずみ



  1957年度キネマ旬報ベスト・テン第4位のこの作品、とにかく面白い! 
  落語の「居残り佐平次」「品川心中」「芝浜」などで構成された脚本が凄い!
  「首が飛んでも動いてみせまさあ」とすごむフランキー・堺、一世一代の素晴らしさ!
  石原裕次郎、小林旭、二谷英明、芦川いずみと、後の日活を支えた人達の新鮮さ!
  時代劇にコメディ持ち込み、見事大成功させた監督・川島雄三の見事な腕の冴え!
  全てが完璧な奇蹟の映画です。

 休みも残り一日。今日はほぼ曇りで気温も32度でストップ。
 我が家の猫たちもノンビリ、まったりした時間だけが過ぎていく一日だった。
 何か映画を見ようとDVDを探していたら「砂の器」が目に入った。
 珍しくリビングの大型モニターで見てみた。
 この映画を名作とは思わないが
 今、日本映画に関わっている人に真剣に見て欲しいと思っている。
 演出、脚本、音楽、撮影、演技・・・・
 全ての分野で、どうすれば面白い映画を作ることが出来るのか?
 この映画にはそれらのエッセンスが全て入っていると思う。
 ワンカット、ワンカットを頭に入れて欲しい。
 プロが作ればどんな映画になるか、この作品を通じて知って欲しいと思う。
 面白い日本映画を見たい!楽しい日本映画を見たい!
 そんな私の願いを叶えて欲しいと思っている。
 もっと頑張れ!日本映画。本当にそう思っています。


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最終更新日  2009年08月15日 20時54分17秒
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2008年04月18日
カテゴリ:邦画

 「ひみつの花園」 1996年・83分

          監督・脚本・矢口史靖、 出演・西田尚美

 珍しく90年代の日本映画を見よう思い、選んだのがこの「ひみつの花園」
 これが大正解で、面白過ぎる位の映画だった。
 シンプルなストーリーを、83分と言う時間の中で描いている事、これが見事です。

 ストーリーは、三度のご飯よりお金が大好きと言う女の子が
 銀行に就職したものの、人のお金を扱う事に嫌気がさしてきた時
 銀行強盗事件に巻き込まれ、人質になってしまい5億円と一緒に行方不明になる。
 犯人達は青木が原の樹海に迷い込み、車もろとも爆発炎上してしまう。
 奇跡的に生還した女の子は単独で、樹海に消えた5億円大捜索に乗り出す。
 樹海に詳しい教授のいる大学に入学する為、仕事も辞め、
 受験の為にアパートで一人暮らしを始める。
 無事入学してからが凄まじい。運転免許、ロック・クライミング、水泳と挑戦し
 全て見事にマスターしてしまう。貯金が無くなれば、ランジェリー・パブでバイトはするは
 賞金の出るロック・クライミングの大会で優勝するはの大活躍。
 「全てはお金のため」と始めた事であるが、このバイタリティ半端じゃない。
 最後、満を持しての樹海への突入開始!さあ5億円の行方は?

 この映画、乗りに乗った快調なテンポで、息つく暇も無い。
 ドンパチは一度も無いが、そこいらのアクション映画も真っ青である。
 矢口監督、大した物です。出演者はあまり知らない人ばかり。
 それだから、このトンデモナイ物語に、妙なリアリティがあるような気がする。
 本当に面白かった。映画はこうでなくちゃと、拍手したくなった。

 90年代は、洋画だけは見ていたが、邦画は殆ど見ていない。
 これをきっかけに少しは見てみようと思っている。
 
 
 
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最終更新日  2008年04月18日 21時57分41秒
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2008年02月23日
カテゴリ:邦画
 「宮本武蔵」    110分・1961年・5月27日公開

 「般若坂の決斗」  107分・1962年・11月17日公開

 「二刀流開眼」   104分・1963年・8月14日公開

 「一乗寺の決斗」  128分・1964年・1月1日公開

 「巌流島の決斗」  121分・1965年・7月24日公開

 監督・内田吐夢、脚本・鈴木尚之・内田吐夢(一作目のみ成沢昌茂・鈴木尚之)

 出演・中村錦之助、入江若葉、三国連太郎、高倉健、江原真二郎

 「中村錦之助で宮本武蔵をやってくれ」と東映から言われた
 当時、東映専属だった内田吐夢は「一年一作、全5部作5年がかりでならやります」
 と答え、東映はそれでOKと、第一作の製作を開始した。
 
 1957年をピークに観客動員は下降線をたどっていたが
 1961年当時はまだ、大手の映画会社はそれなりの製作本数を保っていた。
 スタッフ・キャストも殆ど変わらない、世界映画史上でも稀な試みは
 内田監督の情熱で、全5部作、9時間30分の傑作となった。
 
 第2作が公開された1962年、黒澤明の「用心棒」が公開され
 それまでの時代劇の殺陣の常識が覆され、歌舞伎のような様式美より
 徹底したリアリズムの表現に変わってしまった。
 第2作のクライマックスのシーンは、錦之助の熱演もあったが
 新しい殺陣の表現は、日本映画史上に残る素晴らしいものとなった。

 第4作の「一乗寺の決斗」は、18分30秒のモノクロの決斗シーンも含めて
 日本時代劇の最高傑作になった。物語の武蔵のように一作ごとに
 姿、顔、声と、全てにおいて成長する錦之助の素晴らしさに酔わされてしまった。
 千田是也、岩崎加根子、東山千栄子と、脇役の渋さも映画に厚みを加えている。

 第5作は、時代劇映画の衰退もあって、製作すら危ぶまれたが
 これが最後の本格的時代劇になるかもしれないという思いもあって
 いい加減な東映にしては珍しく、最初の構想通り製作された。
 劣悪な条件の中、スタッフのこの映画への情熱は凄い物があったと聞いている。
 全ての登場人物を最後まできちんと描き切った、内田監督の映画屋としての凄さは
 ラスト「剣は所詮、武器か」と呟く武蔵の思いまで、121分間、途切れる事はなかった。

 岩波書店から出ている、この映画の脚本家・鈴木尚之氏の「私説・内田吐夢伝」に
 このシリーズの事が詳しく書かれている。
 思想的に色々あったと聞く内田監督であるが、東映という企業の中で
 思うように映画を作ったと思う。「飢餓海峡」のカット事件など問題もあったが
 「右も左もあるもんか、俺達は大日本映画党だ」と言った
 大製作者・マキノ光男氏の下、映画史に残る作品を作った。
 そんな中でもこの「宮本武蔵」が、内田監督の最高傑作だと思う。

 オールナイト興行で、全5部作、9時間30分を一気に見た時の興奮は忘れられない。
 今、DVDで見る事が出来る。ビデオと違い画質も音も素晴らしい。
 今回、第2作と第4作を見てしまったが、今度は順番通り見ようと思っている。


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最終更新日  2008年02月24日 06時51分21秒
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2007年12月08日
カテゴリ:邦画

  「点と線」 1958年・東映・85分

        監督・小林恒夫、脚本・井出雅人、音楽・木下忠司

        出演・南 廣、山形勲、高峰三枝子、志村喬、加藤嘉

  松本清張の有名すぎる推理小説を、原作に忠実に映画化。
  カラー・ワイド、85分。井出雅人さんの見事な脚本を
  警視庁物語シリーズで、サスペンスに抜群の冴えを見せている小林恒夫監督が
  プログラム・ピクチャーの枠を超えた、見事な作品に仕上げている。

  冬の福岡郊外、香椎の海岸に毒を飲んで並んで死んでいる、男と女が発見される。
  心中で終わる筈のこの事件。一人の老刑事が疑問を持つ。
  「情死にしては、この場所はあまりにも寒々しい」
  その小さな思いが、この事件を意外な方向に向かわせていく。
  福岡のこの事件が、東京での汚職事件と結びついて
  福岡ー東京ー鎌倉ー北海道を舞台に、鉄道、飛行機を駆使した犯人のアリバイと
  それを突き崩そうとする警察の闘いが描かれていく。
  あまりにも有名な「東京駅の4分間の謎」を含め、原作そのままに映画化されている。
  B級ティストに溢れているが、スタッフ・キャスト共にA級の人達が揃っている。
  この頃、東映で盛んに作られていたサスペンス・ドラマの中でも
  この作品は間違いなく面白い映画でしょう。
  
  先日、放送されたビートたけしのテレビ版「点と線」
  5時間近い長編になっていて、大幅に改編された作品になっていた。
  それなりに面白かったが、推理ドラマとしては長すぎる。
  同じ局の「天国と地獄」よりは、よいと思うが
  5時間は疲れてしまって、シンド過ぎる。

  近くのレンタル店に、この「点と線」や「武士道残酷物語」等
  東映作品が多数入荷している。60年代の東映作品のDVDがレンタル店に
  あまり無かっただけに、嬉しい思いで楽しみにしている。


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最終更新日  2007年12月08日 22時15分48秒
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2007年11月11日
カテゴリ:邦画

 「眉山」・・・ようやく見る事が出来た。
        多少、ご都合主義のところがあったり
        献体の事など、重い話を詰め込めすぎていると思うが
        宮本信子さんの入魂の演技が、それらを何処かへ吹き飛ばしている。
        
        私の最も興味があったのが、徳島ロケ。
        これが素晴らしいと言うか、私には懐かしい風景が映し出されていた。
        眉山は勿論だが、徳島市内の栄町や、川、公園、空港と
        観光絵葉書のようでなく、生活の匂いがする町並みに胸が熱くなった。
        クライマックスの阿波踊りのシーンは、今までの映画に出てきた
        阿波踊りと違い、たっぷりと映し出されている。
        私も鳴門の阿波踊りは、最近も見ているが
        徳島の阿波踊りは、30年くらい見ていない。
        毎年、テレビで阿波踊りは見ているが、昔の踊りと違い
        ショウー・アップされ、見事なまでの群舞には圧倒される。

        エキストラやボランティアとして、延べ30000人の徳島の人たちが
        この映画のロケに協力されたと聞いている。
        映画の撮影が終わった後も、ロケ地見学ツアーも行われている。
        映画館が無くなった徳島市で、5月の映画公開の時は
        一度は閉館した「徳島ホール」で、上映されている。
        その後も、同ホールで何度か上映されている。
        一本の映画のロケが、ロケ地の人々をこれ程熱くしていることは
        あまり聞いたことが無い。(NHKのドラマの舞台に観光客が群がる事とは
        少し訳が違うと思う)
        町おこしと言うよりも、市民おこしと云った方が正しいと思う。
        映画を取り巻く環境は、昔とは大きく変わってしまったが
        映画への人の思いは、映画館で映画を見ていただけの昔より
        熱くなっているように思う。

        「眉山」・・徳島へ帰りたくなった。阿波踊りを見たくなった。
        鳴門うどんを食べたくなった。故郷を歩きたくなった。
        懐かしい故郷の風景・・今の故郷の町並み・・もう一度見つめてみたい。
        そんな思いがこみ上げて、ラスト・シーンでは涙が溢れました。

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最終更新日  2007年11月11日 22時02分21秒
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2007年10月17日
カテゴリ:邦画

 「雪国」 1957年・133分・東宝

      監督・豊田四郎、脚本・八住利雄、音楽・芥川也寸志

      出演・岸 恵子、池部 良、八千草 薫、森繁久弥、浪花千栄子
 
 50年前のゴールデン・ウィークに「柳生武芸帳」と2本立で公開された。
 当時11歳だった私は父に連れられて、始めて東宝の映画を見た。
 それまで東映か新東宝のチャンバラ専門だった父が、何故か東宝の映画館に行った。
 その頃の田舎の映画館の入場料は、映画館によって違っていた。
 一番安いのが新東宝、一番高いのが東宝だった。
 東宝の映画館に連れて行ってもらった記憶は殆どない。
 父はよく「東宝はハイカラだから」と云っていた。
 映画は良く判らなかったが、岸恵子さんの美しさだけは印象深く残っていた。

 それから50年、見たいと思いながら一度も見ていない。
 一度だけ、東京の名画座で見ようとしたが、プリントの状態が最悪で
 10分ほどで諦めて出てきてしまった。
 今回、NHK-BS2でようやく放映された。

 ワクワクしながら再生ボタンを押すと、モノクロの東宝マーク!
 子供の時見たのはカラーだと思い込んでいた。勿論、スタンダード・サイズ。
 タイトル・バックの汽車のシーンを見るだけで、胸が熱くなる。
 50年前の日本の風景が懐かしい。(これだから古い映画は堪らない)
 
 日本映画の絶頂期に作られただけに、キャストも豪華。
 川端康成の原作に忠実に作られている。原作と同じく越後湯沢でロケされている。
 子供心に思った、岸恵子さんの美しさは変わる事はなかった。
 その事だけでこの映画は永遠です。
 この頃の女優さんの美しさは本当に輝いている。
 監督・豊田四郎のベストだと思う。素晴らしい映画の一つです。

 他の出演者も凄い。加東大介、若き日の市原悦子、千石規子
          後に大映に移籍する中田康子(ご存知、当時の大映社長の愛人)
 
 とにかく贅沢な映画です。この後、松竹でもリメイクされましたが、こちらがベストです。

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最終更新日  2007年10月17日 22時08分18秒
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2007年08月17日
カテゴリ:邦画
 「さくら隊散る」 1988年 監督・新藤兼人

 広島の原爆で命を落とした、移動演劇隊「さくら隊」の9人の劇団員。
 その足跡を再現ドラマと、関係者の証言で描いたドキュメンタリー映画。

 ドラマの部分はモノクロ、証言はカラーと分けられている。
 9人の内、4人は即死ではなく現場からは脱出している。
 この4人の死に至るまでのドラマが壮絶で、原爆の悲惨さが胸をうつ。
 髪は抜け、皮膚はただれ、血を吐いて倒れていく姿を見たら
 今、原爆は仕方なかった等と、一種の肯定論まである事が、信じられない思いがする。
 如何なる理由があろうとも、核兵器に対しては絶対に「ノー」である。

 証言のパートに出てくる関係者の多くの方が、亡くなられている。
 映画製作から約20年、時間だけが過ぎている。
 
 名作です。一人でも多くの人に見て欲しい映画です。

 原爆投下の瞬間を映像に残しておきたいと
 95歳の現在も映画製作に意欲を燃やす、新藤監督。凄い人です。

 多治見は今日も日本一。40・8度。暑い、暑すぎます。


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最終更新日  2007年08月18日 09時37分10秒
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2007年01月30日
カテゴリ:邦画

 昨日、宍戸錠さんの「拳銃は俺のパスポート」を見た。これは今見ても充分面白い。
 監督・野村孝、脚本・山田信夫・永原秀一で、モノクロの沈んだ画面が渋い見事な映画。
 
 見終わってビデオを巻き戻そうと思っていたら、もう一本録画されていた。
 1967年の日活映画で「喜劇・大風呂敷」監督・中平康、出演・藤田まこと、芦川いづみ
 中平康と、芦川いづみの名前に惹かれて最後まで見たが、これが最悪。
 勿論、昔の映画が全て面白いとは思わないが、ここまで酷いのもあまり無い。
 中平康の日活最後の作品だと思うが、かって才人と言われた姿はどこにも無く
 当時テレビで人気のあった、藤田まことを主演にしただけの笑えない喜劇。
 大好きな芦川いづみさんも、ただ出ているだけ。映画館で見た記憶はない。
 石原裕次郎、小林旭、高橋英樹、吉永小百合、渡哲也と
 主演俳優の名前だけはそのままで、映画だけは作り続け、赤字だけは増え続けて行く。
 日活だけでなく大映も同じで、勝新、市川雷蔵、田宮二郎、若尾文子しかいなかった。
 「華岡青洲の妻」「ある殺し屋」「にせ刑事」などを作っていた大映のほうが
 同じプログラム・ピクチャーでも、少しはましだった。

 1967年頃から、日活も大映も(日本映画界そのものが・・)本当に駄目になり
 4年後大映の倒産、日活のポルノ転向となる。戦後20年で黄金時代は終わり
 日本映画は長く、暗いトンネルに入る。(私の夢もこの頃消える)
 
 日本映画だけでなく、世界の映画界がこの頃から悪くなる。
 最後の輝きのように多くの名作も、この年に生まれる。
 「まぼろしの市街戦」「冒険者たち」「城の生活」「ギャング」・・・。
 フランス映画だけで、ベスト・テンが出来る。
 この年以後、私の映画館へ行く回数が減ってくる。
 1967年ー私と映画のかかわりが、間違いなく変わってきた年だった。
 
 今日、邦画の興行収入が21年ぶりに、洋画を上回った。
 記者会見する関係者の喜びのコメントを聞きながら
 1967年の苦い思い出が、頭の中を駆け巡っている。

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最終更新日  2007年01月30日 22時15分11秒
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2007年01月10日
カテゴリ:邦画

 内藤 昭さんが亡くなった。
 西岡 善信さんと共に、美術監督として大映の黄金時代を支えた人だった。
 4年くらい前に、スカパーの特集番組に出ていたのが
 内藤さんの元気な姿を見た最後だった。

 「大菩薩峠」の波打つようにうねった土塀や、とんでもない大きさの木の幹。
 「眠狂四郎」シリーズや「悪名」シリーズでの、重厚その物のセット・・・。
 1週間か10日で消えるプログラム・ピクチャーばかりだが
 その仕事ぶりは、今も記憶の中にしっかりと残っている。
 
 大映倒産の半年くらい前に、京都の「築地」(喫茶店)で偶然お会いして
 「映画なんてもう辞めなさい」と、一時間近く説教された事があった。
 あの時の優しい笑顔が忘れられない。内藤さんの言うことを聞かずに
 それ以後も3年近く、努力もせず映画にこだわった自分が情けない。

 内藤さん本当に有難うございました。
 美術監督・内藤 昭の残した映画を、ゆっくり見たいと思っています。
 享年・79歳、映画を知り尽くした人が、また一人消えてしまいました。
 ご冥福をお祈りいたします。

 「映画美術の情念」(リトル・モア社)
 「市川雷蔵とその時代」(徳間書店)
 この2冊の本で、内藤さんの美術と、当時の大映を知ることが出来ます。

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最終更新日  2007年01月10日 22時32分05秒
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2007年01月03日
カテゴリ:邦画

   「下町の太陽」 1963年・松竹・86分・モノクロ

           監督・脚本・山田洋次
           出演・倍賞千恵子、勝呂 誉、早川 保

  1961年「二階の他人」で監督デビューした、山田洋次の監督2作目。
  映画は、大ヒットした歌謡曲を元にした、ごく普通のプログラム・ピクチャー。
  山田洋次さんの監督だけあって、下町ー貧乏ー正しい人ー幸福。
  山の手ー金持ちー冷酷ー間違った人ー不幸せ。こんな図式が当てはまる。
  (これが後の、寅さん映画まで延々と続いている。)

  製作サイドは、明るく、健康的な歌謡青春映画をと思ったようだが
  残念ながら、そうはならなかった。とにかく暗い。
  タイトルバックのテーマ曲まで、暗い感じにアレンジされている。
  この頃、流行していた「歌声喫茶」そのままの雰囲気で
  旧ソ連のプロバガンダ映画の気がしてくる。
  面白くもない映画を最後まで見たのは、その脇役の人たち。
  東野栄治郎、藤原釜足、左卜全、武智豊子、菅井きん・・・。
  今は殆どの人が故人になってしまったが、この人たちを見るだけでも価値はある。
  
  もう一つは、映画の冒頭のセリフに「隅田川を越えると、空が暗くなる」と言うのがある。
  墨田区の人が聞いたら怒りだしそうなセリフだが、映画はきちんと現地ロケをしている。
  私は東京の人間ではないので、詳しくは知らないが、映像の資料としての価値はある。
  東武伊勢崎線の曳舟駅、浅草花やしき、向島の橘銀座(この場面は一部セットあり)
  錦糸町、江東楽天地、都電、向島の工場群、掘切橋(なんと木の橋)・・・。
  よくこんなにロケが出来たと思う位、丁寧に映されている。
  今見ると溜め息が出る程、当時の下町が見事に描かれている。
  今なら、背景に映し出される風景を見るだけでも、この映画を見る価値はある。
  
  1963年、4月18日、「七人の刑事」と二本立で公開され
  そんなにヒットしなかったこの映画、今なら結構、見所はあるように思う。

  河出書房新社から出ている、「追憶の東京・下町、銀座篇」と言う本がある。
  小針美男さんの書かれた画集のような本だが、墨田区・東向島の風景がたくさん載っている。
  これが素朴で大変素晴らしい。昭和30年代の風景が懐かしく、思い出される。
  「下町の太陽」を見て、この本を開くと東京オリンピック以前の
  東京の下町の良さにふれる事が出来る。
  古いものが全て良いとは思わないが、良い物も確かにあったと思う。

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最終更新日  2007年01月03日 23時03分06秒
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