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このラジオの部品外しで最初に気付いたのは、シャーシの穴に搭載されている部品が合わない事です。おそらく戦後の闇市で、故障品をありあわせの部品で再生して、発売されていた物と推測されます。素人の配線とは思えないセミプロの組み立てでした。 残念ながら、同調用バリコンのローターは錆びていて回転不能。2段目のAF結合トランスの2次側は断線していました。電源電圧を重畳する1次側の断線トランスには沢山出会っていますが、電流がほとんど流れない2次側が断線と言う珍しい故障です。 古いコンデンサーに高電圧を与えるのは大変危険なのですが、このラジオに乗っていたペーパーコンデンサーはテスターが印字通りの容量を指し、リークはありませんでした。少し勇気が必要ですが、このペーパーコンデンサーをそのまま使用してレストアしてみようと思います。古いコンデンサーを使用する場合は、いきなりAC100をかけるのではなく、スライダックを使用して徐々に電圧を上げて行けば大きな事故は避けられます。特に電解コンデンサーは要注意で、低電圧から時間をかけて電圧を上げて行き、再化成させながら生き返らせる事が必要です。これを怠ってポンと定格電圧を与えると、かなりの高確率でパンクします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 16, 2019 10:24:44 AM
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