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昭和5年に坂本製作所から発売されたコンドル交流式受信機を手に入れました。 昭和3年に東京電機株式会社よりサイモトロンUY-227が発売され、交流点火してもハムが少ない検波が可能になりました。それをきっかけにエリミネーターが続々と登場します。UY-227で検波、その後に2段の低周波増幅と整流の4球構成のラジオはひとつのジャンルを作り「普通4球ラジオ」、後に「並四ラジオ」と呼ばれる様になります。 この坂本製作所のコンドルは並四ラジオのルーツと呼べるかも知れません。初期のエリミネーターらしく鉄製のケースで覆われています。 残念ながら球はUX-226を除いて、後の時代の物に入れ替わっています。発売時の球構成はUY-227、UX-226、UX-112、KX-112Aですが、これはUY-56A、UY-226、12A、KX-112Bになっています。 でも、この場合重要なのはAであれBであれKX-112のフィラメントが生きているかどうかです。恐る恐るテスターを当てた所、無事導通がありました。フィラメントが切れていないKX-112は貴重で、私が思うには、最も故障が多い真空管のひとつです。 初期のエリミネーターはぎりぎりヴィンテージに分類されるので、安易なレストアはしない予定です。 ヤフオクで、この時代の部品を一部に使って、史上存在しなかった形のラジオを作り、動作品として高値で出品されている物を多く目にします。使用された部品が哀れでなりません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 3, 2019 03:54:29 PM
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