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ソムリエとは…?

ソムリエ 

 最近、特に耳にするようになったソムリエという言葉。野菜ソムリエなるものも登場している始末。ソムリエ=その道のエキスパート・・・みたいな感じには、抵抗がありますね。日本という国は、本当に懐が深いというか、いい加減というか・・・ソムリエが、なにやら怪しい言葉となってしまうのは悲しい。

1.ソムリエとは・・・?

ソムリエとは、レストランで客の要望に応えてワインを選ぶ手助けをする、ワイン専門の給仕人のこと。語源はフランス語(Sommelier / 女性Sommeli?re:ソムリエール)。

フランスでは「国家資格」ですが、日本では、日本ソムリエ協会と全日本ソムリエ連盟の二つの団体が認定してる「民間資格」です。

2.ソムリエはどの位いるのか・・・?

実は、世界でソムリエ資格の保持者は日本が最大!日本ソムリエ協会(東京・千代田)によるソムリエ認定者は、現在8379人。これがどの位すごいことかというと、ワイン生産国の2国を例に挙げるとわかります。フランスで約1200人、イタリアで約800人だそうです。

ワインの給仕に、ある種の特別な資格を必要とする国は、世界中見渡してもありません。フランスでは超一流のホテル、レストランにしか、ソムリエ資格保持者はいないそうです。日本はずいぶんと恵まれて?いるのですね。

蛇足ですが、いまやソムリエは「日本標準職業分類」に職業名として追加され、ハローワークの求人・求職にも使われているという噂もあります。

もう一つ。ソムリエの資格はあくまで民間資格ですので、厳密にいうと、資格を所有していなければソムリエを名乗れないわけでも、サービスを出来ないないわけでもありません。

次回は「日本ソムリエ協会」と田崎ソムリエ・・・あたりの雑談を予定。


3.日本のソムリエ

日本では、日本ソムリエ協会と全日本ソムリエ連盟の二つの団体が認定している「民間資格」です。どちらも、講習会の受講、資格試験の合格により認定されます。(もちろん無料ではありません!)

日本ソムリエ協会のソムリエは、飲食サービス業に5年(協会会員は2年)以上従事し、現在も従事 していることが受験資格となります。

全日本ソムリエ連盟のソムリエは、成人である以外、受験資格は問われません。

ソムリエの資格はあくまで民間資格ですので、資格を所有していなければソムリエを名乗れないわけでも、サービスを出来ないないわけでもありません。

4.日本ソムリエ協会とは・・・?

日本ソムリエ協会を調べてみると、以下のようなことがわかりました。前身や、日本のワインブームの時期と重ね合わせてみると、何かがみえそうですが・・・割愛。

  • 日本ソムリエ協会の前身は、1969年にできた「飲料販売促進研究会」。
  • 1985年に、初めて第1回ソムリエ呼称資格認定試験実施。同年、社団法人化。
  • 1995年に、第8回世界ソムリエコンクール東京大会の主催・運営を行う。同大会で田崎真也ソムリエが優勝。
  • ちなみに、同世界コンクールはおおむね、3年に一度開催される。2000年の第10回世界ソムリエコンクール・モントリオール大会での、石田博ソムリエの3位入賞以外、日本人の外国開催大会での入賞はなし。

5.日本ソムリエ協会のいろいろな資格

概ね、日本ソムリエ協会のソムリエ資格は3つに別れるようです。いわば、ソムリエ内の格付けのようです。

  1. ”マスター” ソムリエ資格 
    シニアソムリエの中から、関係者(誰?)の推薦によって認定される。なるほど推薦で決まるのですね。
  2. ”シニア ソムリエ資格”
    ソムリエ資格認定後、3年以上経過したソムリエで、かつワイン及びアルコール飲料を提供する飲食サービス業を通算10年以上経験し、現在も従事しているもので、規定の試験に合格したもの。
  3. ”ソムリエ” 資格
    ワイン、アルコール飲料を提供する飲食サービス業に3年または5年以上従事したことがあり、現在も従事しているもので、規定の試験に合格したもの。ただし、ソムリエ協会会員は2年。

上記以外にも、全日本ソムリエ連盟 (ANSA) が資格として認定をしている「ソムリエ / ワインコーディネーター」があるそうです。名誉ソムリエ・・・は資格ではないですね。

ソムリエ以外の日本ソムリエ協会の資格としては、以下のものがあるようです。 

ワインアドバイザーは販売業に2年以上従事したことがあり、規定の試験に合格した場合取得できる資格。

それ以外の、一般人が受験できるのがワインエキスパート(某女優さんが取得したのがこれですね)。さらにそれぞれシニア・・・があるようです。

注意ですが、外国の資格の「ワインエキスパート」と日本ソムリエ協会の「ワインエキスパート」は似て非なるものです。

 6.ワインの世界で最高の称号は・・・?

多分、一番近いのが”マスター・オブ・ワイン”。ただ、この称号に関しては風説としてですが、かなり偏った認定条件があるといわれます。

1953年、ロンドンにワイン、スピリッツなど酒類を扱う業者の最高水準を厳密に規定することを目的として、The Institute of Master of Wine (マスター・オブ・ワイン協会) が設立されました。

この協会が認定する称号がMW、マスター・オブ・ワイン。

世界中のワイン業界で最も高い権威ある資格であり、唯一万国で通用する酒類の専門家の称号でもあるといわれます。

試験の難度は高く、今もって世界にたった250人ほどという、稀少な数字を見ただけでも、そのハードルの高さが分るというものです。

毎年、世界のワインの識者たちがMW試験にチャレンジしていますが、その合格数は一桁あるなしの、想像を絶する難関といわれています。

MWの合格者は、イギリス、フランス、オランダ、ドイツ、アイルランド、ノルウェー、スイス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなどで、まだアジアでは一人も合格者がいません。


7.ソムリエ・・・のまとめ 

調べてみると意外だなと思うことや、発見が多かったです。特に日本が資格として、世界一のソムリエ数を誇ることは、最大の驚きでした。

あくまで、個人的意見としてですが、考えさせられたのは、”それを求めたのははたして誰か?”です。

ある、懇意にしている酒屋さんの友人が言っていたこと。
「お客さんにワインを聞かれたときとか、あなた、ソムリエですか?ソムリエの推薦のワイン、ありますか?・・・など、よく聞かれて困ったので、お金掛かったけど取りました。 」

うーん。

ワインを選ぶときとか、ワインのエキスパートの助言は確かに欲しいです。特に、飲んだことのない地域や作り手などのときは。ヴィンテージも難しいです。

ただ、それがソムリエの資格の必要性はないんですが・・・。

資格を認定する組織に関しては、前述しましたが、いささか疑問があります。

講習会の費用の高さ、試験の費用、増え続ける資格名。さらに資格保持者が増えることによる、資格の価値の低下などが考慮されていないような気がします。1985年から20年位で、8000人を超えるソムリエ資格者を作り出した組織・・・あなたはどうかんじますか?。

個人的結論としては、ソムリエやワインアドバイザーが増えることには、なんら問題はないと思いますし、むしろ、ワインの知識を総合的に学ばれた方が、よきアドバイザーとして多く存在することは歓迎です。

がんばれ!日本のソムリエ!! 

以上、ソムリエのまとめでした。

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