先月30日から火口周辺およそ2キロへの立ち入りが規制されていた霧島の新燃岳について,鹿児島地方気象台は「噴火の兆しはなくなった」として,きょう午前11時に立入規制を解除しました。
霧島連山の新燃岳では,先月30日に1年7か月ぶりに小規模な噴火が起きて,マグマやガスの移動によって発生する火山性の地震が観測されるなど,火山活動が活発になっていました。
このため気象庁は,「火口周辺警報」を出して,噴火警戒レベルを火口周辺の立ち入りを規制するレベル「2」に引き上げていました。しかし,その後,噴火は観測されず,火山性の地震や噴煙の量も少なくなってきたことから,気象庁は,火口の周辺に影響を及ぼすような噴火が起きる兆候は認められないとして,16日午前11時,およそ半月ぶりに火口周辺警報を解除し,警戒レベルを平常の状態を示すレベル「1」に引き下げました。
これにともない周辺の宮崎県小林市と鹿児島県霧島市は,火口から周辺1キロの範囲の立ち入り規制を解除しました。
新燃岳の噴煙警戒レベル,平常の1に引き下げ
鹿児島地方気象台は3月30日,宮崎,鹿児島両県境の霧島山の新燃岳(1421メートル)の噴火警戒レベルを火口周辺の立ち入りを規制する「2」から平常の「1」に戻した。
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霧島山は,宮崎・鹿児島県境に位置し,加久藤(かくとう)カルデラの南縁部に生じた20 を超える安山岩の小型の成層火山・砕屑丘からなる火山群である。成層火山は高千穂峰,中岳,大幡山などで,砕屑丘は韓国岳,大浪池,御鉢(高千穂峰の西),新燃(しんもえ)岳などで,山体の大きさに比べて大きな火口を持つ。また,大浪池,大幡池,御池,六観音池など多くの火口湖がある。えびの高原と南西側山腹に温泉・地熱地帯があり,特にえびの高原の硫黄山では活発な噴気活動がみられる。
有史後は,主に御鉢と新燃岳(底部に火口湖)で噴火を繰り返してきた御鉢は1923(大正12)年の噴火以来穏やかであるが,過去の活動記録によれば霧島火山群中もっとも活動的な火口である。
新燃岳では2008年8月22日に小規模な噴火が発生している。
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