ことしの大型連休中の九州新幹線の,熊本~福岡区間は前年並みであったが,熊本~鹿児島中央間の利用客は,去年を下回った。
JR九州は、先月25日から今月6日までの大型連休中の新幹線の利用状況をまとめた。それによると,九州新幹線の熊本と鹿児島中央の区間の利用客は、上りと下りあわせて約188,000人で,前年の同じ期間よりも約7,000人,率で3%減少した。
なお,九州新幹線の博多と熊本の区間の利用客は上りと下りあわせて344,000人で前年とほぼ同じであった。
熊本~鹿児島中央区間の利用客が前年を下回った原因は,「連休の前半は、曜日の並びの関係で、連続した休暇が取りにくかったことに加えて天気があまりよくなかったため」と,JR九州は分析している。
旅行ガイド【九州】
2011年3月12日(土),九州新幹線(鹿児島ルート)博多~鹿児島中央が全線開業し,山陽新幹線との相互直通運転が実現した。 博多-鹿児島中央間は,288キロの路線で駅は12。新八代から南は2004年に開通しており,2011年3月,博多-新八代の151キロが開通した。こ の九州新幹線・鹿児島ルートが全線開業により,1973年の整備計画決定から38年,東京から鹿児島までが1本のレールでつながった。東海道新幹線が走り 始めてから半世紀近く。
1964年10月の東海道新幹線の開業から50年。6路線で総延長2300キロ超,全国に97駅まで拡大した新幹線は今、安全性、信頼性、速度はもとより,快適性や楽しさも追求している。
使いやすいユニバーサルデザイン、座り心地を重視したシート、無線LANなどパソコンに対応した設備を備えた車両が増えている。さらには、沿線地域の文化や自然に融合するインテリアを採り入れ、乗ること自体が楽しみな乗り物へと進化している。
九州新幹線 ホンモノづくしのインテリア つばめ
流線型ながらかわいらしさのある外観が特徴の「つばめ」。デザインはJR九州のデザイン顧問を務め、九州だけでなく全国の観光列車や駅舎に携わっている水戸岡鋭治氏である。
内装は鹿児島産樟(くすのき)の壁,八代産イグサの縄のれんに加え、川辺仏壇に使われる技法である木彫りや金箔、久留米がすり、博多織など、本物の九州 伝統工芸・素材をふんだんに取り入れている。ブラインドや荷物棚、肘掛けなどに木材が多用されているのも特徴の一つである。