沖縄は離婚率、待機児童比率、DV発生比率、非正規雇用率などが全国一、学力水準、1人当たり納税額、国民年金納付率は全国最低。
極端な格差社会に人々があえいでいるが、〈沖縄の革新政党には「沖縄を差別するな」という「反日思想」はあっても、シングルマザーや失業者の暮らしを楽にさせる弱者救済の左翼思想がない〉。
地元にはマスコミや学識者、労組も一体化した支配構造があり、それを支えているのが振興予算による利権であることが説明される。
「基地反対」のはずの沖縄で「基地を返さないで」という返還反対運動が起きる理由や、普天間基地移設をめぐる土木業界の利権争いなど、が詳述されている。
【目次】(「BOOK」データベースより)
序章 沖縄はこれからどうなるのか/第1章 普天間問題の何が問題なのか/第2章 高まる基地への依存/第3章 「基地がなくなれば豊かになる」という神話/第4章 広がる格差、深まる分断/第5章 「公」による「民」の支配/第6章 本土がつくったオキナワイメージ/第7章 「沖縄平和運動」の実態と本質/第8章 異論を封殺する沖縄のジャーナリズム/第9章 「構造的沖縄差別論」の危うさ