報道によると,山形市蔵王温泉の「蔵王温泉 スターライトホテル 樹氷の家」が,5月20日で廃業する。
宮城県境の蔵王山(1841メートル)の火山活動が昨年8月から活発化し,宿泊客が激減したことなどによる。
同ホテルは1957年に山小屋として創業。現在は客室数79室・収容数350人。標高1346メートルにあり,目の前にゲレンデもあることから, キャンプやスキー教室で訪れる小中学校の団体客が全体の約6割を占める。
蔵王温泉 スターライトホテル は,気象庁の警戒範囲(火口域から約1.2キロ)外にあるが,昨年10月,蔵王山の火口湖「御釜(おかま)」の白濁が確認されたことで,キャンセルが急増。今季の売り上げは昨季の半分以下にまで減った。経営の見通しが立たないことから、今年3月初旬 に廃業を決めた。
蔵王温泉観光協会によると,火山活動の影響を理由とする同温泉の宿泊施設の廃業は初めて。
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