ハウステンボス 年間入場者数300万人達成
ハウステンボス（ＨＴＢ）の2015年度（2014年10月～2015年９月）の年間入場者数は，307万人超を記録した。
ＨＴＢは，2010年に旅行会社エイチ・アイ・エス（ＨＩＳ）傘下に入って以来，目標に掲げた300万人を達成し，再建の一区切りとなった。
ＨＴＢの次の大目標は「東京ディズニーランド越え」にある。 ＨＴＢの集客コンテンツは多岐に渡る。再建請負人として，ＨＴＢ社長に就任したＨＩＳ創業者の沢田秀雄氏は，施設やイベント，飲食店，宣伝など各分野で，外部から専門の知識を持つ人材を登用した。
心がけたのはスピードだ。 沢田氏はアピールにも心を配る。「日本一」や「世界一」など，分かりやすく，客の心をつかむ施設やアトラクションの導入を図った。例えば，直線型で日本一という長さ180メートルのウオータースライダーを新たに設置した。このほか，世界最大級のデジタル釣りアトラクションや，世界最大級のイルミネーションなど，「ここでしか体験できない」施設に，人気が集まった。
梅雨時期など客足が鈍る時期は，集客作戦も成果を上げた。屋内施設のＰＲに加え，昨年今年６月からは雨の日限定の映像ショーや，ポンチョをプレゼントする「ハッピーレイン」を始めた。この結果，前年同時期より10％以上入場者が増えたという。
ＨＴＢは人気回復にのり，入園料の値上げにも踏み切った。値上げは現体制となって７回を数える。１日の入場料と有料施設利用料がセットになった「１ＤＡＹパスポート」の大人料金は，５年前と比べ1900円アップし，6400円である。業績も回復し，売上高，営業利益ともに2011年度から４年連続で増加した。2014年度は売上高262億円，営業利益は過去最高の73億円を達成した。
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