>>>薩摩藩英国留学生記念館「五代友厚」特別企画展「GODAI…バイタリティーの男〜薩摩スチューデントから大阪の恩人へ~」開催中-10月24日まで
企画展のテーマはNHK朝の連続ドラマ小説「あさが来た」で一躍脚光を浴びた「五代友厚」。五代友厚は、藩に対して英国留学生派遣事業を上申し、渡 航にあたっては引率したリーダーの1人です。その生き様は常に先鋭的で視線はいつも外に向いていました。帰国後は、政治の中枢に居座ることなく様々な分野 で健全なビジネスの発展を目指しました。疲弊していた商都の経済を立て直すことに奔走し、大阪の恩人とまで呼ばれた五代のバイタリティーを解き明かします。
五代友厚は、江戸時代末期、薩摩藩の使節としてイギリスに渡って紡績の技術などを国内に持ち帰り、のちに大阪商工会議所の初代会頭となるなど日本の近代化に大きく貢献しました。
いちき串木野市の薩摩藩英国留学生記念館では、五代の功績を広く知ってもらおうと、企画展が開かれていて、足跡をまとめたパネルや大阪の資料館から取り寄せた当時の様子を伝える資料など、およそ100点が展示されています。
このうち「欧行要集」は、五代がイギリスに渡ったときに書き留めたメモで、資本主義が取り入れられていた当時のヨーロッパでは、すでに合資会社の設立が進んでいたことなどが記されています。
また、五代は、開国に先立ち、貨幣の品質を高める必要があると考え、原料となる金や銀を得るため、鉱山の開発にも力を入れ、一時は、20数か所の鉱山を所有していたといわれています。
企画展では、当時、鉱山の掘削で使われたつるはしや足元を照らすガスランプなども展示されています。
この企画展は、いちき串木野市の薩摩藩英国留学生記念館で10月24日まで開かれています。
●開催日時
2016年4月20日(水曜日)10時00分から2016年10月24日(月曜日)17時00分
・展示観覧:0時00分~17時00分
・休館日:曜日(火曜日が祝日の場合は翌日)
・観覧料:(高校生以上)300円 (小学生・中学生)200円
【薩摩スチューデント 若き薩摩の群像】
記念館の建物は西洋式の建築構造とレンガや漆喰などの薩摩藩由来の素材や技術を組み合わせて作られ、留学生たちの功績などを記した400点の資料が展示されている。
開館時間は午前10時~午後5時。火曜休館。入館料は高校生以上300円。小中学生200円。問い合わせは同館(0996・35・1865)へ
【名 称】:薩摩藩英国留学生記念館
【所在地】:いちき串木野市羽島4930番地 羽島浦黎明公園内(羽島漁協前)
【構 造】:鉄筋コンクリート構造・地上2階建
【延床面積】:675平方メートル(1階400平方メートル、2階275平方メートル)