京都・「京町家」の危機-企業が京町家を活用する動きも
伝統的建築物として価値の高い「京町家」ですが,近年その数は減少し続けています。
京都市は「京町家」とは,建築基準法が施行された1950年以前に建てられた木造建築物で、平入りの屋板や坪庭といった特徴を有するものと定義しています。
京都市では2008~10年に市内中心部に約4万7000軒の町家があることを確認しましたが、16~17年に追跡調査をしたところ、約5600軒が消滅。残存する町家も1割以上が空き家となっていました。町家減少の原因は、高齢化による住人の減少や後継ぎ不足、さらに修繕ができる職人が減っているという問題も指摘されています。
そんな中、婦人下着大手のワコールは2018年年4月,京町家をリノベーションした宿泊施設をオープンしました。この事業は京町家の特性を活かしながらリノベーションを行い、泊まるだけではなく京都に暮らしているかのような滞在体験の提供を目指しています。岡崎を含め、2018年度中に京都市内に4軒の開業しています。