球磨川が氾濫した熊本県人吉市では,県内で初めて国宝指定された「青井阿蘇神社」が水没被害を受けた。同神社関係者は「元の姿に戻し,被災者に元気を届けたい」と,早期修復に向け」修復に取り組み初めている。
◆青井阿蘇神社:平安時代の大同元(806)年に創建。阿蘇神社の三神を祭神とし,鎌倉時代から明治維新までの約700年に渡ってこの地を治めた相良家歴代当主の保護により,たびたび改修が行われてきた。
現在境内中央に南北に並んでいる本殿,廊,幣殿,拝殿,楼門の五つの社殿は,初代人吉藩主相良長毎(さがらながつね)と重臣相良清兵衛(せいべえ)の発起により,慶長15(1610)年から18年にかけて造営されたものである。
・所在地:人吉市上青井町118番地
>>> 国宝 人吉 青井阿蘇神社
「球磨で名所は青井さんの御門」と民謡球磨の六調子に歌われる青井阿蘇神社(熊本県人吉市 http://www.aoisan.jp/)。大同元(806)年に創建され,慶長15(1610)年に再建。本殿,廊,幣殿,拝殿,楼門は国宝に指定されている。
青井阿蘇神社(http://www.aoisan.jp/)で秋の訪れを告げる「おくんち祭」は,神社の創建を祝う秋の例大祭で毎年10月に,神楽や神幸行列など様々な催しが行われる。
◇青井阿蘇神社のおくんち祭り
青井阿蘇神社の例大祭「人吉おくんち祭り」は,例年,10月3日から11日まで開催される。
毎年10月に行われる例大祭おんちく祭は人吉球磨地方最大のお祭りで,400年の歴史がある。古来より誠にめでたいとされてきた陽の最高の数が重なる重陽の日に神様が御鎮座された縁日をお祝いである。この祭りには,歴史に育まれてきた伝統文化やしきたりが,今に引き継がれている。
大祭期間中に火災の禍がないように祈願する3日の鎮火祭や,8日の国選択の民俗無形文化財である球磨神楽の奉納はこの地域独特のものです。祭りのハイライ トは9日は稚児行列や神輿行列・獅子舞などが総勢3000人の華やかな行列が人吉の街を練り歩く。 行列の途中では,獅子に子供の頭をかませ,子供の無病息災を願う親たちのほほえましい姿があちこちで見られる。