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2023/11/23(木)12:49

追悼 元阪神外野手 横田慎太郎さん -あんたの人生は、奇跡だった!!-

鹿児島 ゆかりの人(188)

 阪神タイガース18年ぶり優勝の今年、28歳で生涯を終えた元選手がいる。鹿児島県出身で元阪神外野手の横田慎太郎さん--7月18日、脳腫瘍のため亡くなった。28歳であった。--  ​​◆横田さん 引退セレモニー​​  2019年、脳腫瘍の後遺症で視界がぼやけるなか引退試合で見せたプレーは「奇跡のバックホーム」と呼ばれ、多くの人に感動をもたらした。 それは、9月26日の2軍ソフトバンク戦(鳴尾浜)で起きた。8回2死二塁から中堅の守備に就き、中前への安打の打球をワンバウンドで捕球すると、本塁へレーザービーム。ノーバウンド送球で本塁突入した二塁走者を刺した。約3年半ぶりの公式戦、最後の試合で最高のプレーを見せた。  横田慎太郎さんは、「練習でもああいうボールはいったことないんです。本当に神様がいてくれたからだと思います。諦めずにやってきてよかった。打球は二重に見えていて、どこで跳ねているかも分からなくて」と語っている。苦しいリハビリの乗り越えた先の奇跡のプレーだった。 ​​​◆​​​ 『栄光のバックホーム 横田慎太郎、永遠の背番号24 [ 中井 由梨子著 ]』は、母まなみさんと対話を繰り返した横田選手のかけがえのない日々を描いた、ノンフィクションストーリーである。 ​​​--本文 144ページより 元阪神タイガースの先輩選手だった鳥谷敬さんが、奇跡のバーックホームの後で、「横田、野球の神様って、本当にいるんだな」 と声をかけでくださったそうですが、その神様の存在を感じることができるのも、努力に努力を重ねた一流の選手だからこそと、私(母)は思います。 そして、それは野球だけに限ったことでは、もちろんありません。 いろんな場所に、仕事に、それぞれの神様がいて、そこで働いたり努力している人たちのことをいつも見ていて、そっと背中を押してくださる。そんな存在がいると私は思います。そして、あのプレーを見て、感動したり、自分も頑張ろうと思ってくださった多くの方がいたことが、慎太郎にとって何よりの幸せだったのです。 ​​​--本文 246ページより​​​『18時のプレイボールの前に黙禱が捧げられました。慎太郎が大好きな球団の皆さんと、そして4万人を超える観客の皆さんが、慎太郎のために頭を垂れてくださいました。「黙禱」しんと静まり返ったスタジアムに風の音だけが響いています。 慎太郎、これが本物の甲子園の風だね。慎太郎、今この瞬間、甲子園はあなただけのものだよ。慎太郎、今、どこにいる?』  【目次】 プロローグ 甲子園の空第一章 夢のグラウンド第二章 奇跡のバックホーム第三章 最後の港で エピローグ ホームランボール ◆横田慎太郎(よこた・しんたろう)1995年(平7)6月9日生まれ。鹿児島県出身。鹿児島実から13年ドラフト2位で阪神入団。3年目の16年3月25日、開幕の中日戦に「2番中堅」で先発し、1軍初出場。17年2月に脳腫瘍が判明し、18年から育成契約。19年9月22日に引退を発表し、同26日の2軍ソフトバンク戦(鳴尾浜)で引退試合を行った。父の真之氏はロッテなどに在籍した元外野手。​​ 奇跡のバックホーム/横田慎太郎【1000円以上送料無料】 価格:660円(税込、送料別) (2023/11/22時点)楽天で購入

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