大沼 紀子さんの人気シリーズで、TV化も
真夜中のパン屋さん(午前4時の共犯者) された<真夜中のパン屋さん>第五弾!今回は500Pを越える長編です!
暮林に促され、入院中の母・律子に会いに行った希実は、そこでとんでもない話を聞かされた。ずっとハハに付き添ってくれていた暮林に変わり、これからは自分が付き添うという希実の言葉を、ハハは新しい付き添いがいるからと言って断ったのだ。しかも、それはノゾミンノチチだという・・・え?ノゾミンノチチ・・・ 「・・・・・ノゾミンノチチって、私の父親のこと?」「そうよー?他に誰がいるの? のぞみん会っていけば?ちょうどいい機会だしー。感動の親子ゴタイメーン、みたいな?」 なにを言ってるんだ!この人は・・・・・
高一のとき、興味本位で取り寄せた戸籍で、父・門叶 樹(トガノ タツル)のことを知った希実は、彼に電話をかけて会って欲しいというが、その願いはきっぱり拒絶された。会う気はないし、連絡をもらうのも迷惑だと。おまけに母は、今まで父のことは一度も口にしたことなかったクセに、なんで??しかも、暮林と弘樹も、希実の父のことをあっさり受け入れていて・・・?てゆうか二人とも、私の父親が美和子さんのおとうさんじゃないって知ってた・・・の? すべてを受け入れて、どこまでも寛大な暮林のおかげ(?)で、仕方なく両親の現状を受け入れることにした希実だったが、それで平穏な生活が訪れるはずも無く、今度は美和子さんの幼なじみを名乗る男が現れて・・・
うーん・・・なんだか必要以上に長かった気がする・・・てか、読んでてすごく肩がこったのよ。内容が重かったせいかしらん?いやいや、おそらく大人の身勝手と勝手な思い込みによる正義によって、子供が振り回されている状況にうんざりしたからだわ、きっと。いやまぁ、確かに、いいかげんカッコウ母の過去をきちんと書いておかないといけないというのは判るけど、それが明らかになったとて、彼女が希実ちゃんにしたことが許されるわけでも、正当化されるわけでもないからねぇ。結局ハハがしたことって、逃げ出して、投げ出して、押し付けただけだしさ。あと、のぞみん父に関して、二転三転させるためのミスリードの仕方が、ちっとばかしうっとおしいというか、わざとらしいというか・・・ 実際、ハハが急に美和子ちゃんちからクソ母に追い出された時点で、原因の想像がつくしな・・・それにしても、親になる気も、なる資格も無いってんなら、きっちり避妊しろよな、この馬鹿たれが!と、おもわず叫んでしまったわ・・・・
シリーズ一覧 2011/8月11日、2012/3月28日、2013/2月17日、2014/4月6日に書いています。