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カテゴリ:出発前
2年の春に留学エージェントを決めた。 ネットには、『留学の準備は留学開始の1年前ぐらいが好ましい』と書かれていた。 うん、理想的じゃないか。 家から留学会社までが遠かったので、 とりあえず夏休みに一度その会社まで行くことになった。 つまり、具体的に私は夏まで何もしなかったのだ。 バイトが忙しかったし、もっとお金も貯めなければならない。 ドイツ語の勉強? 皆無。 なめきっている。 そして意思の弱さが伝わったのだろう、 エージェントも乗り気ではない。 当たり前だ。私の具体的な望みは土地が「川の近く」であるということ。 「川の近く」というのは、私にとっては結構重要だったんだけど…。 私の出身県は小さい。雨が降らない。降った雨は速攻で海へ。よって川が無い。 大陸の、大きな川に憧れを持ってもおかしくは無い。 ただ、ドイツには、大きい川も、またそれ故に有名な川も、数え切れないくらいあるのだ。 彼女はその中で、大きな都市が良いかとか、 日本人が少ないところが良いかとか、 どこ(語学学校・大学・その他)に行きたいのかを聞きたかったのだろう。 「とりあえず、日本人が少ないところなら。」 ドイツ語の勉強を全くしていないにもかかわらず、 語学学校や大学は何処でも行けると思っていた。 すいません。ただ、これほど世界をなめてる奴がどんな痛い目にあったか、という話です。まぁ、これほど考えなしも早々いないと思いますが 今考えてみると、どれだけ無知だったのだろう。 もちろんその代償を今、払っている。 多くを望まなかった、といえば聞こえは良いが、 ただ、何も考えてなかった。 『ドイツの大学に行くのには、 一生に2回しか受けられないテストに合格しなくちゃいけなくて …もちろん、1年とかの短期ならそれを免除されるケースもあるんだけどね。 大学に行ってみたいよね?大学付属の語学学校もあるし。』 あー、じゃそれで。 『ケルンに日本で知られてない語学学校があるの』 いいですねー、大聖堂の街ですか。 『じゃ、とりあえず、最初の4ヶ月は語学学校に通って、夏はサマーコース行って、10月から大学のウインターゼメスターがあるから、それにしようか』 はい。そうしましょう。 ・・・・・・・さて、 今のくだりの何処が一番問題でしょう。 1 つまり4か月分の語学学校の予約はエージェントがやってくれるが、サマーコースと大学は自分の通えそうなところを自分で選んで現地で自分で願書を出さなければならないこと。 2 大学に短期でも通うには一定時間(一番制限の緩い大学で400時間程度の学習時間が必要)の学習を証明するもの(認定試験合格証・学習時間証明証など)が必要だということを知らされなかった(というか知らなかった)こと。 3 実は私は大学で1年間(半期15コマ×90分×4)90時間しか授業を受けてなかったということ。 4 要するにどう考えても短期間大学で授業を受けるための用件すら満たしていない私が大学に通えるわけも無ないことに気づかなかったこと。 はい、もちろん、全部です。 言ってくださいよ、そういうことは。 お前には無理だと言ってくれれば、 私だって根っからの馬鹿じゃない(と思う) 理解できますから。 もう遅いけど。 笑 そしてエージェントの攻撃は続く。 『ビザはドイツで申請できるからね。』 そーなんだー。じゃ、日本でしなくていいやー。 『急遽ステイ先が変更して、まだ詳細が分からない』 そういうこともあるってネットに書いてたー。 『航空券もぎりぎりまで粘ったんだけど』 安いのを取ってくれるために頑張ってくれたんだー。 …私がステイ先の詳細を知ったのは出発1週間前 航空券(Eチケット)は出発の2日前にメールで送られてきて 自分でプリントアウトした。 出発前日は、 関西国際空港から出発するために、兵庫県の伯父のところに泊まった。 親戚の皆には出発まで本当に色々お世話になった。 彼らに一連のくだりを話すと、 伯父は言う 「お前は危機感が無さ過ぎる」 伯母は言う 「あなたらしいわー、ほほほほほ」 出発当日 空港出発窓口のお姉さんはつぶやく 「ビザは日本で取っておいた方が…」 飛行機は、予定より1時間遅れてフランクフルトに到着した。 波乱の幕開けだった・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月06日 22時07分31秒
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