嫁ぎ先の皆様へ、30-1
いよいよ分蜂期となりました。例年より早い分蜂となった今年ですが、分蜂から3週間過ぎると、ぼつぼつとアカリンダニの対策に取り掛からねばなりません。「嫁ぎ先の皆様へ」と題し1昨年発信いたした記事を今年度の「嫁ぎ先の皆様へ、30-1」としてup致します。分蜂の早く始まった処は早急に対応してください。自群分蜂取り込みの時分蜂が始まる時は時騒ぎがおおきくなり、蜂雲となり、しばらくすると近くに泊まります、泊まるまで眼を離さずに観察する事です。女王蜂は少し遅れて蜂球に舞ってきます、蜂球を観察してると約5割の確率で女王蜂を見つけられます。蜂球の表面をしきりに動き回り自分の臭いを群れに覚え示しているかの様子です。数分で蜂球の中に潜り込んでしまいます。すると群れの蜂は皆上を向き整然として落ち着いてきます。しばらくすると先行隊が永住先を見つけに舞い立っていきます。霧吹きで水を吹きかけるとすぐには永住先へ舞い立ちません。落ちつついて準備をし、巣場に取り込みます。取り込み後1. 巣門の管理、巣門を早朝観察し、マイッターの中に雄蜂の死骸が見えましたら、早朝6時頃までにマイッターをはずしてきれいに片づけて下さい。特にすぐ上により穴の無い巣箱では外に出られぬ状態となります。気温が上がますと7時には普通に通勤を始めますのでできる限り早い時間帯です。マイッターはもとに戻しちゃんと設置してることを確認は必ず怠らずに。2. 給餌 逃げ去り行動を起こした群れには給餌をしてみるのも一つの手です。2.3回と逃げ去り行動を起こしますといかにおなか一杯に蜂蜜を蓄えて出てきても体力を失います。1回起こした群れには、早期に200gの白砂糖を200CCのお湯で溶かし、常温まで冷えましたら、100CCほどを夕刻にタッパーに入れて、上に発泡スチロールのトレイを1センチほどに短冊状に切って浮かべます。3.4本で良いと思います。その上にさらしを被せます、さらしは中の幅で長さは1.5倍ほど、片側をタッパーのふちにかけておきます。砂糖水が減ったらだんだんと下がるようにしておきます。中はさらしで覆うほどとして巣門より入れて、早朝に減り具合を確認します。夕刻入れて早朝には取り出します。給餌で逃げ去り行動がなくなる群れもあります。3. ハチマイッターの取り扱い花粉団子を運びこむと逃げ去りはなくなると聞きますが、運んでいても逃げ去る群れはあります。一度も逃げ去りを起こさねば分蜂日を含んで4日後の夕刻には、マイッターをはずしてください。最長取りつけても1週間後には外してください、それ以上取り付けると交尾が完全とならず群れは育ちません。逃げ去りの行動は分蜂時と同じ時刻です。強群ほど見ていると非常に巣門が立て込みます。大変ストレスを感ずると思いますが、逃げられたら二度と戻りません。状況をしっかり観察してると逃げる群れ、逃げない群れが分かるようになりますがこればかりは経験を重ねるしかありません。特に定規にて巣門を3.8に調整してるとものすごく立て込んでいると思います。2日後に外しても逃げぬ群れもあり、こればかりは運です。ご自身で判断してください。4. キンリョウヘン お持ちし、設置した巣箱の近くにはキンリョウヘンを置かないでください。特に逃げ去り行動を起こし、舞い立った群れは巣箱に帰らず、かなりの数がキンリョウヘンにも群がります、1日巣箱を離れていると、違う群れと認識し、バトルとなる場合もあります。最後には女王を巣箱に残し、見放してしまう場合もでてきます。逃げる、逃げない、何処で営巣するかを決定しているのは働き蜂です。今後の管理ダニ対策入居後、4週間目を目途にメントールを投与する事です。スノコ天板の段ボールを外し、トリカルネットに変えてメントール20~30グラムを投与します。最初は少なく15グラムほどで様子を見まして追加してください。投与が早すぎると逃げ去る群れもあります。最低でも3週間過ぎしっかり育児が始まっていると逃げません。特に第一の昨年からの女王の場合は早めに投与を進めて下さい。新蜂の場合はすぐにトリカルネットの網目を塞いでしまいます。月に最低2回は曇りの日、朝夕に天蓋を開け確認する事です。目詰りは-ドライバーでこするとある程度落ちます、最悪は取り換えるしかありません。尚、わからぬ事は ☎、メールにて問い合わせてください。大事な事は蜜蜂に好かれるよう、蜜蜂の気持ちになる事です。