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テーマ:日本ミツバチ(438)
カテゴリ:アカリンダニ
今年の日本蜜蜂蜂の分蜂は1月~3月の低温の影響で半月は遅れています。 (我が家だけかも知れませんが!)(T_T) 立春とともに始まる春の産卵も当初から10日は遅れており、 蜜源の花の咲き始めも同じく遅れました。 それでも温暖な地域では分蜂が始まりソワソワした毎日が続きます。 従って今期の新嫁ぎ先へはまだ先の事ととなりますが、 今年2回目の「嫁ぎ先の皆様へ、29-2」を発信致します。 昨年の10月27日にお送りした、 嫁ぎ先の皆様へ、を少し内容を付け加えて再度up致します。 まずは、分蜂取り込み後3週間が経過しましたら対策を始めてください。 余りに早く投与しますとメントールの臭いを嫌い逃げ去ります。 投与の目安は産卵が確認でき2週間以後と位置付けて下さい。 ******************************************************************* アカリンダニ対策の薬剤投与注意点 アカリンダニは産まれてくる内勤の新蜂に良く感染するように感じられますので春の越冬より目覚めた時期から夏に入るまで、真夏を越して産卵活発となり越冬蜂に生まれ変わる時により感染が拡大する傾向にあります。この時期のメントール投与を的確に致しますと感染はある程度防げられますが約2割の群れは感染が見られ蟻酸パテの投与にて復活できました。 メントール メントールはミツバチが嫌います、特に分蜂期から真夏を過ぎるまではすぐにトリカルネットの目3ミリを塞ぎますので 月2度は天蓋を取り外しネットの目詰まりを確認し、ひどい時はネットを取り換えます。作業する時は陽の光を天から入れないよう注意してください、曇りの日、あるいは朝、夕の作業に行うよう気を付けましょう。 メントールの投与量は最低の投与量です、これ以下ですと効果が得られぬこともあります。投与は必ずすべての群れに投与してください。 元気な群れは底から手鏡で見ますと蜜蜂でいっぱい巣板は見えぬのが普通の健全な群れです。感染が進むと徐々に巣板が見え始め、最後にはすべての巣板が見えてミツバチは巣板の間に少ししか見えなくなります。こうなると手遅れとなります。 蟻酸液体投与は 蟻酸パテの投与は 巣内温度が40℃になりますとメントールが解けまして液状化しますとミツバチは死に至るか逃去となります。 巣内温度を継続的に測りますとその地域の巣内温度が把握できますが(T&D温度ロガー)大変高価です。 巣内温度の影響で11月後半~2月中旬の間は蒸発しません投与は無駄となります。11月後半までに巣内のアカリンダニを皆無にしないと春を迎えるのは非常に厳しくなります。 高冷地では冬季の投与はほぼ効果を得られません。 立春が過ぎ1月もすると育児が活発となり、貯蜜も減り、巣屑もいっぱいにで来るのが健全な群れです。 内検しご飯茶碗1杯ほどの蜂数でしたら感染を疑い蟻酸パテの投与で復活できますが女王が健在であることが条件です。日本蜜蜂の女王蜂は最後まで感染いたしません働き蜂が減り温度を保てなくなり凍死してしまうのが普通です。 春先に感染し蟻酸パテの投与で復活できましても無事に分蜂できる群れは50パーセントとみて下さい。まれに夏分蜂を起こした群れもいましたし、次年度まで分蜂しない群れもおります。 ******************************************************************** 特にこれから感染拡大し、 蔓延となるであろう四国、 九州地方の皆さんには上記を参考とし、 是非とも実践して頂きたいと思います。 蜜蜂の姿が消えてからでは虚しさと後悔しか残りません、 手遅れとならぬよう何が原因かを見極め、 二度と同じ失敗は繰り返さぬ決意が一番大事です。 最善を尽くすことで群れは増え続けます。 28年度を総括致しますと、 何より実績がすべてを物語っています。 我が家の飼育群と昨秋嫁いだ群れ11群を含めますと、 何と31群れが、今現在分蜂期を迎え、 2.3名の方からはすでに分蜂報告を受けています。 日本蜜蜂飼育者には参考となると思いますが、 一般の方には大変難しくかたいお話となりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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