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86netの南麓日記

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2017年06月23日
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カテゴリ:アカリンダニ

梅雨も本格的となりそうな気配です、

嫁ぎ先の蜂群はお元気ですか?

大変に重要なことが書かれていますので、

昨年の同時期の日記をアップいたします。

巣箱への干渉は週一回以内です。

これから気温が上がります干渉しすぎると逃げ去ります。

しかし一月も状態を確認しないのもトラブルに気付かず手遅れとなる原因です。

月に最低2回は巣門からコンデジを入れ、巣板の状態を確認し、

蜂数の増減を比較することです。

 

想定される事前の準備と対策はミツバチ飼育にも共通される事です。

過去の出来事を教訓とし、

手遅れとならぬ様早め早めの対策に取り組んでください。

****************************

2016年6月23日の日記から、

嫁ぎ先の皆様へ、

今後の留意点を下記にまとめました。

1.   今の季節の消滅群。

    分蜂取り込み群の中でも約2割は、無王群あるいは女王蜂の交尾が順調に行われず

    この季節に消滅となる群れが見られます。

    特に自然群の見当たらぬ地域にて多く起こり得ることです。

    あまりにも静かとなってしまった群れは内検をこまめにし、

    蜂数の増えるのを確認しましょう。

    ますます減り続ける群れはもう限界ですし、

    少しでも働き蜂が増えてくる群れは弱小群でも真夏を過ぎると復活する可能性は

    あります。

2.   無王群。

    元群で、働き蜂産卵が始まり、無王群となった群れ。

    はっきり分る様になる季節です、

    働き蜂のお尻がテカテカとしてきます、

    一回り小さな雄蜂が晴れた日のお昼頃に舞いだしてきます。

    蜂数が徐々に減りだします。

    新しく巣板を造りませんので,古い茶色の巣屑が巣門に出てきます。
    スムシの糞のような細かい粒粒が数多く落ちてきます。
    非常に狂暴となり、少しの刺激で襲ってる傾向が強くなります。

    いずれは消滅となりますが、早い時期ですと元気な群れに合同する事もできます。

    末期と感じた群れは早めの整理が必要となります。

3.   スムシ対策。

    7月に入りますと梅雨も末期となり、巣虫の繁殖が活発な季節です。

    巣門の掃除、巣門自体の取り替えは早めにいたしましょう。
    分蜂群は取り込みから45~60日後には巣門を交換いたしましよう。

    元気な群れは造巣も活発ですし、巣虫の被害も少ないものです。

    越冬群の継枠は巣門も一緒に交換し、なるたけ作業を一度に済ませるよう心がけます。

    真夏日の続く季節はミツバチに対する干渉をなるたけ少なくしましょう。

4.   孫分蜂。

    今年は孫分蜂が多く報告されています。

    孫分蜂が起きた時は第1は取りこぼしなく捕獲することです。

    交尾済の女王なので逃げられねば育ちます。

    2・3と出る場合もありますが他の巣箱も孫分蜂していれば育つ可能性は大ですが、

    なかなか育ちません。

    少しの雄蜂を見ただけであっという間に分蜂しますし、とにかく高跳びします、

    逃げ去り行動も活発です。

    孫分蜂は元巣と第一分蜂の群れが良く起こします。

    分蜂から約45日~60日過ぎた頃から始まります。

5.   メントール投与。

    高温期に入ります、特に温暖な地域での飼育は巣箱の通気性を上げねばなりません。

    巣箱内の温度が40度近くまで上がりますとメントールが液化し、

    下に漏れていき触れると蜜蜂は死に至りますし、逃げ去りの原因となります。

    巣内温度を測ると良いのですが通常は35度を超えると、
    ミツバチは巣内温度を下げる行動を起こします。
    巣内の横壁に水滴をいっぱい貯めて扇風することで温度を下げます、

    巣内温度は飼育してる地域、環境で参考とならぬ程開きがあります。

    蜂達が前蓋にたくさん出てきて旋風行動を起こすときは危険な時と自覚してください。

    天蓋に通気性を持たせると10度近くは巣内温度が下がります。

    他の対策としてはメントールの投与量を減らす、遮光100%完全に木陰とする。
    巣箱の横方向は完全に吹き抜けとし、風の通りを向上させる。
    よくスダレを横に垂らして日陰としてるのを見かけますが、
    それなら屋根を掛けて、すべてのスダレを上に載せて遮光したほうが通気性は向上します。

    底板を金網にする等ですが、一概にこれが良いとは言えません、

    飼育してる環境に合わせるしかないのです。

6.   蟻酸の投与。

    この時に最適投与とはっきりとは解りません、

    メントールより蟻酸のほうがミツバチは嫌がりませんので、

    異常を感じましたら、早めに投与することです。

    価格的にはメントールの十分の一ですので50%液、20CCを投与してください。

    結果が分かるのは2回目の投与が終った頃ですが、

    5日間をあけて3回は繰り返し投与でワンクールとします。

    明らかに徘徊蜂が見られる末期症状の出てる群れでは2クールは繰り返すことです。

    メントールと共用投与は避けた方が無難です。
    昨年からは蟻酸パテを投与しています、一度の投与でダニは死滅すると信じています。
    ただ高温期の投与は気を付けてください、濃度が高く、過剰投与になりがちです。
    拡散に30日は懸るように上部のフイルムを切るのを調整してください。
    飼育してる地域にて異なります、ご自分で研究するしかないと思います。

7.   真夏の管理。

    6項目の諸々の管理を申し述べましたが、

    どの管理も猛暑日の季節はなるたけ避ける事です。

    地域により巣箱にふれただけで巣落ちとなります。

    3段満タンとなった強群の採蜜も4段目を足して梅雨開ける前に済ますことです。

    もしくはあらかじめ継枠し、9月に入るまで巣箱に触らぬ準備を執りましょう。

    梅雨開ける前、今がチャンス、そう、それは今でしょう。

    必ず、上記を参考に猛暑日が始まる前に各作業を終えて下さい。

    巣落ち程悲惨な事態は経験すると解ると思いますが絶対に避けねばなりません、

    悔いだけが残ります。

 

8.   群れの強・弱。

    長年の飼育する過程でこの季節、すこぶる強群は秋までにトラブル事が多くおきます。

    一つは第一分蜂群が強群となりますし、自然群からの取り込み群もしかりです。

    昨年からの旧女王が多いのかもしれませんし、自然群からはダニ感染が疑われます。

    また今の季節の弱小群も来春の分蜂はあまり望めません。

    冬場の飼育環境を楽にしてあげる事と、給餌することで弱小群は救われます。



結果として、一番多群のいる今の分蜂期の飼育群から、

冬を迎える越冬前までに全群れの四分の一が消滅すると自覚してください。

そして無事越冬し、分蜂を迎える群れはまた四分の一減ります、
それ以上の域まで達成した方は名人です。

大変厳しいとお思いでしょうがそれが自然の摂理です。

まだまだ日本ミツバチは西洋ミツバチのようにコントロールできる昆虫ではありません。

楽しく一年をともに過ごされるよう、
日本ミツバチに遊んで頂けるよう頑張りましょう。

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最終更新日  2020年04月14日 10時53分01秒
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