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テーマ:ドール(2201)
カテゴリ:【逃亡者】
MJ 「そんな・・・・・・ウソだろ・・・・?」 そこは、何も無かった・・・・・・・・・・・・・・・・。 ヂュオラー 「のぅ、MJ、本当にここで合っているのか?」 MJ 「間違いねぇよ!俺が間違える筈ねぇ! ・・・・だって・・・・だって、あそこにあるあの木は、ナムの為にって・・・・春になって綺麗な花が咲いたら、いつでも綺麗な花がナムの部屋から見えるようにって俺が植えた木なんだから! ・・・・だから・・・・・だから本当はここに玄関があった筈なんだよ・・・・!!」 かつてそこにあったであろう俺達の居た教会は本当に忽然と姿を消していた。 いつもソフィアが洗濯物を干していた物干し台も、礼拝に来た子供達の為に作ってやった滑り台も、教会の壁周りにあった神父のお気に入りだった花壇も、全部、ぜ~んぶ・・・・ まるで、最初からそこには建物が存在していなかったように・・・・・。 ―1時間前― ??? 「ちょっと・・・・ちょっとあんたMJじゃないかい!?」 MJ 「!? あ・・・・おばちゃん」 おばちゃん 「あんた!この1年半、いったいどこに行ってたんだい!?まったく!心配させて!」 MJ 「・・・・心配させてゴメンな、おばちゃん ちょっと仕事先で事故にあってさ、事故の影響で記憶も暫く無くなっちゃって・・・・・・外国だった事もあって身動きが取れなかったんだよ」 おばちゃん 「え・・・?そうだったのかい・・・?それは知らなかったよ・・・・ でもね、あんたが急に居なくなってから、あんたの育った施設とソフィア達が大変だったんだよ? ・・・・・もしかして・・・・教会に行こうとしてたのかい・・・?」 MJ 「え?・・・・・そうだけど・・・・・・大変だったっていったい・・・・・」 (・・・・・やっぱり・・・・イヴリーズが何か・・・・・!!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ それがさ、そうだね~、あんたが居なくなって3ヶ月ちょい経った頃かな? まず最初にナム君の両親の使いってやらが教会にナム君を引き取りに来てさ、それからまもなくして神父様が心臓マヒで亡くなって・・・・・まぁ、元々神父様もご高齢ではあったからねぇ~。 でね、結局あの教会にはソフィア一人だけが残ったんだけど、まぁ、それからもソフィア一人で何とか子供達を集めて聖書の朗読をしたりしてさ、内職のような事をしながら細々と教会を守っていたんだよ。 でも、それからまた暫くしてさ、あの教会がウイルスチェックに引っ掛かったとかで政府直属の保健所所員とやらがまたワラワラと大勢やってきてさ~、ソフィアも感染している恐れがあるからっていうんで検査の為とか言われて宇宙服みたいな物を着た奴らに連れて行かれたんだよ。 それで、教会はもう有無も言わさずにその場で焼却されちまったんだよ。 でさ、その責任者とやらも大勢の取り巻きと共に表れてその燃えている教会を呑気に見学しているからさ、その強引なやり方に頭来たから一言言ってやろうと思ったら・・・・・・・・。 イブヴリーズ 「あぁ・・・・・おばちゃん」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年08月24日 18時40分41秒
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