~♪~♪~♪♪~
カイム
「あ!わり!本部からの着信だわ!ちょっとたんまね!ハイハ~イ♪」
マスクマン
〔!? ・・・・き・・・貴様こんな状況で・・・・〕
(クッ どういう事だ・・・?私は渾身の力を込めて刀を引き抜こうとしているのに、素手でつかまれた手にビクともしない・・・!
それに・・・・何なのだ・・・?こ奴の手から流れてくる禍々しい気は・・・?
刀を素手で受け止めるなど・・・・・・・ただの人間が出来る筈ない!)
カイム
「・・・うん・・・うん・・B埠頭に残党・・・・センター街に1チームね。 ん!解った!
ご苦労さん♪ んじゃぁ生け捕りにした奴らは例の所にぶち込んどいてねん♪」
マスクマン
(どうした事だ・・・・?震えが・・・・・手の震えが止まらぬ。
・・・・・・そんな・・・・・まさか・・・・・・!
我はバール教・・・・イシュ・バル様を付け狙う悪鬼共と何度も戦い、修羅場を幾度も経験してきたバール教の戦士なのだ・・・・・
その我が・・・・【剣を素手でつかまれた】たったそれだけの事で、この男の事を恐れていると言うのか・・・・!?)
カチャカチャカチャ・・・・・
ピ!
カイム
〔今夜襲撃するっつ~のは本当だった訳ね、今報告があったよ〕
マスクマン
!
〔・・・・まさか・・・・〕
カイム
〔そ!そのまさか。
お前の大事な仲間、み~んなやられちゃったよ。
生き神様奪還のミッションもコンプならず~♪残念だったね~。〕
マスクマン
〔そんな・・・・・バカな・・・!
フ・・・・・・そのような事を言い、我をかく乱するつもりなのであろう?
そのような戯言など通用せぬわ!
我らはイシュ・バル様を守る為だけに幼い頃からあらゆる戦術を教え込まれた戦いのスペシャリスト!
・・・・・その我らが、お前達のような紛い物に負けるなど・・・・・・・・・・!!〕
カイム
〔んな事言ってもさ~、失敗は失敗、自分の負けを認めなよ。
誇りっつうもんを持つ事も大事だけどさ~、自分の実力を認めるっつ~事も大事よ~?
あ、そうだ、電話の前に俺に何をやろうとしているのかって聞いたよね?〕
マスクマン
〔・・・・クッ!〕
カチャ・・・ガチャカチャ・・
カイム
〔【神】になるんだよ。元々居ない幻想をそうやって皆で信じているんだったらさ、実際に科学で【神様】を作ればいい。〕
マスクマン
〔バカな・・・!こんな力・・・・こんな禍々しい力が神の力になれる筈はない!〕
カイム
〔どうとでも言えば~?〕
マスクマン
〔この・・・・・化け物め・・・・!!〕
キン!
ガッ
ドスッ
・・・ドサ・・・・・・。
マスクマン
〔・・・・グフッ・・・・道を見失い欲に塗(まみ)れた悪鬼め・・・!
例えイシュ・バル様をその手中に収めたとしても、イシュ・バル様が己らに力を貸す筈はない。
紛い物は紛い物、必ず失敗するであろう・・・・・・。
真実を見極め、力を正しく使わなければ我々人類には未来は・・・な・・・・い・・・・・・〕
カイム
〔紛い物でもなんでも勝ったもん勝ちなんだよ、この世の中はな・・・・・。〕
カイム
〔それにしても、お前がそこまで調べ上げてたなんてな~、デカイ口叩けるだけの情報収集力はあったって事か・・・・・ちょっと油断したよな。
でも、その事を標準語でペラペラしゃべらないでいてくれた事にはお前にちょっと感謝しなくちゃな、でなきゃ今ここに居る俺の大事な舎弟達を全員殺さなくちゃいけないところだったから・・・・・〕
マスクマン
〔ただの欲に塗(まみ)れた悪鬼だと思い、油断した結果・・・・・こ・・・こんな悪鬼に敗れるとは・・・・・・総師様・・・・・お許し・・・・下・・・さ・・・・い・・・・・〕
カイム
「お前らってさ~、最後の最後まで減らず口が減らねぇんだな~」