DR. きぎ こういち のレトリート 　　　　　　　　　（RETREAT）

　いぶり漬けは、秋田県の内陸南部地方に伝わる、野菜（主に大根）を燻煙乾燥させてつくる漬物です。「いぶりがっこ」という名で呼ばれ、秋田県全体で親しまれています。秋田の方言で漬物を「がっこ」と呼びます。燻した（いぶり）漬物（がっこ）は、秋田の郷土食として全国に広く知られるようになりました。囲炉裏火の煙で燻されるため、表面に茶色あるいは黒い色が付き、味も燻製の香りがついた独特のものになります。

　近年は囲炉裏を有する家屋が少なくなり、また作り手の減少から、各家庭でいぶり漬けを作ることは難しくなってきています。専用の燻製設備を持つ漬物屋が作る製品が特産品として広く販売されています。