読みたい本と読んで欲しい本
読書活動推進員の仕事を始めて1ヶ月が経ちました。仕事の方は・・・まあ 大きな変化もなくぼちぼちやっています。 先日、購入図書の選書をしました。教材やさんからの大量のカタログの中から基本選びます。今回は400,000円超の予算でした!!一通り目を通して付箋なんかを貼り、チェックしていました。 現在、図書室に1番来るのは2年生かしら。あと3,4,5年と続き、残念ながら6年生は忙しいのかほとんど借りに来ていません。 1番人気が「怪傑ゾロリシリーズ」かなりボロボロな状態です・・・ どこ行っても人気だな~ぼんずもしばらくコレばっかだった。 次は「怪談レストランシリーズ」こちらもかなりのローテーション。 そして、学研のご存知「ひみつシリーズ」昔からの定番でほとんど漫画仕立てです。 あとはミッケとか迷路とか、物語などの文章が多いものは後回しです。ましてや、推薦図書みたいな固い本、マジメな本はほとんど開かれることなく日焼けして背表紙のタイトルが消えていくばかり・・・ 話は戻って、その予算の中メインは国語の教科書に出てくる推薦図書や読書感想文の課題図書でした。ですが、今回教科書が改訂されたとはいえ、推薦図書は変わらないものも多く、既に数年前に購入済みだったりします。そして、やっぱり新しいままです。 図書担当の先生に何かに使うかもと、webから前もって印刷していたそのリストを渡していました。蔵書の有無も合わせてです。 「この本は既に買ってあって新しい。こちらはあるけど古いから購入してもいいと思われる。こちらはもう10冊以上同じ物がある・・・」などとコメントも入れていたのですが、図書担当の先生は「まず、全部買いますから」と当初の方針を変えませんでした。 そのダブりの本を除けば30,000以上が別の本を買う予算に回せました。何故だろう? 選書が面倒なのかしら?? あまり読まれない本が2、3冊揃っている・・・とにかく予算を消費しなきゃっていう買い方です。勿体無い。私は買って欲しい本がたくさんあるのに。 もちろん、それ以外の予算に関しては私の希望も通してもらえましたが、就業時間も結構過ぎてしまっていたので、事実上大半は図書担当の先生に一任です。 子どもたちはしょっ中図書室に来ますけど、「借りたい本がない~」と言っています。高学年なんかは特にそう。「古い本ばっかりでつまんない」とも言います。確かに・・・反論の余地なし。 私から見ても、子どもが好きだったよな~というような低学年向きの本もあまりありません。特にぼんずもちびすけも読書好きとは言い難いので、おもしろくないような本はすぐに飽きてしまいます(>_<)まさにこやつらもゾロリ族ですからね。 低学年向けというと物語りは動物が主人公のものが大半だったりして、ほのぼの系が多いです。今のゲームなんかを楽しんでいる現代っ子たちにとっては幼稚な気がします。 いい本を読ませたいのはわかるけど、読書の楽しさをわかってもらうのが大切なんだけどな~。大人だったら読むかも・・・みたいなお行儀のよい本ばかりが多いです。 私も読書好きですが、自分の関心のないジャンルはいくら良書と言われていてもやっぱり手が出ないですもん。 昔からの良書と言われている本も時代背景も違うので小学生はなかなか手にとらないんだろうな。 高学年になるにしたがって文庫本を読む機会が増えてきますが、挿絵がマンガ調なんですね、今の本って。私なんかの怪人二十面相シリーズなんかを読んでいた世代にはアレルギーがある。内容を読んでみないとわからないけど、学校図書に置くにはちょっと抵抗あるかな・・・と悩みます。 そんな中、最近やっているのは実際に本を読むこと。なんとなくピピッときた本を取り敢えず読んで本の感想をメモしてます。なかなか厚い本は手が出ませんけどね・・・ そして、一冊用の本立てに紹介文を添えて飾ります。今は週末に控えた「運動会」に関する本。こうするとその紹介文を読んで借りていく子もいます。そうでもしないと目に留まらないいい本もありますから。 紹介文の最後に太字でこの本は・・・「おもしろい話」とか「なんとなく気持ちがわかる話」、「がんばる話」「じーんとくる話」と付け加えています。 でも、メインステージには昨年作った掲示に合わせたテーマ「春」の本が占拠。こちらはあまり借りられていません・・・今日も「先生、ここの本いつ変えるの?」と言われましたが、「今月の掲示がこれだから来月ね」としか言えませんでした(-_-;)私だって、もっと違う本紹介したいよ~