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2007.12.27
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 著者にとっては完全原稿であっても、編集者から見ると、手を入れた方がよいと思われる箇所が以外に多く見つかってくるものです。 例えば、
   1. 主語と述語がはっきりしない。
   2. 接続詞がない、あるいは適当でないため、文と文がうまくつながっていない。
   3. 文章が何行にもわたって続き、適度な改行がない。
   4. 不適切に同じような表現が繰り返し出てくる。
   5. 話の展開や描写の仕方に、もう一工夫が欲しい。
などといったものがあります。

 著者は原稿を書き上げるまでに何度も何度も自分の原稿を読み直しては書き直す、という作業を行なっています。 しかし、そうして原稿に真摯に向き合っているうちに、自分の原稿を客観的に読むという姿勢が次第に薄れてしまい、結果として、問題箇所に気づかないということが起こります。

 そこで編集者は、上に挙げたような箇所について、例えば次のような作業をしていきます。
   1. 明らかにおかしく、この方が良いというものは赤ペンで直す (書き込む)。
   2. この方がよいと思われるが、著者に確認した方がよいと思うものは鉛筆で書き込む。
(通常は、2のように鉛筆で書き込むという作業の方が多いと思います。)

 この作業での書き込みがあまりに多くなった場合には、もう一度、その原稿を著者に戻すことも必要となりますが、著者の校正のときに見てもらえば済むと思われる程度であれば、次の作業へと進めていくわけです。

 これは至極当然のことですが、原稿というものは、人 (著者) によって文章のリズムや言い回しが異なるため (個性があるので) 、例えば、Aさんの原稿で入れたのと同じ方法でBさんの原稿も直してしまっていいかというと、事はそう単純にはいきません。 編集者として経験を積むほど、それを見抜く目を持つようになってくるので (新人の編集者の方にも、早くそうなって欲しいのですが)、原稿に手を入れるという作業は非常に神経を使います。

 初めて本を書く著者や、まだそれほど執筆経験のない著者の原稿の場合には、ある程度、編集者の方で主導権を握って読みやすい文章に直していくことも必要です。 しかしながら、執筆経験の豊富な著者の原稿と向き合う場合には、著者の文体の癖 ( 「くせ」 という表現は適切ではないかもしれませんが) を把握した上で原稿に指摘を入れていくことが重要です。 決して杓子定規に文章に手を入れるのではなく、 “著者の文体の癖を知り、そして生かす” という視点も大切だと思います。







Last updated  2007.12.28 08:55:22
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