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2005年08月18日
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カテゴリ:ミュージシャン
『DISADVANTAGE』
NEGASPHERE
(1985年)

歴史に埋もれた超名盤(万札出してでも聴け!)
帯は別撮り







1977年冬、キーボード奏者の川崎薫を中心にネガスフィアは結成されたが当時はまだZEP風な音楽性でオリジナリティはまだ無かった。
その後何度もメンバーチェンジを重ねたが、1982年の菅野詩朗(Dr.)と徳武浩(B.)の加入により最も安定したメンバー構成となり、川崎及び矢田徹のダブル・キーボードと伸びやかなギタープレイを信条とする真嶋宏佳(G.)の5人で『砂上の楼閣』(1984年)をリリース。 千之ナイフのジャケットも話題となるが、ボーカリストが直前で脱退したため真嶋がボーカルを兼任することとなった。


1stアルバム『砂上の楼閣』 イラスト by千之ナイフ
『砂上の楼閣』
(1984年)




とは言え、このアルバムもブリティッシュ&ユーロプログレ・ファンを狂喜乱舞させるクオリティの高い楽曲が収録されており、彼らは一躍プログレ・シーンに踊り出ることになった。 しかも翌1985年には伝説の『プログレッシヴ・バトル』(ソノシート3枚組)がリリースされ、その中に彼らも収録されたことによりその名は全国区となった。 ちなみに収録されたのは全6バンドでページェント、夢幻、剣ノ舞、アウター・リミッツ、アクアポリスといった超豪華なメンツ!! (ボクは一足遅くてゲット出来なかった 涙)


そんな中、続く『DISADVANTAGE』(本作)の制作に突入したわけだが、直前のライブを最期にリズム隊の2人と矢田が脱退を表明。 何とかリズム隊の2人をレコーディングのみ参加してもらい、めでたく完成したのである。 ボーカルはすでに平田士郎が加入しており、後にリリースされたライブCDにはその時の模様が収録されている。



再発が望まれる幻のライブCD (1991年リリース)

このCDにはなんとNOVALISのDetlef Job(G.)も参加している!! 超レア☆









さて、万札出しても聴いて欲しいこのアルバムはそんな状況下で作られたこともあり、緊張感いっぱいの恐ろしく完成度の高い作品である。 UKやYESのようなカッチリまとまった攻撃的なサウンドがあると思えば、アトールやキャメルもしくはマイク・オールドフィールドのような流れるような美しいメロディが散りばめられたり、しかも幻想的なシンセサウンドが全体を包み込む。
うわ~っ!! マジで名盤@@



《ハードネス、構築美、プログレッシヴ・マインドの融合》




1曲目の「ファミリー」は川崎のキーボード・ワークが冴えるシンフォニックなプロローグ。 このオープニングだけでもこのアルバムの質の高さがうかがえる。


2曲目「チェンジ・ユア・フェイト」は変拍子が気持ちイイUKタイプのナンバー。
日本人離れした平田のボーカルも雰囲気を壊さず、バックの強烈な楽器たちに負けていない。 しかしこのシンセのキラキラしたサウンドと真嶋のドラマチックなギターソロは必聴! もちろんブラフォードを敬愛する菅野のドラムも素晴らしい。
なお、この曲のヴァージョン違いがソノシートで同封されていた。


3曲目「砂上の楼閣」は彼らの前作のタイトルと同じだが、関係性は無いようだ。 ここでも高めにチューニングされた菅野のスネアがアクセントとなっており、徳武の独特なベースラインと相まって非常にテクニックの高さを印象付けている。


4曲目は「ハウエヴァ・ハード・メイ・アイ・トライ」。 ドラマチックなイントロと続く変拍子リズムが素晴らしい。 ただ他の曲に比べメロディが弱いので少し取っ付き難いかも。 ただし、途中のギターソロはまるでアラン・ホールズワース風でUKの影がちらつく(いい意味で)。


A面ラストは「サン・トゥ・ファザー」。 このアコースティックギターと霧のベールに包まれたような柔らかなシンセの音が心に染み入る。 ボクはこの心地良さにやられてしまい、一時期オニのようにこの曲だけ聴きまくっていた。


B面は2曲しか収録されていない。
その1曲目が「スルー・ザ・ホワイト・ダークネス」。 たった4分弱の曲だが聴き所の多い曲である。 ここでは川崎のシンセ・ソロが圧巻。 


ラストは18分に及ぶ大作で、3つのパートからなる「エンプティ・アンド・ミーニングレス・ホット」である。 これは凄い!! 
日本のプログレにおいて多くの名曲というものが存在するが、この曲もその中に堂々と入るであろう代表曲である。 まるでその長さを感じさせない曲構成と安定感、グイグイ引っぱる各楽器のアレンジとアンサンブル。 これは世界に出しても遜色の無いクオリティでしょう!!
特にパート2での重低音リズムに絡む情熱的な平田のボーカルのドラマチックさ、そしてパート3で元のリズムに戻る際の気持ち良さは言葉には出来ない。 一糸乱れぬ完璧なリズム隊と変幻自在な川崎のキーボード・サウンドは本当に世界レベル。
データによるとそのリズム隊はたった5時間弱でこのアルバム1枚分のレコーディングをしてしまったらしい。 恐れ入るばかりだ。






本当にこんなに凄くて素晴らしいアルバムが廃盤だなんて惜しくて堪らない。
ヘタな洋モノプログレを漁るくらいなら是非このアルバムを再発して欲しいです!! マジです。


ま、いつか【Radio Groovus】のあのコーナー(♪)でオンエアしますので、興味のある方はリクエスト・メールを送って下さいな☆









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最終更新日  2005年08月18日 23時35分38秒
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