はい、こんばんは。
久々の博物館、そのチケットを手にわくわくしているくもです。
慣れない長時間ドライブで、へろへろだったにもめげず、期待で休む間もなく、いそいそと会場へ向かうくも。
画像上部分に注目。
特別展である『古代九州の国宝』がある3階へと向かうエスカレーターに乗ってパチリです。
で、目を転じれば──
九州国立博物館エントランスホールの様子 posted by (C)風々堂くも
広々とした吹き抜けになっている、九州国立博物館のエントランスホールが見渡せます。
すごいですなあ。
博物館と言えば、上野の重厚な国立博物館ならば10回以上通ったくもでした。
しかしQシューへ移転して以来、ずっとその楽しみから遠ざかっていただけに嬉しさもひとしおでございますよ。
が、しかーし。
特別展内部の画像は、くもは当然ながら一枚もパチリしてないのでした。
ま、当たり前ですな。
撮影禁止ですから。
でもご安心あれ。
九州国立博物館さまのご厚意での画像提供を受けております。
九州国立博物館サイトでは大変うれしい企画がありまして、その名も『ぶろぐるぽ』と申します。
きゅーはくで見聞きしたレポートをエントリーすれば、記事にするとき用の公式画像を提供してくださるとゆー、ジツにありがたい企画でして。
きゅーはくスタッフのみなさんの熱意こもる日頃の運営ぶりがかいま見える、よい企画ではなかろーかと。
よって、これより下の画像はすべて、九州国立博物館さま提供の、公式画像でございます。
とーぜんしぜんと、無断転載不可でございます。
では、まずはドキドキしつつ、展示室へと一歩踏み出すと────
たいそう落ち着いたブラックを基調にした壁。
そして、キャッチフレーズらしい『邪馬台国もここからはじまった』という、邪馬台国大和説派にとってたいへん挑発的な言葉がっ(笑)
や。
挑発でもなく、じっさいここ、Qシュー地域の、古代における地理的な役割を広く鑑みれば、これも正しいキャッチコピーではあります。
なにしろ、大陸に最も近いという立地条件。
異国からの文物も古来、このQシューへとなだれ込んできたのです。
で、入ってまず目についたのは繊細優美な品でございます。
ごらんあれ。
勾玉自体が左右対称に近づけるようにして、左右対になる場所によって曲がり具合もきちんと合わせて、並べられております。
その上、この精巧な金鎖。
ジツにすばらしい工芸美。
時代は古墳時代。
このすばらしい技術力。
大陸から来たばかりの新しい宗教である仏教。
その仏像を作る技術、仏塔や仏教建築。
様々な先進技術をたちまち吸収し、独自の技術を開発していった古代の技術力。
このちいさな美しさを観ると、それも納得できるんじゃないかと。
それにしてもあまりに美しいので初っ端からじいっと見入って、うっとりしたくも。
先は長いのに、我ながら先が思いやられます(笑)
さて。
次に今回初めて知ったのが、古代における貝加工の使い勝手のよさですな(・_・)b
この繊細な彫りが施されたのは、2~3世紀頃とか。
場所は黒豚県──一般的には鹿児島といふみたいですが。
時期的には弥生時代後期でございますが、その前になが~い縄文時代があったのはご存じの通りです。
そして縄文期、南Qシューは大変優れた文化を誇っておったそうな。
沢山の貝加工遺物が集まっておりまして。
惜しいことに提供画像にはくもが興味津々のぞき込んでいた、
貝製のナイフや、貝製スプーンがないのが残念。
そう。
貝の腕輪。
貝の釣り針。
貝のモリ。
そういうものがあったのはくもも知っておりましたが。
貝製ナイフ、というか包丁や、貝製スプーンは初見でした。
特に貝のスプーンがなかなか楽しくて。
レプリカで再現されたスプーンもありまして。
それがジツに美しい光沢の工芸美でございました。
遠い昔むかしのご先祖さま方はジツに多才かつ、すばらしい創意工夫を編みだした方々だったんだなあ、と改めて感心させられました。