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どんぶらこ FLUCTUAT NEC MERGITUR どんぶらこ

2010.09.06
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土曜日(9月4日)に名古屋で開催していたオーディオ・フェアへ行ってきたのだが、
その往きの地下鉄の中で、夫婦と思われる男女が
「小沢は人気が無いから、(民主党の)代表にしたら駄目だ」
「そういうことが、党内にいるとわからないのかねぇ」
といった会話をしているのが聞えてきた。

人気で選ぶのなら、タレント議員でいいわけで、
代表は政策、政治手腕、政治能力で選ぶべきだろう。
小沢は「政治と金」の問題というグレー・ゾーンがあるが、
政策、政治手腕は今の政治家の中ではわりと優れている。
これは、相対的な問題で本当は他が情けないだけなのだが、
少なくとも菅直人よりは上だ。

どうも小沢はマスコミ受けがよくないため、世間の受けもよくない。
「輿論(よろん)」と「世論(せろん)」との違いを
しばしば識者から聞くことがあるが、
その区分を使えば、今あるのは「世論(せろん)」がほとんどだ。
多くの場合、マスコミが悪くいっているから、悪いのだろうといった具合に
「世論」に流されてしまっての判断で、
政策や政治的手腕を検討した結果ではない。

ちなみに、議論を重ねた結果の公的意見が「輿論(よろん)」で、
世間の空気・好悪の感情論が「世論(せろん)」。
本来、この二つは峻別されねばならない。

「世論(せろん)」の形成にマスコミが重要な役割を果たすのは、
言うまでも無いが、電車の中で先ほどの男女の会話を聞きながら、
私は、マインド・コントロールとか洗脳といったことに考えが及んだ。

本来、マインド・コントロールとは、
人の思考に影響を及ぼす手法のことなので、
スポーツ選手のイメージトレーニングだってそうだし、
もっと大きく捉えれば、我々一般人が、
リラックスするために音楽を聞くなんていう場合もこれにあたる。
よって、これらのマインド・コントロールは、自分の意思で、
内容を理解した上でやっているならば、
十分に有益で、自己成長にも役に立つものだ。

だが、問題となるのは、他者の思想や感情をコントロールするために
マインド・コントロールを悪用する場合だ。「洗脳」がこれにあたる。
ちなみに、「洗脳」は広辞苑でつぎのようにある。

「新しい思想を繰り返し教え込んで、それまでの思想を改めさせること。
第二次大戦後の一時期、中国の思想改造を brain washing と評したものの訳語か。」

ところで、本格的な「洗脳」テクニックの基本的なプロセスというのは
次のように行なわれる。

1.参加者を日常の世界から引き離し、隔離された状態に置く。
2.精神的に空白状態に追い込む。
3.そこに教義や教えを注入する。
4.壁を乗り越える体験をさせる。


カルトと呼ばれる集団だけでなく、
実はこの「洗脳」のテクニックを応用するところは世間のいたるところにある。
私が高校生の頃、私の住んでいる愛知県では「洗脳教育」
というのが問題となっていた(今は昔ほど酷くないようだ)。
当時、生物の授業の時間に、先生がビデオを見せ、
「洗脳教育」の様子を教えてくれたことを覚えている。
T高校という「洗脳教育」で有名な学校の様子をビデオで撮ったものだった。
そのT高校は、入学早々、オリエンテーション合宿を行うのだが
(人里離れた山の中で、外部との接触も無い)、
そこで、新入生は朝早くから掃除をやらされたり、さまざまな作業をとおして、
精神的にも肉体的にも疲労させられる。
つまり、新入生の知性による思考を停止させる。
この状態では、現実感が無くなり、暗示にかかりやすくなる。
ここで、いかに素晴らしい学校に入学したかを教えこむわけだが、
その際にカタルシスの効果も使う。
行動に制限を加え、精神状態を追いつめておいて、
キャンプファイヤーで一気に爆発させてやるのだ。
すると、「なんていい学校に来たのだ」と思い込む。

以上の洗脳のプロセスは、かなり本格的なものだが、
もっと手軽な(?)応用はいくらでも可能である。
たとえば、ナチスの宣伝活動にそれをみることができる。
ヒットラーは、論理で民衆を説得したのではない。
判断力を奪い、そこにわかりやすい目標やスローガンを掲げ、
何度もくり返すことによって大衆心理を操作した。
非論理的な話でも、鵜呑みにさせてしまうには、
まずは、上の「洗脳」テクニックの
「精神的に空白状態に追い込む」ことが肝要である。
では、この状態をどうやって作り出すか?

ヒットラーは人間心理に長けていた。
たとえば、ヒットラーは、
演説をいつも人々が仕事で疲れている夕方に行なったという。
人々の判断力が鈍っている時を、巧みについたわけだ。
これは、現代の我々でも応用ができる。
例えば、あなたが高校生で、同じ学校に好きな女の子がいるとして、
その女の子が運動部に入っている場合は、部活が終わった直後が狙い目となる。
まあ、冗談はともかく(でも、女の子は気をつけるように)、
こうしてヒットラーは、市民の自由な論議による「輿論(よろん)」の形成を奪い、
「世論(せろん)」による大衆操作を行なっていったのだった。
これは人々が、自らの思考を放棄してしまったことでもある。

現代の我々も仕事から帰って家に帰り、疲れが抜けていない状態で
ぼんやりとしながらテレビを見ていて、
そこで反小沢のメッセージが何度も流れれば、それを信じてしまうものだ。

以下は蛇足。
東洋思想によっては、自分の思考なんて大したことが無いので、
「もう一人の自分」に考えてもらえばいいという論もあるだろうが、
これはそれ以前の問題だろう。

このところ、ブログに政治、経済のことを書くことが多いが、
それは、このまま行くと早ければ3年後くらいに
日本がものすごく悪い状態になる可能性が高いからだ。
今はそれを食い止めるためのすごく重要な時期。
他の時期なら政治や経済のことなどめったに書かないのだけど、
そういう時期なわけだから、
なにかしないわけにはいかないと思ってのこと。
もちろんこのブログに書いたからといってどうということはないわけだが、
気持ちの問題として、何も動かないわけにはいかない。
もっとも今後も書くかどうかはわからない。






Last updated  2010.09.06 19:25:14
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SUI@ Re[2]:世論と洗脳(09/06) tomaちゃん、本当におひさしぶりですね。…
SUI@ Re[1]:こじこじさん、お久しぶりです。(07/19) こじこじさん。何年ぶりでしょうか・・・…
toma@ Re[1]:世論と洗脳(09/06) Suiさん、すっかりご無沙汰しています。お…
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