Shinanonokuniのブログ２

[ミリタリー] カテゴリの記事

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  旧日立航空機株式会社変電所

  ​​2日、都心での所要の帰りに三多摩方面を散策した。玉川上水駅の近くに旧軍需工場の遺構が残されているとのことで見学してきた。遺構は​都立東大和南公園​内にある。公園の入り口にイチョウの木があって綺麗に紅葉していた。さすが温暖な東京都である。寒冷地の信州ではイチョウの葉は既に完全に落葉している。公園内に立つ戦災建造物「​旧日立航空機立川工場変電所​」。かつてこの地には東京瓦斯電気工業(瓦斯電）の航空発動機製造工場があり、その変電所のみが現在も残されている。変電所の裏側。碍子など使用された設備が庭にモニュメントのように置かれている。正面側のアップ。壁に残る孔は機銃掃射や爆弾の破片孔とのこと。昭和２０年の２月～４月にかけて三度の大空襲に見舞われ、工場はその機能をほぼ喪失した。傷のアップ。激しい空襲に見舞われた事が良くわかる。変電所建屋の躯体は強靭であって、壁は傷だらけになっても建物は無事で、戦後も平成五年まで変電所として使われ続けたとのこと。案内板と当時の地図。この瓦斯電の工場は、現在の西武拝島線東大和駅～玉川上水駅と多摩モノレールの桜街道駅をむすぶ三角形状の広大な土地をそっくり占めていたとのことで驚いた。なお、この軍需工場は瓦斯電（日立航空機）の主力発動機工場として九三中練を始めとする練習航空機の発動機「神風(ハ１２)、天風(ハ１３)」などを主に生産し、ピーク時には月産３５０基、従業員１４０００名を擁する一大工場であった。（おわり）​​

  2018年12月02日

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  歩兵五十聯隊

  ​​地元松本市は戦前、帝國陸軍歩兵第五十聯隊の衛戍地であった。聯隊のあった土地は現在信州大学の松本キャンパスとなっている。信州大学の敷地の北側、護国神社の南側の道沿いに建つ五十聯隊跡碑。同聯隊は日露戦争中に創設され軍旗を親授する。最初は新潟高田の第十三師団隷下に属し、樺太平定に出征する。大正期の宇垣軍縮に伴い、宇都宮第十四師団の指揮下に入る。昭和期に入り支那大陸に出陣し嚇々たる武勲に輝く。大東亞戦争では昭和十九年に支那大陸より中部太平洋テニアン島へ移駐、同島の守備に就く。同年八月初頭、緒方聯隊長以下五十聯隊の精鋭は上陸してきた米軍と激闘を展開し、善戦敢闘するも遂に太平洋の防波堤となって総員壮烈なる戦死を遂げ玉砕した。また、出征中の歩兵第五十聯隊留守部隊を基幹として編成された歩兵第百五十聯隊は帝國海軍の一大根拠地である内南洋トラック島の守備に就き、終戦まで同島の守備に任じた。五十聯隊があった信州大学構内には遺構はほとんど残っていないが、唯一赤煉瓦造りの糧秣庫だけが残されている。蔦が絡まった姿で静かに佇む旧糧秣庫。現在は登録有形文化財に指定されている。なお、信州大学の教職員官舎や学生寮（こまくさ寮）がある同市蟻ヶ崎一帯は五十聯隊の射撃練習場であった。もともと国有地であった関係上なのか、現在も信州大学官舎・学生寮、陸自官舎、電電公社官舎、法務局、市営運動施設(水泳場・テニス場）などとして公的に用いられている。​​

  2018年07月11日

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  福島安正陸軍大將碑

  ​​地元松本出身の英雄、陸軍大將​福島安正​誕生の地に碑が建立されている。今までに見に行かなかったのが遅きに失した感もあるが、先日やっとこれを見ることが出来た。松本城の北側地域にある「福島大將誕生地」碑。日露戦争で活躍した陸軍軍人であって、その活躍は司馬遼太郎の「坂の上の雲」にも記載されている。改めて郷土の偉人を思い起こした次第であった。​​

  2018年06月02日

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  自衛隊祭り（松本駐屯地）

  ​​​​２１日、陸自松本駐屯地の一般公開があった。夏を思わせる好天の中、テキ屋さんの屋台も多数出て賑やかである。地元紙に依ると12000人程訪れたとのこと。本来ならば、兵営内の桜がちょうど満開で花見も兼ねての自衛隊祭りなのであるが、真夏日となってかき氷の屋台も大人気であった。離陸に向けて待機する中型ヘリ。同じく離陸を待つ大型ヘリ。災害救助等でもお馴染みの機材である。後方は記念式典に整列する普十三聯隊の精鋭。​​野砲の展示もあった。手前から軽迫撃砲（曲射歩兵砲）、重迫撃砲（聯隊砲）、榴弾砲。現代の榴弾砲は加農のごとく砲身が長く、おそらく加農砲、榴弾砲の両用砲なんだろうと思う。テキ屋の露店で焼きそばとお好み焼きを買って自宅に持ち帰って食べた。​​​​​​​​​​​​​​​​​​

  2018年04月21日

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  米軍艦衝突事故

  報道に依ると、米軍艦が伊豆半島沖で商船と衝突し７名の命が失われる大きな海難事故となってしまった。ぶつかった米艦は「USS Fitzgerald, DDG-62」という艦で満載排水量は8000噸を越え大東亞戰当時の乙巡洋艦に匹敵する。長さ505呎、幅66呎との事で装甲の厚さは不明。類似の排水量の軍艦と比較してみようと思った。帝國軍艦「北上」。乙巡洋艦たる本艦は常備排水量5500噸、長さ532呎、幅46.5呎であって舷側装甲帯は1吋+1.5吋の高張力鋼を重ね張りして計2.5吋、水平装甲は最大1.125吋の高張力鋼である。米國軍艦 USS Raleigh (CL 7)。オハマ級の乙巡たる本艦は基準排水量7,050噸、長さ555呎、幅55呎であって舷側装甲帯は３吋、水平装甲は最大1.5吋である。大英帝國軍艦 HMS EMERALD。エメラルド級の乙巡たる本艦は基準排水量7580噸、長さ570呎、幅54.5呎であって、舷側装甲帯は最大3吋、水平装甲は1吋である。今回貨物船との衝突によって米軍艦Fitzgerald號は大きく損傷して多くの死者を出す大惨事となってしまったが、画像で見る被害は甚大で、果たして装甲板はどのくらいの厚さであったのかと思う。現代の軍艦は乙巡相当の大きさであってもハリボテの如き薄い装甲なのだろうか？  あの被害を見るととても心配になってしまう。

  2017年06月18日

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  アリゾナ記念艦（眞珠灣）

  12月８日開戦記念日であった。開戦劈頭、我が機動部隊が空襲を行った眞珠灣には、轟沈した戰艦アリゾナ號が未だ浮揚されることなく、記念艦としてその姿を海中に留めている。アリゾナ記念艦は1990年、2003年と二度に渡って訪れ、見学してきた。以下の写真は1990年（平成二年）訪問のとき撮影したものである。 アリゾナ記念艦の大壁画。在りし日の戰艦アリゾナ號の雄姿である。(USS Arizona, BB-39)現在はどうなっているか知らないが、当時は入場料は無料（donation）であった。記念艦に入ると、渡船の時間が書かれた紙を渡され、最初に映画を見せられた。白黒の映画は我が機動部隊の攻撃している様子などが放映され、アナウンスでは”Sneak Attack”という英語が繰り返し強調されて居たのを良く覚えている。渡船を待つまでの間、館内の展示を観覧する。旗艦赤城以下の機動部隊の編成や攻撃方法等詳しく解説されていた。日本軍の指揮官である山本ＧＦ長官、南雲1ＡＦ長官、淵田攻撃隊長などが解説付きで写真と共に展示されていた。その中で、山本ＧＦ長官の写真は爪でひっかいたような傷がついており、米国人にとって山本五十六は未だに憎むべき存在であることを否応なしに見せつけられた。やがて時間が来て、海の中にあるアリゾナ號へ船で渡る。 海上に建てられたアリゾナメモリアルのエントランス。内部は慰霊塔となっており、戦死した人達の墓碑銘が書かれていた。 白亜のアリゾナメモリアルは、沈没したアリゾナ號に対し直角に建てられており浮揚されることが無かった船体を見ることが出来る。写真はアリゾナの三番砲塔の旋回部 (barbette) 。 この上に三連装14吋（36糎）主砲が載っていた。 同じく水没した船体の一部。 近くには、眞珠灣空襲当時碇泊していた艦船の場所にこのような建造物が造られ、米国太平洋艦隊の主力艦が整然と並んでいた様子が判るようになっている。戰艦ネヴァダ號(USS Nevada, BB-36) の碇泊位置を示す建造物。 特務艦【工作艦】ヴェスタル號(USS Vestal, AR-4)の碇泊位置。アリゾナ記念艦は現在も大きくは変わっていないと思う。

  2016年12月08日

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  開戦記念日

  １２月７日（日本時間１２月８日）は大東亞戰爭の開戦記念日である。８月の終戦記念日と並んで、テレビなどで戰爭関連の番組が放映されることも多くなる。 日本軍が奇襲攻撃したハワイ眞珠灣（2003.02訪問・再掲）。現在は記念艦として一般公開されている戰艦ミズーリ號（USS Missouri, BB-63）から白亜のアリゾナ記念艦を望む。戰艦アリゾナ(USS Arizona, BB-39)は日本軍の攻撃で轟沈し、多くの戰死者を出した。 現在は沈んだ艦を覆うように記念艦が建てられており、安倍首相も今月下旬に訪れる事になっている。眞珠灣で完全喪失となった米戰艦はアリゾナのほかオクラハマ (USS Oklahoma, BB-37) の２隻のみであって、他の艦は浮揚復旧されて対日戰に参加した。【ほかに元戰艦であったユタ (USS Utah, BB-31）も完全喪失となった 】（おわり）  

  2016年12月07日

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  二〇三高地占領の日

  １２月５日は、日露戦争中に日本軍が旅順要塞の二〇三高地を占領した日である。再掲となるが、旅順は2004年のお盆休みを利用して訪れたことがあった。  二〇三高地に建つ慰霊碑。砲弾型の碑に爾霊山の文字が刻まれている。”203”に”にれいさん”という字を充てたのは乃木大將であった。 爾霊山頂上から旅順軍港方面を眺める。あいにくの曇天で視界が冴えなかった。 （おわり）  

  2016年12月05日

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  大和(帝國軍艦)戰歿の日

  新聞等に依ると、４月７日は帝國軍艦大和(戰艦)が戰歿した日であった。以前廣島縣吳市を訪れ、吳市海事歴史科学館を見學してきた。帝國軍艦大和十分の一模型。吳市海事歴史科学館所蔵。（2005/05/21撮影)帝國海軍吳鎭守府庁廰舎。（2005/05/21撮影)。「歴史の見える丘公園」より、大和が建造された吳海軍工廠造船船渠を望む（2005/05/21撮影)。鹿児島県大島郡天城町(徳之島)、犬田布岬にある戰艦大和慰霊碑(2006/07/22撮影)。戰死した大和艦長の有賀幸作氏、一緒に出擊し生還した二水戰司令官の古村啓蔵氏は共に長野県出身であった。改めて、凄惨なる特攻出撃に散華された英霊の冥福を祈念した。

  2015年04月07日

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  海軍記念日

  ５月２７日、海軍記念日である。百有余年の昔、國の存亡をかけて露西亞と戰った明治三十七、三十八年の役において、我が聯合艦隊がバルチック艦隊を世界海戰史上空前絶後の一方的勝利にて、擊滅したその日である。当時の聯合艦隊旗艦、榮えある帝國軍艦三笠は現在も横須賀にその雄姿をとどめている。過去数囘訪れているが、行く度に先人の偉業に深く敬意を抱いてやまない。二年前の海軍記念日にも訪れて、海を壓する堂々たる姿を目に焼き付けてきた。艦首（艏）に十六条の菊の御紋章を戴き、滿艦飾を施した帝國軍艦三笠。（2012年5月27日撮影)艦尾から見た三笠。海軍記念日祝う行事も行われており、紅白の幕が展帳されている。（2012年5月27日撮影)東郷元帥像と帝國軍艦三笠。極めて絵になる構圖である。（2012年5月27日撮影)「皇國興廃在此一戰」と書かれた石碑。正に我が國の存亡を賭けた乾坤一擲の戰いであった。「皇國ノ興廃此ノ一戰ニ在リ、各員一層奮勵努力セヨ」でＺ旗（背水の陣を意味する）と共に知られた名文である。後日、若干語句を変えて、眞珠灣奇襲作戰、あ號作戰、捷一號作戰でも用いられている。昨今、我が國及び越・比に對し、東南亞方面に於いて、暴戻不遜なる支那の振る舞いは誠に許し難い。我が國政府も、先人の偉業を思い起こし、三等國たる支那に對し毅然とした対応を切に望む次第である。

  2014年05月27日

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  自衛隊祭り（松本駐屯地）

  ４月１９日（土）、地元松本駐屯地で行われた自衛隊祭りを観覧してきた。快晴、桜も満開の中、多くの来客を迎えて盛大に行われた。松本の自衛隊祭りは毎年四月の第三土曜日と決まっており、駐屯地敷地内に多く植えられている桜も丁度満開の時期と重なる。テキ屋の露店も数多く建ち並び賑やかである。昨今は富士宮焼きそば、中津唐揚げ、佐世保バーガーなどのＢ級グルメの露店も多い。来賓を前に軍旗を奉じて整列する第１３聯隊の勇士。今年２月の雪害にも、東信方面に出動して精力的なる除雪活動に従事し、災害派遣に絶大なる力を発揮した。来賓の首長（市町村長）からも、それに対する謝辞が多く述べられていた。駐屯地に常駐するヘリコブター。桜花の中、披露飛行をするヘリ。頼もしい限りである。松本は、旧帝國陸軍歩兵第五十聯隊が衛戍した土地でもあり、その良き伝統は山岳聯隊たる陸自・普１３聯隊にも脈々と受け継がれている。先の大東亞戰爭に於いては、歩五十聯隊が中部太平洋テニアン島で勇戰敢闘の後、壮烈なる玉砕を遂げ、歩百五十聯隊は内南洋トラックを守護しつつ終戰を迎えた。一年ぶりで駐屯地内を歩き回って、地元に貢献する隊員の雄姿を間近で見る事が出来、新鮮な気持ちであった。（おわり）

  2014年04月25日

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  海軍特務艦事故

  報道に依ると、呉港外で海軍特務艦（輸送艦）「大隅」と遊漁船の衝突事故が発生した。被害に遭われた方の恢復を祈念する他無い。海軍が絡む事故としては、一等潜水艦「灘潮」と遊魚船「第一富士丸」の衝突事故（昭和６３年）、一等巡洋艦「愛宕」と漁船「清徳丸」との衝突事故（平成２０年）が記憶に新しい。特務艦「大隅」の姿は初めて写真で見たが、航空母艦のごとき艦影に驚いた。戰前・戰中の帝國海軍では民間商船を徴用したり、ほぼ商船構造の特務艦（給油艦／給炭艦／給糧艦等）を所有していたほか、強行輸送／上陸用の一等・二等輸送艦を大戰末期に建造している。それと比べるとあまりに異なる艦型は意外であった。今回の事故も、「愛宕」事故を思えば、海軍側だけに原因があるとは俄には考えにくい。しかし、帝國海軍伝統の見張視力は月の無い暗夜でさえも遠方に居る敵艦隊をいち早く発見し、先制攻撃出来る実力を有していたはずである。（第一次ソロモン海戰・ルンガ沖夜戰に於ける快勝などがその一例である）。それを想うと、このような事故の発生は実に遺憾な事であると思う。画像は昭和二年八月の美保関事件で不幸な事故を起こしてしまった二等巡洋艦「神通」（開戰前の勇姿）。電探などの最新兵器も勿論有用ではあるが、人間の目による見張・警戒が基本であり、最も重要な事だと思う。

  2014年01月15日

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  首相、靖國へ参拝

  報道に依ると安倍首相が２６日靖國神社を参拝したとの事である。たいへん結構なことであり、今後も是非続けて貰いたい。もとより支鮮の雑音は一顧だにする必要は無く、国家のために命を落とした英霊に対し、追悼の意を捧げるのは元首として、また日本国民として至極当然の事であろう。（靖國神社、青銅製の第二鳥居と神門）なお、Ａ級戦犯については、東京裁判自体が勝者が敗者を裁いた結果であって、「Ａ級＝悪」と単純に断定出来ないと思う。事実に基づく厳密な歴史的検証を経て、合祀の可否を判断をするべきであろう。東京裁判がある意味欠陥裁判であったのは、無罪あるいは訴追されなかった者を考えるとよくわかる。有名な陸海軍人を列挙してみると、、、・敵前逃亡：栗田健男、小柳富次、富永恭次・無謀な作戦を強行し味方に多大な戦死者を生じる：牟田口廉也、服部卓四郎、辻政信・重大機密漏洩：福留繁あくまでも個人的見解ではあるが、これらの輩は死刑しかありえない大悪人である。にもかかわらずぬけぬけと生き残り、天寿を全うしている。ある意味、勝者である連合国を利する結果を招いた当事者であるので、そもそも訴追対象にならなかったのかもしれない。本当は無罪であったかも知れない戦犯者がいたり、本当はとんでもない悪なのに、訴追されないのを良い事に戦後頬被りしてのうのうと天寿を全うした者もいる。厳正な歴史的事実のみに基づいて、戦争の決算を行わなかったツケであろう。しっかりとした調査を行って、冤罪であった人の名誉回復と、処罰されなかった悪人を歴史の名において断罪することが必要だと思う。--------------------※蛇足ながら、Ａ級戦犯の代表格東条英機については、対連合国云々以前に日本国民に対してやったことだけで死刑になって当然と思う。神として祀ることは不適当と思われる。（個人の研究による結論）・憲兵隊を使っての行き過ぎた言論統制 （治安維持を担当する内務省所管の特高警察でさえ証拠や罪が無く逮捕が無理であると諦めた人物まで、憲兵隊を用いて弾圧）・自分と意見を異にする者に対して懲罰として召集した （逓信省工務局長松前重義、東京日日新聞記者新名丈夫に対する懲罰召集が有名である）・戦陣訓の発令に関与した （これにより、民間人も巻き込んだ無益な玉砕、自決を招く事となった）・陸軍人事の私物化 （大臣・総長などの兼任のほか、気に入らない陸軍将官を前線に左遷した事など）東條の悪かった部分を最初に書いたが、良い部分を書くと、首相就任当初は天皇の意向を受けて対米戦回避に努力し、仕事熱心であり、天皇に対して忠誠を尽くし、メモ魔と言われるくらい几帳面な人物でもあった。サイパンの陥落で退陣するときにも、特に天皇よりねぎらいの言葉を賜っている。

  2013年12月27日

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  馬來沖海戰

  １２月１０日は馬來沖海戰の起こった日である。昭和１６年、開戰劈頭に眞珠灣の米艦隊を擊破した我が海軍部隊は、馬來方面に於いても出撃してきた英艦隊を航空攻擊によって擊滅し、嚇嚇たる大戰果を挙げた。大本營もその戰果を大々的に報じた大本營海軍部發表（十二月十日午後四時五分）　　 「帝國海軍ハ開戰劈頭ヨリ英國東洋艦隊、特ニソノ主力艦二隻ノ動静ヲ注視シアリタルトコロ、昨九日午後帝國海軍潜水艦ハ敵主力艦ノ出動ヲ發見、爾後帝國海軍航空部隊ト緊密ナル協力ノ下ニ捜索中、本十日午前十一時半馬來半島東岸クワンタン沖ニ於テ再ビ我ガ潜水艦此ヲ確認セルヲ以テ、帝國海軍航空部隊ハ機ヲ逸セズ此ニ對シ勇猛果敢ナル攻撃ヲ加へ、午後二時二十九分戰艦レパルスハ瞬間ニシテ轟沈シ、同時ニ最新鋭艦プリンス・オブ・ウエールズハ忽チ左ニ大傾斜暫時遁走セルモ間モナク同二時五十分大爆發ヲ起シ遂ニ沈沒セリ、ココニ開戰第三日目ニシテ早クモ英國東洋艦隊主力ハ全滅スルニ至レリ」「忽チ左ニ大傾斜」のくだりは、流行語にもなったらしい。擊沈された最新式英戰艦プリンスオブウェールズ號（(HMS Prince of Wales)。同じく巡洋戰艦レパルス號(HMS Repulse)。殊勲の我が九六陸攻（G3M)。同じく一式陸攻（Ｇ４Ｍ）。この時期は、大本營發表も概ね眞實が報道されてゐた。

  2013年12月10日

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  大詔奉戴日

  本日１２月８日で大東亞戰爭の開戰から７２周年となる。宣戰の大詔が渙発された日でもある。「臨時ニュースヲ申シ上ゲマス｡臨時ニュースヲ申シ上ゲマス｡大本營陸海軍部、十二月八日午前六時発表『帝國陸海軍ハ本八日未明､西太平洋ニ於テ米・英軍ト戰闘状態ニ入レリ』」朝の臨時ニュースで驚いた人も多かったようだ。畏れ多き宣戰の大詔も渙発された。 『天佑ヲ保有シ萬世一系ノ皇祚ヲ踐メル大日本帝國天皇ハ昭ニ忠誠勇武ナル汝有眾ニ示ス。朕玆ニ米國及英國ニ對シテ戰ヲ宣ス朕カ陸海將兵ハ全力ヲ奮テ交戰ニ從事シ朕カ百僚有司ハ勵精職務ヲ奉行シ朕カ眾庶ハ各〻其ノ本分ヲ盡シ億兆一心國家ノ總力ヲ擧ケテ征戰ノ目的ヲ逹成スルニ遺算ナカラムコトヲ期セヨ、、、』眞珠灣への奇襲攻擊、比島・馬來方面の上陸と多面的な侵攻作戰が開始された。このうち布哇眞珠灣は三回ほど瞥見する機会を得た。戰艦ミズーリ號記念艦(USS Missouri,BB-63）より見た、アリゾナ號記念館(USS Arizona,BB-39)。 【2003/02/14撮影】聖戰に散華された英靈の冥福を改めて祈念した。

  2013年12月08日

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  自衛隊祭（松本駐屯地)

  ４月２０日（土）、地元陸自松本駐屯地で開かれた自衛隊祭に行って来た。自衛隊祭は毎年４月の第三週末に開かれており、敷地内に植えられている桜がちょうど見頃でお花見も兼ねている。今年は桜の開花が早かったため既に葉桜になっており花見は出来なかった。普段は入れない敷地内が解放され、各種兵器、装備の展示、戰技実演、資料展示などがある。またテキ屋が多数出店して焼きそば、焼き鳥、お好み焼きといった食べ物を楽しめる。早速、敷地南側の練兵場で行われた戰技披露を見学する。最初に二輪車に乗った斥候兵が前線を偵察する。帝國陸軍時代の騎兵に相当するのが二輪車部隊なのだろう。次に飛来したヘリコプタより歩兵小隊がロープで降下する。先行している歩兵隊の支援要請を受けて、軽装甲車が戦場へ到着する。この手の車輌には対戦車砲などの小型火砲を装備可能との事で、帝國陸軍時代で言えば歩兵聯隊内にある大隊砲部隊や速射砲部隊に相当するものなのであろう。更なる支援要請で大型輸送ヘリが飛来し、積載していたジープ型の兵員車輌が降ろされ前線へ向かう。大型輸送ヘリが荷下ろし中は上空で別の支援ヘリが警戒任務にあたる。更にジープ型兵員車に牽引された迫撃砲が到着し、あっと言う間に放列を敷く。移動状態から僅か数分で射撃可能になり、牽引してきた車輌は瞬く間に後方へ避退する。現在の迫撃砲隊は帝國陸軍時代の聯隊砲に相当するのであろうが、砲兵陣地転換の素早さに驚いた。聯隊砲としてよく用いられた四一式山砲であっても移動状態（分解状態）から数分で放列を敷けないであろう。野戦重砲も登場する。十五糎榴弾砲。これは移動状態であって、何と小型のエンジンを積んでおり自走可能である。高速で移動する場合は牽引車輌を用いるとのこと。この砲も、戦場後方に到着してからものの数分で放列を敷いてしまった。驚くべき早さである。帝國陸軍時代の野戦重砲（九六式十五榴など）であれば移動状態から放列を敷くまでにけっこうな時間を要した筈である。現代の兵器はかなり優秀でありびっくりする。しかも射程は二十粁を超えるとの事で見た目も加農砲のごとく長砲身である。しかも砲口初速800米を越えるとの事なので下手な加農砲より高初速である。帝國陸軍の主力加農砲であった八九式十五加でさえ、放列砲車重量10頓以上、射程18粁、砲口初速730米程度であったので、比較にならないくらい性能が良い。野戦重砲隊（十五榴）及び重迫撃砲隊の支援射撃のもと、歩兵部隊が前進して敵を制圧する。帝國陸軍時代は直接協力機(九八式直協)などが担っていた地上部隊の航空支援は現在はヘリが行っており、上空から機銃を掃射して援護にあたる。歩兵、砲兵、航空兵の活躍で敵を殲滅して任務を終了し、戰技披露が終わった。なかなか立体的で迫力があり感心することしばしであった。（おわり）

  2013年04月20日

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  靖國神社の櫻の花の下で「同期の櫻」を歌う會

  ４月６日（土）、あいにくの雨天の中、東京九段で行われた『第二十九回 靖國神社の櫻の花の下で「同期の櫻」を歌う會』に行って来た。九段下の駅を降りて地上に出る。旧軍人会館横にある牛ヶ渕の櫻は既に葉櫻となっていた。九段の坂を登り『空をつくよな 大鳥居』と唄われた大鳥居をくぐる。大村益次郎像の周辺を会場にして同期の櫻を歌う會が盛大に挙行されていた。最初に『海ゆかば』の演奏とともに総員で靖國本殿を向いて戰歿者に黙祷を捧げる。この厳粛な曲で黙祷しているだけで目頭が熱くなる。その後実行委員長、靖國神社宮司の挨拶、鏡割り、日本酒で献杯して、歌の時間となる。なんと、比ルパング島の勇士小野田寛郎氏が出席されていた。御歳九十を越えられているが、背筋がまっすぐ延びて姿勢が正しい。風雨強まる中、約一時間に渡って軍歌・戰時歌謡を熱唱した。多くの参加者は自分同様に大概の曲の歌詞をそらんじているようで、有償配布されている歌集もあまり見ずに唄っていた。唄いながら、つい胸や目頭が熱くなってしまい、しばしば発声を中断せざるを得なかった。聖戰に散華された英霊を想いながら心を込めて歌い、最後に同期の櫻でお開きとなった。三年前に引き続き二度目の参加であったが充実した気持ちであった。（おわり）

  2013年04月12日

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  米海軍、航空母艦二隻で支那牽制

  報道に依ると、米海軍は[USS George Washington,CVN-73]及び[USS John C.Stennis,CVN-74)の二隻の航空母艦を西太平洋方面に於いて活動させているとの事である。尖閣方面で皇國に對し、挑発的行動を続ける支那に向けた牽制であることは明らかである。先の大震災におけるトモダチ作戰に続いて同盟國たる米國の最大限の配慮が本当に有り難い。現在我が國には残念ながら航空母艦が無いとの事。支那は先日蘇聯製の古い航空母艦を購入して大改修し、就役させたとの事であって、その軍事力の強化は大変な脅威である。軍艦(航空母艦)赤城。黎明期の空母として海軍航空隊の発達に多大なる貢献をし、先の大戰でもミッドウェイで惜しくも戰歿するまで縦横無尽の活躍を見せた。軍艦(航空母艦)瑞鶴。米國のエセックス(USS Essex,CV-9)型に匹敵する優秀空母、眞珠灣から比島沖海戰まで我が機動部隊の主力として大活躍した。かつで我が國は赤城、加賀、翔鶴、瑞鶴などの大型空母を始めとして二十五隻の航空母艦を就役させた。その國が現在一隻の母艦も持って無いとはお寒い限りである。

  2012年10月04日

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  海の護り巡洋艦戰隊

  我が國の領土が危機にさらされている中、海の護りについて考えさせられる事が多い。戰前日本は世界第三位を誇る大海軍國であって、サイレントネイビーたる抑止力は極めて強力であった。列強各國の海軍軍縮のため締結された華盛頓・倫敦條約下、我が海軍は世界に誇る巡洋艦を次々と開発し、米英の建艦政策にも多大なる影響を与えた。平賀譲設計の夕張、古鷹型から始まって、妙高型、高雄型、最上型、利根型、阿賀野型と優秀な巡洋艦を建造した。軍艦愛宕。巨大な前檣楼が頼もしく、浮かべる城の如きである。軍艦筑摩。波濤を蹴って高速航行しながら、四基八門の主砲を左舷へ指向している。動的かつ勇ましい姿である。昭和１０年代、夜戦部隊の主力たる我が第二艦隊の巡洋艦群は世界最強と言っても過言ではなかっただろう。

  2012年10月03日

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  海の護り水雷戰隊

  我が国の領土が危機にさらされている中、海の護りについて考えさせられる事が多い。戦前日本は世界第三位を誇る大海軍国であって、サイレントネイビーたる抑止力は極めて強力であった。戦艦や空母、大巡と言った大型の軍艦も強力であるが、乙巡と駆逐艦からなる水雷戦隊は艦は小さくても戦艦を数発で仕留める事の出来る必殺の魚雷を抱いた怖い存在であった。その水雷戦隊の根幹を為す駆逐艦は、雷撃の主任務のほかに警備や護衛、溺者救助、ネズミ輸送と言ったあらゆる任務に従事した。艦は小振りでも最もよく働いた海軍艦艇であったと言えよう。[水雷戦隊の旗艦たる乙巡洋艦川内型][水雷戦隊の主役、高性能を誇った特型駆逐艦]

  2012年10月02日

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  由良要塞視察計画

  今度の三連休（10/6～8）に旧帝國陸軍由良要塞の紀伊半島側を見てこようと思案中である。 [加太（深山地区）から眼下を見る。（2007/02）]淡路島側は2010/01に訪れて生石山第一砲台跡ほかを瞥見している。（淡路島・生石山第一砲台遺構）今回は、友ヶ島地区、深山地区、加太地区の砲台跡を見る事が出来ればと思っている。

  2012年09月29日

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  仇なす國を攻めよかし

  有名な軍艦行進曲の歌詞は下記の通りである。 守るも攻めるも黒鐵の 浮かべる城ぞ頼みなる 浮かべるその城日の本の 皇國の四方を守るべし 眞鐵のその艦日の本に 仇なす國を攻めよかし 石炭の煙は大洋の 龍かとばかり靡くなり 彈撃つ響きは雷の 聲かとばかり響むなり 萬里の波濤を乗り越えて 皇國の光輝かせ「眞鐵のその艦日の本に仇なす國を攻めよかし」と歌詞にあるように、榮えある帝國軍艦は我が國に敵対的行動を取る國を撃破するのが任務である。

  2012年09月27日

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  殉死（乃木大將）

  ９月１３日、乃木大將殉死の日との事である。以前、乃木大將ゆかりの場所を訪ねたことがあった。乃木神社（東京都港区赤坂・2008/06撮影）乃木邸（東京都港区赤坂・2008/06撮影）乃木大將と辻占売少年の像 （乃木邸庭）学習院長官舎 （明治村・愛知県犬山市･2006/11撮影)旅順攻略戰における乃木第三軍司令部の指揮は多くの賛否両論あって判断が難しいが、批判的な意見が大多数であろう。自決の表向きの理由は西南戰争時に軍旗を奪われた失態とされているが、実際は多くの戰死者を出した旅順戰の責任をとったものと考えられている。批評は兎も角、明治という時代の大義に殉じた名將軍であったと思う。

  2012年09月13日

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  HIJMS Mikasa

  HIJMSは｢His Imperial Japanese Majesty's Ship｣を意味する。意訳すれば｢大日本帝國軍艦｣と記述して良いだろう。（横須賀軍港に保存されている帝國軍艦三笠）米・英も大昔の殊勲艦（USS Constitution及びHMS Victory)を未だ大事に保存している。このHIJMS Mikasaも日本民族の誇りとして永久に後生に継承する必要がある。自国の領土が危険にさらされている現在、「皇国の興廃」を懸けて乾坤一擲の一大決戦に臨んだ三笠を再認識する必要があるかと思う。

  2012年09月04日

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  オスプレイ搬入終わる

  多くの国民が注視の中「オスプレイ」の岩国搬入が終わった。今後は試運転と安全確認を経て実戦配備に就く事は決まりであろう。当機の安全問題には賛否両論があるが、昨今の東亜地区は支那北鮮の動静も予断を許さず、新鋭航空機の配備は皇国の抑止力維持のためにも良い事であろう。しかし、奇妙な格好をした航空機である。自分の独善的な美的感覚から言えば失格な形状である。スマートで華麗な零戦、ずんぐりむっくりであるが、飛行機らしいどっしりとした格好をした一式陸攻、超空の要塞との愛称に相応しい堂々としたＢ２９など図鑑で見慣れた航空機と比べれば、実に変な格好である。変な外観とは違って性能は高いようである。安全に運用される事はもちろん最も重要であるが、高い性能を生かして我が国を護る航空機として活躍して欲しい。

  2012年07月23日

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  自衛隊祭り【普13】

  21日、地元松本駐屯地で行われた自衛隊祭りを観覧してきた。毎年4月の第三土曜日に行われている祭典は、昨年は大震災の影響で中止となり、2年ぶりの開催であった。衛戍地敷地内は桜の木が多く、自衛隊祭りと桜の見頃が重ねる。北門より入場する。左手のヘリは退役した機材。展示教材用に置かれているのだろう。構内道路には露天も出て賑わっている。今年の自衛隊祭りは災害派遣のＰＲを特に重点的に行っていた。ヘリより隊員を被災地へ降下させる実演訓練。防護服を纏い、装甲車で汚染エリアに進入、除染を実施する訓練等々。今回の大震災では米軍および自衛隊の力に依るところが大きかった。独自の情報収集能力、機動力を持つ軍隊ならではであり、今後もこのような事態発生の際には大いに活躍していただければ頼もしい限りである。  

  2012年04月21日

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  祝！ ミサイル失敗

  悪の枢軸たる北鮮が国際世論の強い反対にも拘らず、遂にミサイル打ち上げを強行した。幸いな事に打ち上げは見事に失敗し、当局のメンツは丸潰れとなった。しかし、日本政府の危機管理能力の低さも改めて露呈し、今後に課題を残した。イージス艦や迎撃ミサイルも人が運用するものであるが、あの政府対応では折角の最新鋭装備も張り子の寅になりかねない。今回の事を教訓に以降は充分留意してもらいたい。

  2012年04月13日

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  昭南陥落の日

  今日2月15日は昭南陥落の日であった。開戦劈頭、馬來半島へ上陸した我が陸軍部隊は、一路南下、英領シンガポールを目指した。帝國陸軍精鋭の破竹の進撃に紀元節を過ぎた2月15日、パーシバル中将率いる英連邦軍は遂に我が軍門に降った。昭南(ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙ)シロソ要塞跡に展示された、当時の降伏調印風景を再現した蝋人形(2006/03撮影)。前日（昭和17年2月14日）には「空の神兵」に歌われた陸軍空挺部隊のパレンバンへの降下作戦が大成功を収めている。

  2012年02月15日

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  映画「聯合艦隊司令長官山本五十六」

  公開中の映画、「聯合艦隊司令長官山本五十六」を見に行ってきた。物語は新聞社記者の日常を交えながら、海軍次官時の日独伊三国同盟反対からＧＦ長官として墓島(ボーゲンビル島)上空で戦死するまでの半生が描かれていた。日米和平を望みながら、実戦部隊の指揮官として戦争に臨まなければならず、どこかで早期講和をと願いながらの壮烈なる戦死であった。一昨年訪ねた長岡にある山本五十六生家にある像（再掲）。同じく市内にある山本五十六記念館には戦死時に搭乗していた一式陸攻の主翼（一部）も展示されていた。痛恨の敗戦となったミッドウェイ海戦も描かれており、山口二航戦司令官役には先日の坂の上の雲で秋山好古役を務めた阿部寛が起用されていた。特撮も一昔前と違って本物らしく見える。どこまでが実写でどこからがＣＧなのか良く判らない。赤城以下の我が母艦や長門や大和などの戦艦もかなりリアルであった。久々に大東亜戦争を扱った映画を、ちゃんと映画館で観る事が出来て満足であった。

  2012年01月14日

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  「坂の上の雲」佳境に

  ＮＨＫで放映中の「坂の上の雲」が佳境に入った。旅順が陥落し、水師營の會見、奉天大會戰へと進んでゆく。そして、一番のクライマックスはやはり日本海海戰であろう。本日と来週放映分で３年間に渡った番組が結末を迎える。寫眞はすべて再々掲載であるが、帝國海軍ゆかりのもの。大湊要港部水交社(現･北洋館)、軍艦三笠(横須賀軍港)、舞鶴鎭守府･軍需部赤煉瓦倉庫、呉鎭守府廳舎、佐世保軍港である。日本海海戰時は鎭海灣方面の泊地より出撃して、佐世保へ凱旋している。今週来週とじっくり番組を視聴したい。

  2011年12月18日

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  坂の上の雲始まる

  3年越しの番組となったＮＨＫテレビドラマ、「坂の上の雲」が始まった。ＮＨＫもどうしてこのような放送形態をとったか判らないが、3年を要してやっと完結する。昨日は旅順攻城戦が放映された。旅順戦に関して、司馬説を始めとした多くの戦史は、乃木の拙劣きわまりない作戦指導によって多大なる犠牲者が出た旨描かれている。乃木第三軍にあって特に悪名が高いのが参謀長の伊地知幸介であろう。番組でも悪人面で傲慢な人物として登場した。しかし最近の研究によって、乃木軍の攻城戦は当時の戦術からすれば極めて妥当であったとする説もある。確かに第一次攻撃の失敗後、いち早く塹壕戦に切り替えた事など単純に無能と批判出来ない面もある。その辺りは別宮暖朗、兵頭二十八両氏の著書に詳しく、乃木司令部無能説を前提として書かれている従来の書物と違った角度からの研究が興味深い。日露戦争から僅か10年ほどで勃発した第一次大戦では、同様の攻城戦に於て当時の先進国たる欧州各国が無為無策な突撃戦を繰り返し、乃木軍の何倍もの戦死者を出してしまった。観戦武官を派遣して日露戦争を見ていた筈の欧州各国は旅順戦の戦訓をあまり学んで居なかったのかも知れない。以下の写真は再々々掲載なれども日露戦争にちなんだもの。旅順･二〇三高地（爾霊山)。遼寧省大連市旅順口区。(2004/08撮影)当時の聯合艦隊旗艦であった軍艦「三笠」、神奈川県横須賀市。(2008/11撮影)秋山好古･真之像。松山市･梅津寺公園。(2007/03撮影)

  2011年12月05日

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  ニイタカヤマノボレ

  今日12月２日は、昭和１６年かの有名な「ニイタカヤマノボレ」の電報が発信された日である。11月２６日、択捉島の単冠湾を出港して、ハワイ攻撃へ向かっていた我が機動部隊（一航艦）に対し、12月２日ニイタカヤマノボレ一二〇八が打電された。これにより対米戦が正式に決定した。写真はハワイ・オアフ島のダイアモンドヘッドからの眺望（2004/02/15撮影）｡高台にあったダイアモンドヘッドは当時、大砲が設置された砲台となっており、真珠湾をはじめ周辺海域に睨みをきかせていた。ハワイに行った事のある人なら、アラモアナからワイキキ方面への帰途に路線バスが陸軍博物館前を通るルートをご存じであろう。この博物館すら当時はランドルフ砲台と呼ばれるオアフ島防衛のための砲台となって要塞化されていた。ハワイ陸軍博物館（旧ランドルフ砲台跡）前に展示されている日本軍の戦車(九五式軽戦車)。2003/02撮影。開戦記念日(１２月８日）が近づくと、このような事も思い出してしまう。

  2011年12月02日

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  ワスプ撃沈の日

  厳しい残暑が続く中、9月も折り返し点に達した。今日15日は、戦時中我が伊19潜が米正規空母ワスプを撃沈した記念日でもある。航空母艦ワスプ(USS Wasp CV-7)は昭和17年9月15日、ソロモン群島方面を作戦中に、我が伊號第19潜水艦の雷撃を受け、大火災を起こし遂に自沈処分となった。大破炎上する航空母艦ワスプ。(拾いもの画像)これはミッドウェイにおける我が赤城、加賀、蒼龍あるいは比島沖におけるプリンストン(USS Princeton, CVL-23) 同様、艦載機の燃料・爆弾等の誘爆によって致命傷となったものである。更に同潜水艦の魚雷は遠く離れた海面を航行中であった戦艦ノースカロライナ (USS North Carolina, BB-55)にも命中し、同艦は半年も戦列を離れ、加えて駆逐艦1隻にも魚雷が命中し、彼女は後日その傷がもとで沈没している。つまり1回の雷撃で正規空母1隻を撃沈、戦艦1隻を大破、駆逐艦1隻を撃沈という空前絶後の大戦果となった。戦には幸運・不運があるのだろうが、全ての幸運が我が方に来てくれたとも言える素晴しき快挙であった。

  2011年09月15日

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  二・二六の日

  2月26日、日本を震撼させたクーデター事件が発生した日である。吉良邸討ち入りの日とおなじくこの日の東京も雪であった。当時事件を起こした陸軍の兵営は、敗戦を経て大きく変貌して現在に至っているがその痕跡はほとんど残されていない。☆歩兵第一聯隊蹟碑。（桧町公園・東京ミッドタウン横）歩一は岡田首相官邸を襲撃した。岡田首相は危機一髪難を逃れたが、身代わりになった松尾大佐と警備の警官４名が犠牲になった。☆歩兵第三聯隊蹟碑(麻布台懐古碑)。[都立青山公園内]歩三からは反乱軍でもっとも多い、一千名弱の部隊が出動し、鈴木侍従長、渡辺教育総監、齋藤内府の襲撃を担当した。鈴木侍従長は重傷、渡辺教育総監、齋藤内府はいずれも即死した。☆近衛歩兵第三聯隊跡、現ＴＢＳ東京放送局。近歩三からの兵力は高橋蔵相邸を襲撃した。高橋蔵相即死。戦前の都内地図など見ていると陸軍の施設が実に多い。都心に多くの兵営や軍用地が点在し、東京はまさに軍都であった。

  2011年02月26日

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  廣瀬中佐戰死(坂の上の雲)

  ＮＨＫで好評放映中の坂の上の雲。本日放映分(１２月２６日)で、遂に廣瀬武夫海軍少佐が旅順港閉塞戰に於いて壮烈なる戰死を遂げた。長く駐露海軍武官を勤めた廣瀬は、露國人に多くの友人知人(恋人)がおり、同國と干戈を交える事には相当の葛藤もあったことだろう。しかし、武人らしく自ら進んで最も危険な任務に赴き、戰場の露と消えた。人々は廣瀬を軍神と讃え永くその活躍を偲んでいる。　七生報國　　　　一死心堅　　　　再期成功　　　　含笑上船　飛騨高山(再掲)にある廣瀬中佐作の漢詩碑。閉塞作戰に赴く直前、駐露武官として親しい間であった八代海軍大佐(軍艦淺間艦長)に宛てた告別の書簡とのこと。    轟く砲音飛び来る彈丸　　荒波洗うデッキの上に　　闇を貫く 中佐の叫び　　「杉野はいずこ 杉野は居ずや」廣瀬中佐の唱歌を思い出しながら、感慨深く番組を拝聴した。

  2010年12月26日

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  坂の上の雲 やっと第二部

  １年弱お預けを喰ったかたちで、先日よりＮＨＫで「坂の上の雲」第二部が始まった。昨晩も興味深く同番組を視聴した。昨年末の第一部以来、どうして間があいてしまったのか知る由も無いが、戦史ファンの一人として興味深い番組であるので再開を楽しみにしていた。番組はいよいよ日露開戦と佳境に入り、今後の更なる展開を期待している。原作は全て読破しているが映像化されるとまた違った印象を受ける。画像は再々掲なれど、坂の上の雲に登場する偉人達。横須賀の東郷元帥、松山の秋山兄弟、飛騨高山の廣瀬武夫の各銅像である。 

  2010年12月20日

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  大詔奉戴日（１２月８日）

  昨日は開戰記念日であった。昨今はニュースの話題に上ることも少なく、ジョンレノンの命日のとの報道の方が多かったように感じた。昭和十六年のこの朝、ラジオから緊急ニュースが流れた。『大本營陸海軍部１２月８日午前６時發表。「帝國陸海軍ハ本八日未明、西太平洋ニ於ヒテ米英軍ト戰闘状態ニ入レリ。帝國陸海軍ハ本八日未明、西太平洋ニ於ヒテ米英軍ト戰闘状態ニ入レリ。」』開戰とともに陛下より宣戰の大詔が渙發された。以後戰中はこの八日を大詔奉戴日として祝ったとの事である。航空母艦より發艦せんとする我が戰闘機。来年で大東亞戰争開戰から七十周年となる。歴史は歴史として連綿と語り継いで行く必要があるだろう。

  2010年12月09日

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  ミッドウェイ海戰

  ６月５日と言えばミッドウェイ海戰が起こった日である。昭和１７年の本日、太平洋に浮かぶミッドウェイ島の攻略と敵機動部隊の撃滅を目的として出撃した我が艦隊は、驕慢極まる作戰指導の結果壊滅し、大東亞戰の大きな轉換點となる戰いとなった。この海戰で喪失した我が母艦は赤城・加賀・飛龍・蒼龍の４隻であり、これらの艦は真珠灣奇襲、印度洋作戰などに連戰連勝した最精鋭であった。特に熟練した航空機搭乗員の大量喪失はこの後のソロモン群島方面での作戰遂行にも重大な齟齬を来たした。写真は機動部隊中最後まで残って奮戰した我が母艦｢飛龍｣の在りし日の雄姿。飛龍と帝國潜水艦の活躍により敵の母艦｢ヨークタウン｣を沈めることが出来たが、薄暮戰の準備中敵の爆撃を受けて大破自沈処分された。飛龍座乗の山口多聞二航戰司令官は加来艦長と一緒に艦と運命を共にした。航空戰指揮に定評のあった山口少將の戰死も亦大きな損失であった。 

  2010年06月05日

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  海軍記念日

  今日は海軍記念日であった。周知の通り百余年前の明治３８年の本日は、日本海對馬海峡付近に於いて、東郷司令長官率いる聯合艦隊と、ロジェストヴェンスキー司令長官率いる露西亞艦隊が決戰を交え、日本側が空前絶後の完勝を収めた歴史的な日である。戰前はこの偉業を讃えて奉天会戰の陸軍記念日とともに大捷を祝う海軍記念日となっていた。戰後は軍國主義排除の名の下に、このような記念日が省みられる事が少なくなってしまった。しかし、当時、弱肉強食の帝國主義があたりまえの世界情勢の中で、明治日本の取った方針は間違っていなかったと思うし、日本民族の一人としてこの偉業を大いに誇りにして良いと思う。写真は2008年11月に訪れた横須賀軍港の東郷元帥と三笠記念艦(再掲)。同じく軍艦(戰艦)三笠。厳と天を指す１２吋主砲と前楼が頼もしい。この日本海海戰時に鎭海灣にあった聯合艦隊から東京の大本營宛に打電された秋山真之参謀起草(加筆)による電文が良く知られている。「敵艦見ユトノ警報ニ接シ、聯合艦隊ハ直ニ出動、之ヲ撃滅セントス｡本日天気晴朗ナレドモ波高シ｣この見事な美文と、Ｚ旗とともに布告された訓示は子供の頃に覚えたが現在でも忘れていない。「皇國ノ興廃此ノ一戰ニ在リ、各員一層奮励努力セヨ」 遠い明治の偉業を改めて思い起こすのも大事なことであろう。

  2010年05月27日

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  自衛隊祭り

  今朝は良く晴れて日差しが眩しく、気温こそ低めではあるが絶好の花見日和となっている。昨朝の降雪には驚いたが、日中に雪はほとんど無くなってしまい、運動グラウンドなどは泥濘状態であるが、道路は問題ない。近くの自衛隊駐屯地では毎年恒例の自衛隊祭りが行われていたので見に行ってきた。毎年桜の咲く頃(四月第三週末)にお祭りがある。基地内の一般公開のほかに兵器武器の展示や実演などが見られる。山岳訓練？の兵士の像。駐屯地内にあった。松本駐屯地には第１３普通科連隊(歩兵聯隊に相当する)及び第３０６施設隊(工兵隊に相当する）などの部隊が在る。松本聯隊は地理的に山岳戰や冬季戰に強い部隊とされている。 かつて松本を衛戍地として帝國陸軍歩兵第五十聯隊が存在していた。栄えある歩五十は日露戦争末期に１３Ｄ(高田)の隷下で新編成され、樺太攻略作戰に出征した。その後大正期の宇垣軍縮で１４Ｄ（宇都宮)の管下に移り、戦中の三単位制師団移行に伴って29D(名古屋)の指揮下に属した。大東亜戰中は主として大陸に在ったが、やがて中部太平洋方面へ動員されてテニアン島の守備に就いた。後にテニアン島守備隊は隣接するグアム島・サイパン島の両守備隊とともに太平洋の防波堤となって壮烈なる玉砕を遂げている。また、留守五十聯隊を基幹として歩兵第１５０聯隊も編成された。こちらは５２Ｄ(金澤)の隷下に属し、終戦時は内南洋トラック諸島の守備に就いていた。トラックは米軍の上陸が無かったので、玉砕戰は起こらなかった。駐屯地内には秀峰館という歩兵第五十聯隊の記念館がある。内部には当時の従軍資料、聯隊の沿革、三八式歩兵銃など当時の火器の展示もあった。陸軍用地の標柱。旧五十聯隊から移設されたものであろう。軍用ヘリや軍用二輪車も雄姿を見せてくれた。二輪車部隊はかつての騎兵に相当するのであろう。また戰技の公開訓練（披露)も行われていた。最初に軍用ヘリが先発して敵車輛を制圧、次に後方の砲兵陣地からの間接射撃による支援砲火によって敵を圧倒、続いて歩兵の直協のもとに戰車や装甲車が前進、最後に歩兵が銃剣突撃で吶喊して敵を覆滅し敵陣地を占領確保するという演練であった。上空を旋回するヘリの爆音や各種火器の射撃音が耳を聾する如きであって臨場感抜群であった。なお、軍用ヘリはかなり小回りが効いて高機動も可能なようである。あんなものに上から狙われれば地上部隊もたまらないのだろう。戦前は襲撃・直協・軍偵・軽爆などの陸軍機が地上部隊と連携して大陸に活躍したが、現在その役目を軍用ヘリが担っているようだ。なかなか勉強になる自衛隊祭りであった。

  2010年04月18日

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  軍神広瀬中佐

  昨日３月２７日は、旅順閉塞隊の廣瀬中佐が戰死した日であった。海軍少佐廣瀬武夫(戰死後海軍中佐に昇進)は明治３７年のこの日、福井丸を指揮して第二回目の旅順閉塞作戰を決行する。敵の抵抗も凄まじいなか、何とか灣口に近いところまで辿り着いて杉野孫七上等兵曹に閉塞船自沈の命令をする。しかし、爆破に赴いた杉野兵曹はそれきり戻らず行方が判らなくなってしまった。部下思いの廣瀬は彈雨の降る中、船内を３回も回って杉野を捜したが、遂に見つける事が出来ず諦めてカッター(ボート）に移乗した。やっと避退を開始したところ、飛來した敵弾が廣瀬を直撃し、肉片を残して消え去ってしまった。一瞬の出来事であったらしい。部下思いで高潔な人柄の廣瀬は軍神として尊ばれ戰前は唱歌にも唄われた。♪轟く砲音、飛來る彈丸   荒波洗ふ　デッキの上に   闇を貫く　中佐の叫び   「杉野はいずこ、杉野は居ずや」 ♪かつて東京の万世橋駅前(現在の秋葉原駅近く)には廣瀬と杉野の銅像があった。戦後GHQの指示で撤去されてしまい現在は見ることが出来ない。拾いもの画像の廣瀬中佐像。戦前全国にあったこのような銅像の多くが進駐軍によって撤去されている。文化財としても歴史を伝える建造物のひとつとしても(その功罪は個々の判断)、この時撤去してしまったのは間違いであったと思う。丁度ＮＨＫの『坂の上の雲』に廣瀬中佐も採り上げられていたので彼の存在が改めて掘り起こされたと思う。いずれは中佐の故郷でもある豊後竹田へも行かねばならぬと思っている。

  2010年03月28日

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  開戦記念日

  今日１２月８日は６８回目の開戰記念日であった。昭和１６年の本日、日本軍がハワイ眞珠灣などを一斉に攻撃して大東亜戰争が始まった。戦時中は毎月８日が大詔奉戴日として位置づけられていた。ハワイでは周知の通り、我が機動部隊の猛攻により、敵戰艦５隻を撃沈(アリゾナ、オクラハマ、ウエストヴァージニヤ、ネヴァダ、カリホルニヤ)、３隻を撃破(テネシー、メリーランド、ペンシルヴァニヤ)したほか、ユタ(旧戰艦)撃沈をはじめ在泊の艦艇に少なからぬ損害を與えた。本作戰によって我が航空機２９機及び特殊潜航艇(甲標的)５隻が未帰還となった。丁度一昨日(日曜日)の夜にＮＨＫテレビで特殊潜航艇を扱った番組が放映されていた。眞珠灣は過去２回訪れて、そのときの遺構を瞥見してきた。現在は戦艦ミズーリ號(USS Missouri BB-63)及び潜水艦ボウフィン號(USS Bowfin SS-287)の実物が展示公開されていて日本では見ることが出来ない大戦中の本物の軍艦が見られる施設として大変興味深い。記念艦なったと戰艦ミズーリ號より、アリゾナメモリアルを望む(2003/2/9撮影)。ミズーリのまっすぐ前方を指向した１６吋３聯装主砲が美しい眺めであった。艦首前方にある白亜の建物がアリゾナ號の記念館である。この建物の真下に、戰艦アリゾナ(USS Arizona BB-39)が浮揚されることなく現在も沈んでいる。アリゾナメモリアルへは船で渡る事が出来る。かつてのこの地を攻撃した日本人の末裔の一人として、此処へ観光に行って展示や映画を見させられると、多少後ろめたい気持ちを覚えざるを得なかった。気のせいか同じ観光客である米国人の日本人を見る視線も厳しいようにも思えた。廣島や長崎の展示施設を見た米国人はどのように感じたかとの思いが頭をよぎった。

  2009年12月08日

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  坂の上の雲

  先週からＮＨＫテレビで司馬遼太郎の大作「坂の上の雲」の放映が始まった。自分は戦史や戦前の歴史が好きなので原作は結構前に読破している。文庫本８巻組となっており、読みでがある。主人公秋山兄弟の生い立ちから、周りを取り巻く人々、そして日清･日露の両戰役での活躍が描かれており、この兄弟の生涯伝となっている。愛媛県松山市の梅津寺公園には秋山兄弟の活躍を記念して銅像が建てられている。(2007/03/03撮影､再掲画)兄の陸軍大將秋山好古像。日露戰争では騎兵を率いて満州で戰った。弟の海軍中將秋山真之像。日露戰争では東郷聯合艦隊司令長官の下、参謀としてあらゆる作戰を立案･実行し、日本海海戰で大捷を導いた。また、松山市内には坂の上の雲ミュージアムも数年前に開館しているので、正岡子規関係の施設や道後温泉、松山城などと絡めての松山観光も良いかと思う。しばらく日曜の夜は遠き明治に思いを馳せながら楽しめそうである。

  2009年12月06日

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  旧帝國陸軍第七師団

  今日はこれと言った出来事が無かったので、2006年7月に訪問した帝國陸軍旭川第七師団跡について書くこととする。この時の旭川方面訪問は、人気が高まっていた旭山動物園を見ること、夏を迎えて景色が美しい美瑛富良野方面を散策すること、それと旧帝國陸軍旭川第七師団の遺構を垣間見ることにあった。旭山動物園と富良野方面については多くの方が行っている筈であるが、旧陸軍に絡んだ観光となれば行く人はかなり限られる。旧帝國陸軍第七師団は明治二十九年に旭川市に司令部を置き、旭川市を中心とした道内を衛戍地として編成された。日露戦争では大陸に出征、旅順攻略戦、奉天大会戦などに参加し武勲に輝く。昭和期には満州に出征、ノモンハンで蘇聯軍と交戦して多大なる損害を被る。大東亜戦では一木支隊をソロモン群島のガ島へ送ったが部隊全滅に近い悲劇となった。その後は蘇聯の北からの脅威に備えるために北海道を守備し終戦を迎える。現在旧第七師団があった土地は陸自の基地となっており現在も陸軍部隊の衛戍地であることに変わりない。その陸自基地の中に｢北鎮記念館｣という博物館があり貴重な第七師団当時の資料が展示されているとのことで観覧に行った。現在は陸自駐屯地であるので、營門をくぐり哨舎で衛兵に申し出て見学者受付を済ませる。入構者名簿に住所姓名を記す。北鎮記念館の外観。北海道らしい傾斜の屋根を持った建物である。妻面上部に帝國陸軍の紋章とも言える五芒星が誇らしげに輝く。旧軍時代からの建物なのであろう。北鎮記念館はこの翌年に老朽化のため新築移転された。記念館内にあった第七師団配置模型。師団司令部の他に隷下部隊である歩二十六、二十七、二十八聯隊を始め山砲、騎兵、工兵、輜重の各第七聯隊が配置され軍都旭川らしい施設が広大な土地に整然と広がっていたことが判る。北鎮記念館の展示を閲覧後に駐屯地を出て、市立彫刻美術館へ行く。この瀟洒な洋館も旧帝國陸軍第七師団の附属施設たる旧偕行社の建物である。この建物も妻面上部に五芒星が輝き陸軍施設であることを表している。偕行社は陸軍士官の相互扶助･親睦のために設立された組織であって帝國海軍の水交社に相当する。戦前の陸軍洋館はデザインもなかなか凝っていて、縁の下の換気口にも五芒星のマークが付けられている。五芒星の紋章が美しい縁の下換気口。これは旭川では無いが金沢市の遺構の写真。帝國陸軍第九師団隷下 旧第六旅団司令部。石川県金澤城内(2003/06撮影)。戦前の文化財的価値のある洋館を見るとともに、旧軍時代の見聞を広めることが出来た。

  2009年07月29日

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  太田實海軍少将訣別電の日

  昨日に引き続き戦争関連の記事となっている。昭和２０年の６月初頭は太平洋戦争も既に末期に差し掛かり、沖縄で激しい地上戦が行われていた。守る日本軍の組織的抵抗も限界に差し掛かっていた時期であった。４月初頭に沖縄へ上陸した米軍によって、日本軍守備隊と地元民間人は徐々に追いつめられていった。牛島陸軍中将率いる第３２軍、太田海軍少将率いる沖縄方面根拠地隊はそれぞれに必死の抵抗を続けていた。しかし、優勢な米軍の前に豊見城付近の壕に籠もる海軍部隊は陸軍側との連絡も遂に絶たれ戦力も失って孤立してしまった。追いつめられた海軍守備隊の司令官太田實少将(戦死後中将に進級)は６月６日大本営に向けて訣別電を打った。その電報の最後には｢沖縄縣民斯ク戦ヘリ､県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ｣という軍用電報としては異例とも言える記述がされていたことがよく知られている。本来国民を守るべき軍が、地元住民に対しその任を果たせなかったばかりか却って害になっていた事も多々あったようだ。それを最高指揮官として中央に何としても伝えたかったのだろう。太田司令官は訣別電打電の後、１３日に壕内で自決している。現在豊見城市にはこの海軍壕が戦争遺産として一般公開されている。太田司令官が自決した部屋もそのまま残されている。自分も二度に渡ってこの壕を見学した。海軍壕の慰霊碑。(2004/02撮影)慰霊塔そばにある沖縄戦における海軍側の参加部隊、艦艇の一覧を記した碑。蒸し蒸しする壕の中は何とも息が詰まるような重苦しい空気に包まれているように感じ、壕内で写真を撮る気分になれなかった。沖縄へ行かれる方は摩文仁の陸軍側終焉の地とともにこの海軍壕も見学して平和の尊さを再認識することも必要であろうと感じた。なお、蛇足ながら前年(昭和１９年)のこの日は欧州ノルマンディで連合軍が大上陸作戦を敢行した日でもある。この上陸によって既に劣勢であったドイツ軍は敗戦へ一気に向かうこととなる。

  2009年06月06日

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  ミッドウェイ海戦

  今日六月五日はミッドウェイ海戦の日であった。昭和１７年のこの日、敵機動部隊の撃滅とミッドウェイ島の攻略という２つの目的を持って出撃した我が機動部隊が、己の驕慢と敵の周到なる攻撃によって壊滅した。この海戦は先次大戦の攻守分岐点ともなったと言われている。開戦劈頭に真珠湾を奇襲攻撃して嚇々たる大戦果を挙げた我が機動部隊(一航艦)はその後も豪州作戦、印度洋作戦など休み無く働き、緒戦の日本軍の快進撃を支えた。特に印度洋における我が艦爆隊の活躍は歴史に残るものであった。ミッドウェイ作戦においては周知の通り、敵の暗号解読による待ち伏せの中、敵前での兵装転換作業の実施という致命的ミスを犯して奇襲を招き、自らが積んでいた爆弾や魚雷、航空軽質油(ｶﾞｿﾘﾝ)による大火災で虎の子の航空母艦四隻を喪失するに至った。また熟練の航空機搭乗員を多数失ったことも爾後の積極的攻勢作戦実施に重大なる齟齬を来した。ハード(機材・艦艇)はある程度補完が効いてもソフト面(人材)はなかなか補充が効かない。予算の都合から少数精鋭主義をとっていた日本軍にとって航空機搭乗要員の大量喪失は深刻な影響を及ぼした。ソフト面に関しては現代でも相通じることだと思う。画像は｢赤城｣と共に一航戦を編成した航空母艦｢加賀｣。当海戦で敵急降下爆撃機の攻撃を受け、搭載爆弾等の誘爆によってついに沈没した。華府條約下の規定に従って未成戦艦を改造して建造された。同じく航空母艦の｢飛龍｣。最初の攻撃では危うく難を逃れ、唯一隻で敵機動部隊に立ち向かい｢ﾖｰｸﾀｳﾝ｣を大破する戦果をあげた。しかし、敵の反撃にあって大破し、自沈処分を余儀なくされた。飛龍座乗の山口二航戦司令官の的確な戦闘指揮と意見具申、旗艦と運命を共にした壮烈なる最期は各種書籍でも多く採りあげられている。この敗戦を転機として帝國海軍は徐々に守勢に廻って行くことになった。戦後に発売された書籍などで敗因としてあげられているのは、｢連戦連勝の驕りがあったこと｣、｢敵の動静に関して自分の予想(期待)する方向に動いているものと勝手に判断したこと｣などが主因とされている。副因としては暗号を読まれていたことと、緒戦の勝利で防諜が緩くなっていた事だろうと言われている。これらの弛みは現代でもそのまま通用する。日頃の自分の行動とも照合してみることも大事であろうと思った。

  2009年06月05日

• アッツ島玉砕の日

  今日５月２９日は、大東亜戦争中の昭和１８年、極寒のアリューシャン列島・アッツ島(熱田島)において我が守備隊が壮絶なる玉砕を遂げた日である。この玉砕はマキン･タラワ･サイパン･ペリリュー･硫黄島などと続く悲惨な島嶼玉砕戦の嚆矢となった。アッツ島を皮切りに大本営(中央)が見捨てた絶海の孤島守備隊が救援の望みもない絶望の戦いを続け凄惨な最期を遂げていった。大本営は翌５月３０日、開戦以来初めて玉砕を公式に認めこれを発表した。大本營發表（昭和十八年五月三十日十七時） ｢アッツ｣島守備部隊ハ五月十二日以來極メテ困難ナル状況下寡兵ヨク優勢ナル敵ニ對シ血戰繼續中ノ處同二十九日夜敵主力部隊ニ對シ最後ノ鐵槌ヲ下シ皇軍ノ神髄ヲ發揮セント決意シ全力ヲ擧ゲテ壮烈ナル攻撃ヲ敢行セリ、爾後通信全ク杜絶全員玉砕セルモノト認ム、傷病者ニシテ攻撃ニ参加シ得ザルモノハ之ニ先チ悉ク自決セリ我ガ守備部隊二千數百名ニシテ部隊長ハ陸軍大佐山崎保代ナリ敵ハ特殊優秀装備ノ約二萬ニシテ五月二十八日マデニ與ヘタル損害六千ヲ下ラズ２６００名程のアッツ島守備隊は９９％が戦死した。唯一の救いであったのは、隣のキスカ島(鳴神島)守備隊が奇跡の撤退作戦の成功によって無事の帰還が出来たことであった。｢アッツ島血戰勇士顕彰國民歌｣なる唄も作られた。刃も凍る北海の御楯と立ちて　二千餘士精鋭こぞる　アッツ島山崎大佐　指揮をとる山崎大佐　指揮をとる短調の悲しいメロディの曲である。アッツ島玉砕の半年後にはマキン･タラワ両島が玉砕、約１年後には在留邦人も巻き添えとなってサイパン島が玉砕している。戦後平和な時代に生まれ育った当方等の世代も、このような凄惨なる歴史の上に現在があると言うことを時折思い起こす必要があるだろうと思った。

  2009年05月29日

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  海軍記念日 (昨日)

  昨日５月２７日は海軍記念日であった。周知の通り百余年前､明治３８年のこの日、東郷元帥率いる帝國海軍･聯合艦隊が欧露よりはるばる遠征してきた露国バルチック艦隊を対馬沖で捕捉し､完膚なまでに撃滅した日である。この時の勝利はかなり一方的であってそのときのスコアは海軍戦史上空前にして絶後である。戦後は残念ながら海軍記念日として公式に祝うことは無くなったが、この歴史的事実は日本人の達成した偉業のひとつであると言って良いだろう。写真は昨年の１１月に横須賀軍港にある三笠記念艦を訪れた際に撮影したもの。手前の銅像は日露戦争時に聯合艦隊司令長官を務めた東郷元帥、後方の艦は当時の聯合艦隊旗艦であった帝國軍艦｢三笠｣。日露の雌雄を決した日本海海戦でも常に陣頭に立って奮戦した名艦である。

  2009年05月28日

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  五・一五事件

  今日は帝國海軍史上に汚点を残す五・一五事件の日であった。昭和七年の本日、海軍青年将校を主犯とする叛乱が惹起し、犬養首相を襲撃「話せばわかる」と言う首相に拳銃の引き金を引いたことが良く知られている。またこの事件が後の二・二六事件(昭和１１年）を生む一因となったとも言われている。この事件の首班たる海軍将校等は、極めて甘い海軍軍法会議の判決によって全員死刑にならずに済んだ。この事も明治來の戦捷で燦たる歴史を誇る帝國海軍史に大きな汚点を残した。また、この寛大すぎる処置が結果として二・二六事件を後押ししたとも考えられる。個人的には海軍ファンの末席の一員としてとても嫌な歴史の一つである。戦後の現在は平和な世となり、今の先進国であれば軍人がクーデターを起こす可能性は極めて低い。しかし、このような歴史が遠い昔ではない過去にあったことは忘れてはならないだろう。写真はこの事件の首謀者の一人、三上卓が乗り組んでいた帝國軍艦(甲巡)「妙高」。平賀譲設計の華府條約型大巡として有名である。

  2009年05月15日

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  自衛隊祭り(松本駐屯地)

  今日は良く晴れて気温も上がり、日向は汗ばむ程の陽気となっている。昨日の告知通り､陸上自衛隊松本駐屯地で行われた自衛隊祭りを見に行って来た。天気にも恵まれて親子連れなど人出も多く賑やかであった。型式は良く判らないが、回転翼機が５機ほどあって、後部座席(貨物室？)へ入ることが出来るので、子供には大人気であった。各へりの前に案内板があって機種名と性能諸元が記載されていた。小型の偵察用の機種から大型の輸送用まで色々あるらしい。旧軍時代と違って、最近の兵器は米国式の型式なので覚えにくいし馴染みが薄い。工兵聯隊で使用する野戦架橋車｡この他にも野戦築城で塹壕掘削などに使用されるユンボの展示もあった。写真はないが、衛生兵が使用する手術車や救護用コンテナの展示もあった。戦時は勿論のこと、災害時にも威力を発揮するだろう。誘導噴進弾を発車出来る車輛。説明書きによると陸上より敵の艦船を攻撃出来る噴進弾を搭載しているとのこと。先の北朝鮮のミサイル発射騒動の際に東北地方で待機していた車輛と似た感じであった。駐屯地の奥には軍用車輛の駐車場があり、整然と並んだ姿はなかなか壮観であった。年に一回の駐屯地を開放してのお祭りであるし、入場無料なので家族連れにはリーズナブルに楽しめる。構内には露天商も出店して焼き鳥や焼きイカなどの良い臭いが立ちこめていた。自分は個人的には海軍が好きなのであるが、海無し県の長野では軍艦の見学が出来ないのが残念である。

  2009年04月18日

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