317896 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

月水金

PR

Profile


day_diamond

Freepage List

Category

Keyword Search

▼キーワード検索

Archives

2019.06
2019.05
2019.04
2019.03
2019.02
2019.01
2018.12
2018.11
2018.10
2018.09
2008.02.15
XML
先日、与太話を書いた「分とく山」さんの、料理のご報告です。

分とく山さんは、広尾の丘から外苑西通りに降りたところ、日赤病院下の交差点の付近です。目立たない建物で、近くを何度も通りかかっていたけど全然気が付きませんでした。

20080213_waketoku01

予約した19時半前に着きました。

カウンター席に通していただきましたが、目の前が開けていて圧迫感はありません。料理を作っているところが見えて楽しい。

私はグルメ番組殆ど見ないので知らなかったのですが、オーナーシェフの野崎さんは有名な方らしく、その野崎さんを中心に沢山の若い衆が活き活きと働いています。

お料理はお任せの15750円(税込)のコースのみ、加えて飲み物代とサービス料10%という計算です。

飲み物代は例えば、シャンパンのグラス1300円、グラス白ワイン900円、八海山純米吟醸冷酒300mlが2000円、八海山本醸造熱燗180mlが800円などで、かなり安めの設定。


参考までに、某酒店では、大吟醸の八海山720mlが4151円、純米吟醸が3774円、本醸造が2400円。先日の「なだ万茶寮」(日記)では同大吟醸が180mlで2730円(税込)です。

純米吟醸を720mlに換算すると
2000円×1.10×720ml/300ml=5280円
某酒店での値段3774円と比較し、1.40倍にしかなりません!

本醸造の熱燗を720mlに換算すると
800円×1.10×720ml/180ml=3520円
某酒店での値段2400と比較し、1.47倍です!!!
熱燗にしてくれて云々考えると、これはもう飲まなきゃ損の世界です。

ちなみに「なだ万茶寮」さんの場合、大吟醸の熱燗を720mlに換算すると
(2730×1.10)×720ml/180ml=12012円
某酒店で買ったのと比較して2.89倍で、若干割高なかんじはします。
(けして「なだ万茶寮」さんがわるいと言っているわけではない。)

アルコールは飲食店にとって非常に重要な収入源であり、それをこのぐらいに抑えているということはかなり良心的です。


お気に入りの「八海山」の熱燗をオーダーしました。
熱燗が八海山しかないというのも、私と気が合う。


以下、コースの内容です…

20080213_waketoku02

白魚とまつものスープ。
☆☆☆☆+


20080213_waketoku03

海老の揚げたもの ☆☆☆
たらこの握り ☆☆☆+
イカ墨の? ☆☆☆
からすみ大根 ☆☆☆☆
ふぐ豆腐 ☆☆☆☆☆
ふぐのにこごり ☆☆☆☆☆

最初の四つは酒の肴といったかんじで辛めです。
ふぐ豆腐は、ほんのりミルキーで、口当たり歯ざわり舌触りも良く美味。
ふぐのにこごりは、まさに最適な弾力の食感。味も良い。


20080213_waketoku04

グリーンピースのすり流し
☆☆☆☆

浮き身に入っているものも一つ一つもおろそかにしておらず、見事なものでした。
身体にも良さそうです。


20080213_waketoku05

ふぐの刺身
☆☆☆☆++

良いふぐでした。
温度もちょうど。


今日のテーマはふぐだったようです。

ふぐはやはり食感が大事。

湯びきだって、良い食感です。


20080213_waketoku06

ふぐのから揚げ
☆☆☆☆☆

身の弾力、歯応えがすばらしく、衣のサクサク感も最高。

感動しました!

野崎さんが目の前におられたので「どうしたらこんなに美味しくできるんですか!」と聞いてみたところ、ちょっと驚いておられたようですが、「腕じゃないんですよ、素材なんですよ…」と言いニコニコしながら奥のほうに行ってしまいました。

たしかに素材も良いのだと思うのですが、腕も相当なもののはずです。


そして、「ふぐは味のない美味しさというんですよ。」と教えていただきました。たしかに…。


20080213_waketoku065

アワビ。
☆☆☆☆++

上に乗っているペースト状のものはなんでしょう。
アワビの食感も堪能しましたが、その上のものもシンプルながら美しく出来ていました。
その上に(たぶん)「あおさ」(海苔)が乗っています。

これがまた日本酒と良い感じなのです。


この段階で、分とく山さんのコース約16000円は、良い食材を十分に堪能させてくれるために、必要な値段設定なのだろうと、理解できたような気がしました。

アワビだって、ちょびっとだけでなくて、まるっと一個食べさせてくれるのです。


ちょうどアワビとふぐを食べたいと思っていたので、渡りに船だった。
二軒行かずにすみました。


20080213_waketoku07

ふぐ鍋。
☆☆☆☆++

ふぐの身がもう完璧にぷりぷりです。



そして、「お食事」…

20080213_waketoku08

ふぐ雑炊。
土鍋にたっぷりあるものを、小さい器によそってくれます。
うまみほんのり良い味です。
☆☆☆☆++

これと一緒に出してくれる香の物も美味。
にんじん、昆布、山芋、青高菜…。

そしてほうじ茶がなぜか美味しく感じる。
どちらかというと薄めに出しているのだけど美味しく感じるのです。

ふぐ雑炊の段階で「ほうじ茶」を出すところもよい。

土鍋が空になるまでおかわりができます。


目の前の、野崎さんが「あと少しだけ残っています」と…

「はい!」とお応えすると、思いついたように、土鍋をもって奥のほうに温めに行ってくれました。

そして…

20080213_waketoku09

ちょっとした気配りなのですが、卵が一つ落としてありました。

まさか、私の顔を見て、卵大好きってことがわかったのでしょうか。

隣のお客さんには、卵が加えられてなかったような気がするので、得した気分です(笑)

でもたぶん私だけが特別扱いなのではなくて、野崎さんはすべてのお客さんに気を配っていました。これぞまさしく「一期一会」なのだ。


しかも、その卵にしたって、ほんとにいい感じに入れて来られるのです。
きれいに黄身だけ固まっていない半熟で、白身は固まっていて…。

もしかしたら、白身を減らして入れてくれたのかもしれません。
元々卵は入っていたので、定かではないのですが。
ともかく、私は卵が好きだし、半熟が好きなので、インスタントラーメンにだって、生卵を入れるのですが、普通に全卵をぽんといれても、白身がどろっとしてしまい、こんな風には出来ないのです。


そして、デザート…

20080213_waketoku10

クリームチーズの豆腐
☆☆☆☆☆

一緒に煎茶が出ました。

ふぐ雑炊にはほうじ茶、デザートには煎茶と、適切です。

煎茶もほどほどに甘味のある、さわやかな煎茶。
若干薄めに入れてありました。


以上で、コースは終了で、しめて(15750+800×2)×1.10=19085円。

かなり満腹でした。


料理の内容としては、味は基本淡白、ところどころ酒の肴にも良さそうなものもあり、健康にも留意、ごてごてしすぎず、雑炊、刺身、鍋などのシンプルな一見ありふれた料理を、良い食材と、高い技術で完璧に仕上げるという形。


そして接客は非常にすばらしい。

細かいことがどうというよりは、店員さんが皆、よく気を配っているのです。
まるで、バスケのゲームのように、周囲に常に神経を張っている。
そして、活き活きと自然な笑顔で接客をしてくれます(これが一番大切)。

野崎さんは始終くまなく調理場と店内に目を配っています。しかし、店員さんへの指示は少なくともお客に見える視界の範囲では、殆ど全く出しているようには見えません。店員さん同士で、もう殆ど立派にやっている(かのように見える)のです。お客さんの見えるところで、店員さんをしかりつけているようなお店とは、真逆です。

一つには、店員さんを十分な人数そろえているということであり、その分、料金も高くなるということもあるかもしれません。

しかし普通は、店員さんが沢山いれば、未熟な人もいるはず。ところが分とく山さんでは、未熟な人は「いない」ように見えるぐらいなのです。つまり事前にきちんと教育が出来ているということであり、そこまで持ってくるというのは、やはりたいしたものです。すばらしい「チーム」にしているなというかんじがしました。

どうやったら、そういう風にできるのか、お客の目からそう見えるだけで現実にはもっと難しいものなのか、わかりませんが、お客に気持ちよくご飯を食べさせるということについて、ともかく結果的に成功していることは間違いないようです。

そして野崎さんは、店員さんに指示を出す前に自分でやってしまうタイプのようです。口を動かすよりも、自分の手を動かすほうが早いのです。例えば、上述の卵ポンの雑炊の最後の一皿だって、誰かに支持を出すのではなくて、自分でささっともっていって、野崎さん自ら持ってきてくれて、よそってくれるのです。

あえて、難点を書くと、一人客にとっては、スペースが狭いのが残念です。お店をもっと広くすると、値段が跳ね上がってしまうということなんでしょうか…。

しかしながら、トータルで見て、2万円弱は、とてもお得だと思う。素材や店員さんの質や数など考慮して、良心的と言えそうです。

分とく山さんは、ホスピタリティの優れた、一期一会の精神を実践しているお店だと思いました。


トータルでみて、お気に入り度は

☆☆☆☆☆

です。



レストランの記録



この日の東京は、ありえないぐらいの寒い日で、冷たい風が強く吹いていたのですが、野崎さんと、もうお二人の店員さんが、ずっと外でお見送りいただいて、ほんとうにありがとうございました。

私は分とく山のある日赤病院下の交差点から、北条坂をずっと登り六本木ヒルズのほうに向かったのですが、振り向くと常にお三方の姿が…。お店の入り口のところで、何か他にすることがあったとは思えないから、やはりお見送りしていただいていたのかと思うのですが。。。なるほど、見送るということは、こういうことを言うのかと、理解できたような気がします。



六本木ヒルズから見た東京タワー…

20080213_tokyotower









Last updated  2008.03.07 15:12:38
[そとごはん - 美食 -] カテゴリの最新記事

Recent Posts

Shopping List

Calendar

Headline News


Copyright (c) 1997-2019 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.