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テーマ:個人情報保護(4)
カテゴリ:個人情報保護
今日は朝から神戸のホテルで某行政系団体様の総合研修会に参加。
全国から関係者が一堂に会して丸一日をかけて複数のテーマの研修を行う。 研修の内容は知識習得的なものから実務的なものまで様々。 私どもはその中で「○○業における個人情報保護対策の実態」と題した研修を担当。(実際の講師は別のコンサルタントが実施) 本日の主目的は、別!! 現在、この団体様の個人情報保護対策を支援させていただいているが、非常に多くの問題点を抱えている。 対策自体の検討は行えるのだが、現場職員の意識・主体性のなさ、役員・幹部クラス職員の丸投げ姿勢、これらに伴う対策事務局の負担増・・・・すでに事務局自体も後ろ向きになりつつある。 最大の原因は主担当コンサルの支援コントロール不足。意志決定者(ユーザー事業主体)に対する現状報告と必要に応じた判断指示の依頼を適切に行えていなかった。 ユーザー様の依頼事項は何か、それを達成するための最適な手法は? 今回の依頼事項は書類作成代行ではない。個人情報保護に関して組織自ら適切な処理を行える組織作りである。 支援と指導、教育、代行、受託・・・・これらの区別もついていない。 「支援」とは、力を貸して助けること。 「指導」とは、ある目的・方向に向かって教え導くこと。 「教育」とは、ある人間を望ましい姿に変化させるために、身心両面にわたって、意図的、計画的に働きかけること。 「代行」とは、当事者に支障があるときなどに、代わってその職務を行うこと。 「受託」とは、頼まれて引き受けること。 2001年4月には現行の中小企業診断士制度として中小企業診断士のあり方も変わってきた。 さらには2005年4月にいくつかの見直し案を盛り込んだ「中小企業診断士制度の在り方について(案)」PDFも発表された。 「指導」から「支援」へ、「公的機関」から「民間支援」へ・・・。 中小企業診断士の人数がかなり不足しているとのこと。 本当に増やしていくのなら、中小企業が自立して進んでいけるような支援を行える人材を育成していっていただきたい。 (逆に言えば、そうでない人材(資格は持っているが実体が伴わない一部の人)に関しては再教育あるいは区分を実施していただきたい) 話をもどすが、今回は団体の理事長様をはじめ役員の方々にお集まりいただき、事務局を交えて現状を正直にお伝えした。 このままの状態で進むと、規定などはきちんと出来上がるが実際の運用は全く異なり「絵に描いた餅」になってしまうこと。そのための今後発生するであろうリスク。 また、職員の多くが本当の意味での個人情報保護の重要性を認識していないことによるスパイラルダウンの可能性(本当は常々意識してどんどん改善していく必要があるのだが・・・)。 今後、全職員に対する動機付け(教育など)と積極参画指示、これらの活動に対する適切な評価・・・これらを必ず行っていただくようにお願いした。(具体的な指示方法と必要なツールなどを別途説明の上、お渡しした) 最後に理事長様から「本当の姿を伝えてくれて非常にありがたい。このままうまくいっているつもりで進めていたら、大変なことになっていたことも認識できた。これからも是非積極的な支援(直接的な作業ではなく、作業を進めるための支援)をしていただきたい。」とのこと。 これからは理事長様も積極的に参画していただけるとのこと。これで一安心。 是非ともこれを機会に再スタートを切っていただき、本来目的達成に向けて進んでいただきたい。 (こちら側にしても主担当コンサルの意識改革とプロジェクトコントロールを今まで以上に細かく実施していくこととした) <資格取得を目的に基礎知識をパワーアップしませんか?> ![]() 【産能大の通信講座】2006年度試験対応・中小企業診断士受験(1次・2次試験)コース ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() サイト左のフリーコーナーに資格取得カレンダを追加してみました。(お気づきでした?) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 2, 2005 11:18:48 AM
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