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2006年05月29日
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カテゴリ:邦画(05・06)
監督・脚色:中島哲也 出演:中谷美紀、瑛太、伊勢谷友介、香川照之、市川実日子

私は「下妻物語」の中島監督を愛している。だから今回はあえて苦言を呈したい。
「シカゴ」を真似たミュージカル、原色、ソフトフォーカスを多用した回想場面と現実場面との対比、等々技術的に前回を超えたところを見せたかったのかもしれないが、すべて「すべっている」。現在邦画は新人監督に優しい。前回の好評を受けて、今回は非常に盛大なプロモーションがあった。おかげで、初日の入りはすごいものがあった。しかし、監督はさすがに万人受けするものは作らなかった(それはいい)。一方玄人受けもこれなら合格点は難しい。確かに一人の女の一生を回想形式で一挙に見せるのだから、一つ一つのエピソードにあまり時間を掛けることができないのは当たり前ではある。小説なら、セリフさえしっかりしていれば、描かれていないところは想像で補えるかもしれない。でも映画だとそうは行かない。結局一つ一つのエピソードでいくら中谷美紀が力演しても、男たちの行動が上滑りしているので、説得力がないのである。私は中島監督を愛している。次回を期待するとしか言いようがない。

この映画で言いたいことは、わかりやすい。愛とは何ぞや。これだけである。家族の愛。嫌われても嫌われても、愛されている。恋人への愛。愛しても、愛しても、相手の気持ちがわからないすれ違いの人生。まさしく、愛と憎しみは紙一重ではある。特に家族への愛情というものはそういうものだろう。






最終更新日  2006年05月29日 09時00分36秒
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