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2007年09月24日
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カテゴリ:邦画(07)
「包帯一本で世界が変わったなら、めっけもんやないか」

10709包帯クラブ.jpg
「包帯クラブ」
監督 : 堤幸彦
原作 : 天童荒太
脚本 : 森下佳子
出演 : 柳楽優弥 、 石原さとみ 、 田中圭 、 貫地谷しほり 、 関めぐみ 、 佐藤千亜紀

石原さとみ演じる女子高生は、たいていのことには驚かない。いつも世界を批判的に見る代わりに(それは時々非常に鋭い)、自らは何もしない。志望は就職。大学を出たとしてもせいぜいデパートの売り子になってやがてオバサン化していく自分が見えるから、今からデパートの売り子になっても同じだと考えたのだ。

そこへ柳楽優弥演じる同級生の男の子が現れる。周りからは変人だと思われているらしい。いつも身体中に怪我をしているし、入院するほどの怪我をするときもある。聞くと、世界の危ない目に遭っている人の気持ちを知るためにやっているのだという。柳楽が今までの役柄を180度変え、野太い偽関西弁をしゃべる元気な高校生を演じて「見せている」。石原はそんな柳楽の中に「自傷行為」に近いものを見る。

そして柳楽が思いつきで行なったことにヒントを得て、インターネットで傷ついた出来事を投稿してもらい、その人が傷ついた場所に包帯を巻く。その風景をデジカメで撮影し、投稿者に送るという「包帯クラブ」を発足するのであるが‥‥‥。

石原さとみがいい。あんなふうにずーとブスッとしながら、社会を斜めに見ている女の子はリアルだ。あれほど鋭くはないが、私の妹もそうだったような気がする。その女の子が、しだいしだいと「熱く」なっていく様を見るのは気持ちがいい。柳楽も悪くはない。もう少しはっとするような表情が欲しかったが、ないものねだりというものか。

これはほとんど全て群馬県高崎市でロケをしたのだという。いいロケ地を選んでいると思う。厳しい自然の山々を遠くに望みながら、高速道路やのっぽビルが次々と建つ地方の新興都市。
たかさきロケ地マップ(PDF)

エンドロールが始まっても立ってはいけない。最後のワンカットがなかなか重要である。
「包帯クラブ」そのものに、あまりリアルさは無く、それが致命的な欠点ではあるが、気持ちのいい作品だった。






最終更新日  2007年09月24日 23時16分09秒
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