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2007年10月08日
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カテゴリ:洋画(07)
「人生はおとぎ話じゃないのよ。現実は残酷なものなの。」

内戦終結後もフランコ軍への抵抗運動が続く1944年スペインの山岳地帯。少女オフェリアは、臨月の母と共に再婚相手のフランコ軍大尉の駐屯地にやってくる。大尉は非情で残酷、罪無き者を平気で殺し、母を子供を生む道具としか見ていない。オフェリアは生まれてくる弟に囁く「外の世界は平和ではないわ」
オフェリアは一方で大好きなおとぎ話そのものの世界に迷い込む。ラビリンス(迷宮)の奥で、牧神パンは少女に云う。「あなたが三つの試練に耐えることが出来たなら、地下王国の皇女として迎え入れることが出来るでしょう。」

003パンズラビリンス.jpg
製作国 : メキシコ=スペイン=アメリカ
監督 : ギレルモ・デル・トロ
監督・製作・脚本 : ギレルモ・デル・トロ
出演 : イバナ・バケロ 、 セルジ・ロペス 、 マリベル・ベルドゥ 、 ダグ・ジョーンズ 、 アリアドナ・ヒル

普通のファンタジーならば、ここで少女は一挙に伝説の世界に入り込み、もし現実世界に戻ることが出来たならば、そのときは少女が大きく成長したとき‥‥‥ということになるのかもしれない。けれどもこの映画は違う。

少女は現実世界から離れることができない。 一つ目二つ目の、おぞましくも怖く、美しい幻想世界の試練を克服するのと平行して、現実世界では、母親と赤ん坊、そして少女が心情的に味方しているレジスタンス組織にも残酷な運命が訪れる。

そして三つ目の試練、少女には過酷な運命が襲う。果たして彼女は地底の国で皇女として迎え入れられることが出来るのか。

少女には厳しすぎる現実(ファシズムという絶対悪)とファンタジー(厳しさ、そして夢と希望)が対置される。ファンタジーの中で少女は時に泥にまみれ、地中虫にたかられ、あるいは子喰いの怪物に襲われながら、試練に立ち向かう。この私でも目をそむけるような場面があるので、結末も含め女性陣の支持は得られにくいかもしれない。私でさえ、少女にこれまでもの過酷な運命を与えるのならば、映画「レオン」みたいな騎士を配置して欲しかったと思う。少し恨みに似た感情さえ覚える。しかし、まさに世界とは、このように残酷で美しいものなのだ、と少女や我々に教えてくれているのだろう。そしてその中には大人には見えない「真実」がある。見事な映画だったと思う。

CGは凄くない。妖精もパンも怪物もどこか時計仕掛けめいていて、それがまた幻想性を作っている。スペインレジスタンスたちの描写も映画としてみるのは久しぶりで嬉しい。

一番上の言葉は、母親が娘を叱る時に言ったことである。確かにそうだ。人生はおとぎ話ではない。けれども、私はファンタジーを人生から離すことはしないだろう。






最終更新日  2007年10月08日 23時56分17秒
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