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2008年06月02日
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ロスジェネ宣言
 一連なりの妖怪が ――「ロストジェネレーション」という名の妖怪が、日本中を歩き回っている。
  就職超氷河期(1990年代という「失われた十年」)に社会へと送り出された20代後半から30代半ばの私たちは、いまだ名づけられ得ぬ存在として日々働き暮らし死んでいきつつある……、その数 20、000、000人。
  「ワーキングプア」「フリーター」「ひきこもり」「ニート」「うつ病世代」「貧乏くじ世代」「負け組」「下流」「ロストジェネレーション」……。世間が私たちをさまざまなレッテルで一括りにする。しかし、私たちは、「レッテル貼り」によって目の前にある問題や矛盾が隠されたり、未解決のまま先送りされることをのぞまない。
  そして、私たちが抱える苦しみと悲しみを、「自己責任」という言葉で片づけたくない。これまで感情を押し殺して黙って生きてきたけれど、いまになってやっと、自分たちが「怒ってもいいのだ!」と気づいたから。
【中略】
  「ロストジェネレーション=失われた世代」? ざけんじゃねえ! 「失われた」んじゃねえ。「われわれ」が生きていくために必要なsomethingを、誰かが「奪ってきた」んだろ。
  全国のロスジェネ諸君! 今こそ団結せよ!
  仲間に呼びかける者を尻目に、「どうせ無駄だよ……」と鼻で笑う者たちがいる。その暗がりに眼を凝らせば、疲れ果てて寝がえりをうつことさえ出来ず、「この苦行のような人生よ、早く終わってくれッ」と、昨日と同じ今日を告げる夜明けにうんざりしながら、このうぞうむぞうのロスジェネのるつぼをじっと見つめる、無数の眼差しが光っている。
  私たち左翼が改めて思い知るのは、仲間たちが放つリアルな言葉が時代を牽引していくということ。そして、リアルな言葉は、いつも、私たちが日々働き暮らしている現実のなかから生まれるということ
  いま「ロスジェネ」は、ここに、左翼と現実とをつなぐ空間を設定する。
  この空間から紡ぎ出された言葉が、あなたの心に少しでも届くことになれば、うれしい。
  ささやくような小さな声が、しだいに大きなうねりになることを願う。
ロスジェネHPより

ロスジェネ買いました。

ロスジェネ(創刊号)
思ったよりも小さな雑誌で、「論座」と同じ大きさで、厚さはその半分、値段はその二倍というものです。でも中を開いてみて、何かが違うなあ、と思うと、広告が塵一つもないのです。「戦う気だな」と思いました。

誰に向かって売ろうとしているのだろうか。ロスジェネに対し、売ろうとしているのならば、彼らがこの高い雑誌を買うだろうか。最初は違和感を覚えた48歳の私です。(ロスジェネ世代よりも一回り大きい。けれども最近非正規に<落っこちた>という関係では彼らと連帯したいという気持ちはある。)けれども思いなおす。映画のためにはどんなに金のない時でも、1200円のレイトショー金額を何の違和感もなく出す私です。やはり要は「内容」なのだ。だからこの雑誌はまだ小金を持っている私ではなく正真正銘ロスジェネに対して売ろうとしているのだ。最初、違和感ありまくりだった表紙ではあるが、増山麗奈の革命鍋!のロスジェネ刊行~表紙撮影秘話などをたまたま見つけてみると、彼らの棲みかを見つけたようでほっとした。そういえば、日の出前にこのウサギちゃんの表情は随分と真剣だ。雑誌の中に大屋定晴氏が、政治とオタクを内面で共存させるドイツの若者に驚きながら、格差社会が進む中日本にもその可能性があるのではないか、と述べている。この雑誌がまさにその場を提供しようとしているのは、十分に見て取れる。

冒頭対談、雨宮論文とみていくうちに感じるのは焦燥感なのです。浅尾「なるほど、ちょっと考えは違うけれども、状況は共有している今しかないということでお互い頑張りたいと思います。」雨宮「しかし、左派と呼ばれる人々の多くは、右傾化する人々の意見に顔をしかめ、時には罵倒するだけで話を聞こうとしない。耳を澄まして、聞いてほしい。きっとそこには、私たちが望むと望まざるとにかかわらず、「失わされた」何かが、絶対にあるはずなのだ。」どう連帯するのか、「失われた何か」は何なのか、それを一生懸命に探している。これほどまでに未完成の文章が続く論壇雑誌は久しぶりだ。次の号が12月だということが待ちきれない。









最終更新日  2008年06月02日 20時15分34秒
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