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2008年07月01日
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カテゴリ:邦画(08)
浮気症でいい加減な男と、何事もきちんとしないと気のすまない女が、何の因果か夫婦となった93年からの10年間を描く。
1006144_01.jpg
監督 : 橋口亮輔
出演 : 木村多江 、 リリー・フランキー 、 倍賞美津子 、 寺島進 、 安藤玉恵 、 八嶋智人 、 寺田農 、 柄本明

夫婦の機微は知らない。けれども私はリリー・フランキーの気持ちに寄り添った。私は浮気症ではないが、いいかげんな男だからである。だから冒頭近くの夫婦喧嘩では一人で笑っていた。
妻の翔子は「今日は早く帰ってくる日だったでしょ」と詰める。夫のカナオはしどろもどろに返事。
翔子「あなたが約束を守らないから、決まりを作ったのよ」
「……いいわ。今日はする日だからしましょ」
「えー、なんだかなあ。それじゃあ口紅を塗って。」
「なんでそうなるの?いいわ、次の時には塗ることにする。」
「……いや、そんな風に決めるんじゃなくて……」
周りは静かだったので、一人うけている私は見事に浮いていました。

木村多江は当たり前として、リリー・フランキーがここまで味のある演技をするとは思っていなかった。いや、あの優しさは彼の「地」なのだろうか?

嵐の日の彼のように女性を抱きしめることができる男でありたいと願う私でした。

93年はバブル崩壊の真っただ中。羽振りの良かった不動産屋の兄(寺島進)はあっという間に借金だらけになる。連続幼女誘拐殺人事件や園児殺害事件、地下鉄サリン事件、池田小児童殺傷事件、時代は凶悪な事件がだんだんと増えていく。加瀬亮、片岡礼子、新井浩文等、演技派がそれぞれの被告を演じて、ワンシーンながら強烈な印象を残す。法廷画家のカナオは、ただただ被告や証人の姿を見つめる。だらりと腕を下げて証言をする被告。足首まで宝石で飾りながら証言席では泣き崩れる被害者の母親。悪態をついて退廷を命じられる死刑判決が下った被告。その一瞬の姿を絵に落とすカナオ。凶悪犯罪が続いた10年ではあるが、カナオのカメラアイを通して、わたしはあの事件の本質をまだ本当は知らないのかもしれない、と思うようになった。事件の本質がわからないと、宮崎勤や、サリン事件の犯人や、池田小児童殺傷事件よりひどい事件は次々と起こるだろう。秋葉原事件もしかり。

哲さんが橋口亮輔監督は、イラクで人質になった日本人が帰国したときに空港で若い女が笑いながら「自業自得」というプラカードを掲げていた光景にショックを受けたこともこの映画を撮る動機のひとつであると語っている」と書いている。だ、とすれば、翔子とカナオの夫婦の再生が、これらの事件の被告たちの再生に、これらの事件を生んだ時代背景の再生に、一役買うかもしれないと、監督は考えているのかもしれない。

うん、いい映画だったと思う。







最終更新日  2008年07月06日 01時49分14秒
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