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2008年07月15日
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カテゴリ:洋画(08)
月一回のお話シネマの会に行ったら「この映画はよかったよ」とお話ししているじゃありませんか。
「えっ、気がつかなかった。」というと、どうやら岡山に二軒あるシネマコンプレックスのもう一つのほうでしているらしい。トミー・リー・ジョーンズがオスカーを取り損ねたのは知っていたのですが、なんとシャーリーズ・セロン様も出演しているらしい。

万難を排して、観に行かせてもらいました。
1006696_01.jpg
監督・脚本・製作 : ポール・ハギス
出演 : トミー・リー・ジョーンズ 、 シャーリーズ・セロン 、 スーザン・サランドン 、 ジエームズ・フランコ 、 ジェイソン・パトリック

なんと監督はオスカー常連脚本・監督家のポール・ハギス。さすがに、隙のない社会派サスペンスになっていました。この映画はイラク戦争反対を訴えるための映画だと一般的には言われていて、実際そうなのですが、一瞬の「勇気」とずっと背負い続ける「責任」、「ミリオンダラー・ベイビー」でも、「クラッシュ」でも扱われたテーマがここでも扱われています。

薔薇豪城さんが、九条の会で見た「米軍によるイラク市民無差別殺戮を証言した海兵隊員」のDVD内容を紹介しています。

そして開戦、彼はイラク人の殺戮に加わり、選択肢は「狂う」か「合理化」する(機械的になる?)の2つしかなかった、といいます。
 市民はテロリストの可能性があると教えられ、ある距離まで近づくイラン人は、たとえ幼児でも殺さなければならなかったと。

 アメリカの若者は学校に行くために殆どが借金を背負っており、卒業しても不景気で就職口がない。海兵隊に入ることを勧められると、貧しい若者はとびつくのだそうです。
 ジミーは、昼間は気を紛らわせていられるが、夜になると殺したイラン人の顔が浮かんで来て逃げられない。
 子どもの頃に見た夢は楽しいものだったのに、今見るのは悪夢ばかり。



ジミーは勇気を持って、(アメリカ本国ではアメリカ政府のプロパガンダによって、精神を病んでいるという宣伝をされているそうだか)証言をした。一方、この映画に出てくる若者たちは(私たちに責める資格はないとは思うが)勇気を持てずに自滅していった。

ポールハギスの描き方がわかってきた。本当に見せたいことはチラリとだけ出す。そして一見関係のない物語に「本当に言いたいこと」を託すのである。それが、ここではダビデの神話なのだろう。

シャーリーズ・セロン様は目に隈をしながら、美しく凛として、頑張っておられました。







最終更新日  2008年07月15日 17時58分51秒
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