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2008年09月01日
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カテゴリ:邦画(08)
この映画がはねた午後9時40分、車のラジオの中から福田首相辞任のニュースが流れる。最初の感想は、「まるで漫画だね」。去年の安倍と違って国会運営には迷惑をかけないと言い訳をしているそうだが、総選挙を経ないで三回も首相が変わるということが、迷惑でなくてなんであろうか。結局自分のことか(負け選挙の首相になりたくない)、党と財界のことしか(国民本位の国会運営ではなくて、選挙のことしか)考えていない人であったということです。これで漫画を読んでいる人にはわかりやすくなった。「政界とは、魑魅魍魎の世界である。」

監督 : 堤幸彦
原作 : 浦沢直樹
出演 : 唐沢寿明 、 豊川悦司 、 常盤貴子 、 香川照之 、 石塚英彦 、 宇梶剛士 、 宮迫博之 、 生瀬勝久 、 小日向文世 、 佐々木内蔵助 、 石橋蓮司 、 中村嘉葎雄 、 黒木瞳

映画の中では、新興宗教「ともだち」をバックに「民友党」が「大躍進」を遂げる。自ら世界的な細菌テロを起こし、おそらくマッチポンプでそれを救って日本の政治を掌握するのだろう。国民はそれにやすやす乗るというのが、おそらく第二章になるのだろう。(ネタバレだけど御免なさい。けれども、普通に映画を見たならすぐに分る内容だと思う)いやあ、あまりにも「漫画的」です。もちろん、現実も「漫画的」なのだから、これは返って「リアル」なのではないか、見事な漫画風刺ではないか、と言う「反論」はありえるのかもしれない。漫画ならば、ぎりぎりそれはいえるかもしれない。しかしこれは実写映画なのだ。しかも、映像的にギャグは一切入れていない。真面目に作っているのだ。だとすれば、リアルでない映像ならば、この作品は失敗なのである。

私のブログをよく知っている人ならば、この記事に写真が載っていないことですぐに私の評価は気がつくと思う。そうです、この作品、世界何10カ国も公開が決まっていて、総制作費60億の大作らしいですが、作品の内容もそういう宣伝も単なる大風呂敷です。合格には程遠い。

しかも、一章だけみても何のことかテーマさえ出てこないという状況。何のお得感もない。長い長い序章なのです。一方「ロード・オブ・ザ・リング」を見たときの興奮は未だに忘れない。世界の平和を実現するためにもっとも力のある指輪を捨てるのだ、最も小さくて弱いホビット族がそれを担うのである。それを決意するまでが「旅の仲間」なのだ。いやあ、どきどきした。こっちの第一章、普通のコンビニ兄ちゃんが世界を救うことを決意するまでの物語なのであるが、それ以前の「世界」の構築に失敗しているものだから、共感することができない。たぶんこれは監督だけの責任ではない。原作自体が「リアル」ではないのだろう。

ちょっと、長くなりすぎました。けれども、駄作のために、大宣伝して、お金をたくさん使うのを、映画ファンとして看過することができないのです。

私は「よげん」する。この三部作は大コケする。

基本的に、東宝らしいオールスターキャスト。主役をはれる人間がごろごろ脇役で出て来ます。それにしても、東宝の営業は頑張りました。一体どうしてあれだけの「内容」で、しかも世界的な有名俳優が全くいないという状況の下であれだけの公開国(60カ国だったけ)をゲットしたのか、ぜひとも本を書いて欲しいものです。






最終更新日  2008年09月02日 12時49分18秒
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