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2010年03月05日
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カテゴリ:平和運動
平和新聞3月5日号に「韓国併合」100年になぜ「坂の上の雲」か 3月1日に考える いま問われる「朝鮮観」というインタビュー記事が掲載されました。

「坂の上の雲」を全て否定したくない気持もあった私には一番ぴったりと来る小説・ドラマ批判になっていたので、紹介したい。

語り手は奈良女子大学名誉教授中塚明氏です。(著書に「司馬遼太郎の歴史観」(高文研)あり)

「明治は栄光の時代だった」というのが司馬さんの考えですが、しかし日本が近代に入って大国の仲間入りをし、帝国主義化するこの時代は、朝鮮にとっては滅ぼされていく過程でした。日清・日露戦争は、まさに日本の朝鮮支配のための戦争だったといえるでしょう。
《3つの朝鮮観 そのねらいは》
「明治の栄光」を描いた「坂の上の雲」における司馬さんの朝鮮観は、大きく3つあります。ひとつは朝鮮は地理的に不幸な位置にあり、支配されて当然だというもの。2つめは、朝鮮は無力な国であり、自分自身で運命を切り開く力はなかったというもの。3つ目は、帝国主義時代の客観的状況からいって、朝鮮が日本に従属するのは宿命だった、というものです。だから日本は、中国やロシアから朝鮮を守るために日清・日露戦争を戦ったのだ、というのです。
 しかしこれらは、日本の侵略を押し隠すための理屈に過ぎません。日本が朝鮮を支配するために、日清戦争前からその後まで以下に周到に準備していたか、見えなくしています。
《日本は朝鮮に何をしたのか》
 日本が江華島事件を引き起こしてから19年後、「朝鮮の独立を守るため」と言って日清戦争を始めました。その最初の武力行使が、朝鮮王宮の占領でした。清国軍と放火を交える前です。言うことを聞かない朝鮮の国王を事実上とりこにし、「清国軍を朝鮮から追い出してくれ」という国王の「公式文書」を手に入れようと考えたのです。
 さらに翌年の、国王の妃・閔妃殺害は、無法極まりないものでした。日本は朝鮮王妃の寝室に押し入り、引きずり出して殺すという、世界に例を見ない野蛮な事件を起こします。これには日本軍や日本公使館が深くかかわっていました。思いのままにならない王妃を惨殺するというこの事件は、結局誰も処罰されることはありませんでした。(略)司馬さんはこうした歴史は一切描いていません。NHKのドラマも、言葉のみで済ませています。
(略)
《朝鮮への視点 政府とも一致》
 司馬さんの主張は、明治はよかった、悪いのは昭和の軍部の一部指導者だ、というものです。これは司馬さんの専売特許ではなく、第二次世界大戦の敗戦後から繰り返されてきた主張であり、戦後の日本政府の立場でもあります。この見方は、天皇の戦争責任から国民の目をそらすことに成功しました。ここには戦後朝鮮半島への干渉政策を開始したアメリカの意図も働いていました。
 明治100年をたたえる政府事業が行なわれた1968年は、「坂の上の雲」連載の始まりと同じ時期でした。司馬さんは政府の主張を巧みに利用したのだと思います。高度成長期、栄光の日本を説かれ、国民も気分よく感じたのでしょう。朝鮮に何をしたのか、日本人の頭からすっかり消えてしまいました。(略)


NHKは閔妃殺害をどのように描くか、私も注目していました。「あれは日本が行ったことだった」と明確にナレーションで述べていて、ちょっと意外な感じがしたものです。しかし確かに、重大事件なのに、その一言で済ませて、その背景も映像もありませんでした。また、途中で飛ばしてみていたので、見損なっていたかと思っていたのですが、何故日清戦争がおきたのか、日露戦争がおきようとしているのか、政治家たちの議論はあるのだけど、秋山兄弟や正岡子規は全く何の疑問も起こしていないのです。正岡子規なんか、戦場にいけないのが悔しくて病気を押して従軍記者に最後の最後にいかせてもらったぐらいです。驚いたのは、小説の方は「こうした歴史は一切描いていません。」ということでした。それが本当だとしたら、司馬さんの歴史観はつくづく大本営史観です。

確かに明治の前半は「上から与えられた平等」とはいえ、楽天的な上昇志向もあり、今よりももっと一人ひとりが政治にかかわろうとする気概があったかもしれません。しかし、それには他国の権利を認める視点、民族自決権の視点が全く欠けていたと思えます。それは中江兆民でさえ、十分でなかったのです。

東北アジアの平和は、朝鮮の問題抜きには考えられません。しかしこれでは、あと100年たっても朝鮮の人たちの「信頼」は得られない。もっと、もっとおたがいを知ること、それが大切です。






最終更新日  2010年03月06日 09時58分57秒
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