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カテゴリ:水
ミネラルウォーター(売っている水)の事をいろいろ調べるうちに 驚くべきと言うか、「へぇ~」と言うような事が幾つかあったので、 今日はその話を書きとめておくことに・・・。 ミネラルウォーターと言えば、プラスチック製で透明なペットボトルに 詰められているのが一番主流。 このペットボトル、私は物凄く不思議に思っていた事が1つあったのです。 それは・・・ エビアンなどの外国産の水のペットボトルは 「ペラペラの薄い素材のボトル」を使っていること。 ちょうどスーパーで売っている卵のパックのような柔らかい素材の ボトルで、飲み終えてボトルを潰しやすいのが特徴で、 これって何で日本の清涼飲料水で使わないのかな?って不思議に思ってた。 炭酸飲料だと圧力が高いから薄い素材のボトルでは破裂しちゃうし、 ホットで飲む物も同じ理由で缶ですら、アルミ缶じゃなくてスチール缶を 用いているって言うのはテレビの番組で見たことがあったけど・・・ 国産水のペットボトルは硬いのばかり・・・何故? 実は・・・ これって原水をそのままボトル詰めしている所は 薄いボトルを使っているんです。 ヨーロッパのミネラルウォーターは前に書いたように、 一切、手を加えちゃいけないと言うことになっているので、 薄いボトルでも問題なく詰める事が可能なんです。 問題なく・・・!? そう、問題なく詰められるのです。 ・・・つまり、薄いボトルだと不具合があるから国産のものは使えないのです。 その理由は・・・ 日本のミネラルウォーターはボトル詰めしてから加熱殺菌をしているんです。 この加熱殺菌をした時に・・・ ボトルの内圧が上がるのと、ボトル自体が薄いと熱変形してしまう可能性がある、 更に製造過程で破裂したり、ボトルが劣化して流通に耐えられない可能性もある ってことで、薄いペラペラボトルを採用できないのです。 このボトル詰めした後に加熱殺菌をすると、 ボトル自体の殺菌行程と内容物である水の殺菌を同時にできるので、 行程が省けるメリットがあるってことなんですが・・・ 結局は殺菌しないと飲めるレベルに至らない水だと言う事が言えるのです。 勿論、殺菌行程を経ているわけですから、 飲み水としては問題ない水と言うことも言えるわけですが・・・ 結局、殆どの水は人工的に手が加えられた水であると言う事です。 (自然水ではなく、加工水と言うわけです) つまり・・・ この事実を言い換えれば、 日本製の販売されている水の多くは 自然採取状態では販売できない仕様の原水を使用している ・・・と言う事が言えるのです。 これがヨーロッパや外国のミネラルウォーターと全く異なる点なのです。 まあ、ボトルの殺菌と水の殺菌をそれぞれ個別に行って、 殺菌済みの水を殺菌済みのボトルに詰めれば薄い素材のボトルにも 詰める事は可能です。 しかし、それではコストが大幅にアップしてしまう・・・ 特に「他の清涼飲料製品」よりも「水だけの製品」が 大幅に高くなってしまって売れなくなる可能性があるために、 分厚い素材のボトルを使用して一気に加熱殺菌しているようです。 更に・・・ この水用のペットボトル、実は他の飲料の物に比べコストがかなり高いのです。 オマケにあの分厚い素材のボトルですから、1本あたり原価で50円前後も掛かる のだそうです。 特に大量生産できている、言い換えれば物凄く沢山売れている水は ボトルも大量に仕入れることができるので、50円を切る事が可能だそうですが、 マイナーなメーカーの水は1本60円以上掛かっているそうで・・・ 値段が高いから物凄くミネラルたっぷり、中身の水が物凄くいいから 値段が高いんだと思ってたら、実はそうじゃなくて、コストが高いから 価格を下げる事ができないんです。 だって、もともとは水を汲み上げ、ろ過、殺菌、沈殿の処理をしてるだけ、 他の清涼飲料は水だけでなくて、いろいろな味付けしたり、材料もいろいろ 使っているのに比べれば、圧倒的に安上がりなはずなのに、値段があまり 変わらないのも不思議・・・? これも、理由があって・・・ 水のクリア感を出すために透明度の高い、良い材質のプラスチックをボトルを 使う必要があるから、どうしてもコスト高になってしまうのです。 水なんて、中身は無色透明なんだから、見える必要無いと思うでしょ!? でもでも、お茶とか他の飲料のような濁った色のボトルだと、 イメージが悪いからってことで、高いボトルを使っているわけです。 日本人、特に見栄えを気にするので、ピカピカキラキラクリア感は重要! つまり、国産のミネラルウォーターを100円で買ったとすると、 ボトルを購入していると言っても過言じゃないってことなのです。 中身の水はグリコで言えばオマケってことかな? 商売の原則的に言えば、売価100円の品物なら、仕入れは最悪でも80円、 ボトル原価は大体50円くらいなので、中身の水は30円と言うことに・・・ それも、設備の減価償却やら、いろいろな経費やらを考えると、 中身の水がタダだから商売になるってことで、 やっぱり消費者である私達はボトルを買っているようなもの!? ・・・と言う感じなのです。 ちなみに、他の飲料のペットボトルの原価は水用の物に比べて 格段に安いそうです。数十円・・・ ![]() でも、やっぱり水筒付き飲料を買っていると思った方がいいですね・・・。 ![]() ![]()
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Last updated
2006.05.25 10:58:34
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