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テーマ:珈琲井戸端会議(676)
カテゴリ:試行錯誤の跡
ペーパーフィルターで珈琲を抽出するときに、ドリッパーにセットしたペーパーフィルターを
湯通しをしてから使うかどうかは、人により意見の分かれるところです。 ぼく自身は、昔は湯通しをしてから使っていましたが、最近は湯通しをしないで使っています。 その経緯をまとめてみました。 20年くらい前には、ペーパーフィルターは塩素漂白されていたためでしょうか、 明らかに紙(漂白剤?)の刺激的な味がしていました。 このため、ペーパーフィルターをドリッパーにセットしたら、 湯通しとして、ペーパーフィルターにお湯をかけて紙の味を流してから、 珈琲の粉を入れて抽出していました。 その後、塩素漂白は、漂白の過程でダイオキシンが発生するということで 現在では、酸素漂白が一般的になり、珈琲のペーパーフィルターも 酸素漂白のものに置き換わっています。 無漂白の茶色のペーパーフィルターも、発売された当初は、紙が厚めでお湯の通りが悪く ペーパーフィルターにお湯をかけると、お湯が茶色になるということもあったようです。 現在では改良が進み、無漂白のペーパーフィルターも紙が柔らかくなって 紙?の味がすることもなくなりました。 しかし、習慣というのは意識的に変えようと思わない限り続いていきますので、 世の中のペーパーフィルターは改良が進んでいることに気づかずに、 しばらくは、お湯をかけて湯通しをしてから使っていました。 たまたま、5年くらい前にフレーバーコーヒーさんのサイトで、ペーパーフィルターの 湯通しをしたときのお湯の味を調べるという実験をしているのを見ました。 これを見て、ようやくペーパーフィルターの品質が改良されていることに気がつきました。 それで5年くらい前から、ペーパーフィルターは湯通しをしないで使うようになりました。 さらに月日が流れて、その間にもペーパーフィルターの材質は微妙に変化しています。 最近、たまたまペーパーフィルターを湯通ししてから抽出するという人のサイトを たてつづけに見てしまいましたので、久しぶりにペーパーフィルターの味を確認してみました。 某メーカーの茶色の無漂白フィルターをドリッパーにセットしてお湯を注いでみました。 これで、湯通しした後のお湯は味がしないので、ペーパーフィルターは湯通しをする 必要はありませんねで終わる予定でしたが…。 ペーパーフィルターを通したお湯にほんのりと色がついているような気がします。 お湯を飲んでみると、お湯にとろみがついているような気がします。 紙というか、「のり」のような味がかすかに感じられます。 やっぱり湯通しして使おうかな。 湯通ししたペーパーフィルターで淹れた珈琲は、いつもより味がシャープになっている ような気がしました。 気のせいだと思いますが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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