好きな詩好きな詩 C O N T E N T S わかき日の夢 ウイリアム・ブレイク 萩原朔太郎 純情小曲集より「こころ」 ~エミリー・ディキンスン~ 「わすれなぐさ」 ウヰルヘルム・アレント(上田敏訳) 「薔薇は生きている」山川彌千枝 -芥川龍之介- -堀口大學- 「水仙」ウィリアム・ワーズワース 「回想」「オイルシルクの傘」久坂葉子 「美しき夕暮れ」田中冬二 「花」村野四郎 「六月」~北原白秋 わかき日の夢 水透ける玻璃の器に 実のひとつみづけるごとく わが夢は燃えてひそみぬ ひややかに きよく かなしく To see a World in a Grain of Sand And a Heaven in a Wild Flower, Hold Infinity in the palm of your hand And Eternity in an hour. 一粒の砂に世界を見 一輪の野の花に天国を見 君の手のひらに無限をつかみ 一刻の中に永遠を感じる ウイリアム・ブレイク こころをば なににたとえん こころは あぢさいの花 ももいろに 咲く日はあれど うすむらさきの 思ひ出ばかりはせんなくて こころは また夕闇の園生の噴き上げ 音なき音の あゆむひびきに こころは ひとつによりて 悲しめども かなしめども あるかひなしや ああ このこころをば なににたとへん こころは 二人の旅びと されど道づれの たえて 物言うことなければ わがこころは いつも かく さびしきなり 萩原朔太郎 純情小曲集より「こころ」 Lightly stepped a yellow star To its lofty place-- Loosed the Moon her silver hat From her lustral face-- All of Evening softly lit As an Astral Hall-- Father, I observed to Heaven, You are punctual. 黄色の星がひとつ 空の高みに軽やかにのぼり 月の銀の帽子を取り去ると 清らかな月の姿が現れる。 夕暮れは静かにまたたき始め それはまるで星の殿堂のよう。 私は天を仰ぎ見て言う 天よ、あなたは本当に几帳面 ~エミリー・ディキンスン This was a Poet- it is That Distills amazing sense From ordinary Meanings - And Attar so immense From the familiar species That perished by the Door - ----- Emily Dickinson *抜粋 これが詩人だったのだ 何気ないものの中から 驚くべきセンスを蒸留する人ー 戸口で枯れてゆく 何気ない草花から 素晴らしい香油を抽出する人ー ~エミリー・ディキンスン In this short life That only lasts an hour How much-how little-is Within our power 一時間ほどの この短い人生で 私たちが得るもの 何と多く、何と少ない Who has not found the Heaven-below-will fail of it above- For Angels rent the House next ours, Wherever we remove- 地上に天国を見出せないものは 天上にも見出せない どこへ行こうが 天使はいつも隣に── 白きレエスを透す秋の光 木立と芝生との反射、 外も内も 浅黄の色に明るし。 立ちて窓を開けば 木犀の香冷やかに流れ入る。 『定本與謝野晶子全集弟九巻』(講談社刊)より・・・・・」 総て枯るるものは枯れたり うつくしく まはだかに やがて霜に祈らん --室生犀星-- 君かへす朝の鋪石さくさくと雪よ林檎の香の如くふれ ──北原白秋 ─ さうして女がゆく、 すずしい白のスカアト、 その手に持った赤皮の瀟洒な洋書 ↑ページ上部へ↑ ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|