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セレンディピティ

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歴史

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蒼き大地

遙かなる古代の人々の物語


シベリアとモンゴルの境に拡がる緑の絨毯を古代人は西から東に駆け抜けました。



日本は、従来より純血な統一民族という認識があり

明治からは、更に強化された伏しがあります。軍の元に御し易いからです。

今の軟弱な日本人を思うと、その頃の背骨がピシッと通った日本人の凛々しさを

否定し難いものもありますが、戻りたいとは思いません。

 さて、日本は、それよりも、もっとスケールの大きな民族のコラボレーションで、

素晴らしい文明と高度な技術を持った人々が行き交ったステージだったのです。

小説でも描けない壮大なドラマがユーラシア大陸の西から東に駆け抜け、

日本で、繰り広げられた最終章もミステリアス。

その全ての足跡を魔法のように消し、塗り替えられた歴史に2000年余り

魔法から覚めない私たち。

それはそれでいいのかもしれない。

寝た子を起こすとか、歴史を暴くとかは好まないし本意ではない。

遥かなる古代の人々の描いてきたユーラシアの、あるいは海路の旅を思う時、

心がとっても広く大きくなって、それがノンフィクションだということに

勇気ずけられるのです。

彼らは、何度も敗れ苦難に遭いながら、七転び八起きを実践するかのように

消えたかと思うと、どこかで国を建て直し、復活しています。

その強靭な人々が私達のルーツだと思うと前向きになれる気がするのです。

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小さな妖精の国 ・・・・・日本のことをラフカディオ・ハーン、小泉八雲は、書きました。



この国の魅力は実に魔法のようだ。本当に神々のいます国さながら、不思議に人をひきつける。

色彩の霊妙な美しさ、雪に溶け込む山々の姿の美しさ、とりわけ、山の頂を空中に漂うかに見せる、

あの長くたなびく霞の裾の美しさと言ったらない。空と地とが不思議に混ざり合っていて、現実と幻が見分けがたい国 ・・・・・

すべてが、今にも消えていく蜃気楼のように思われる国。


このように美しく描写された日本の国。穏やかで優しい不思議な魅力をもった妖精のような日本人。

これが、まんざら誇張でないのは、他にも外国人による日本見聞録が残っていて、

日本という国の美しさに驚く様や日本の人々への好感が書かれています。

例えば、トロイ遺跡発見で有名なシュリーマンが中国と日本を旅した時の感想は、

中国(清国)北京の町の不潔さ、人々の堕落さを批判しているのに比べ

日本を絶賛しています。

日本の人々の勤勉で誠実で清貧なところ、町の清潔さ、工芸品の巧みさ等におどろき、

『この国には平和、行き渡った満足感、豊かさ、完璧な秩序、そして世界のどの国にもましてよく耕された土地が見られる』

と高く評価している。

もっとも、シュリーマンが中国を旅した当時は1865年、日本は、明治になる三年前、 

清国はアヘン戦争後、英国に占領されて、混乱していた時期であったのを考慮に入れなければならないが・・・  

『菊と刀』の著者ルースも菊作りにはげむ心優しい人間が、同時に世界でもっとも鋭利な日本刀の手入れをしている。

というように相反する性格を矛盾なく併せ持つのが日本人だと書いています。

勇武にして優雅を理想としてきた民族なのかもしれません。

鎖国下、オランダから来日したシーボルトは、日本を愛し、武力によって日本を開国させようとする

アメリカ・ペリーを説得し、平和的交渉の道筋を作り日本を救ったそうです。

先進国の人々をこれほど魅了し、無邪気に優しく微笑む愛らしい日本人であったことが

ハーンの言うように蜃気楼か幻想のように今では夢の中のようです。

その風景は、どこにいってしまったのでしょう。

その人々は、いつから消えてしまったのでしょう。

美しい日本、無邪気な人々を追いかけていくうちに、

日本は、どのように作られ、日本の人々は、どこから来たのだろう・・・

という、誰でも一度は思う好奇心が、またまた起きてきて、

本とインターネットを合わせて調べてみました。

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