テーマ:日本人のルーツ(527)
カテゴリ:カテゴリ未分類
倭人社会はサカ族系の人々に支配された穢貊といわれる人々と考えられます。 このうち貊族はクメール族で後に毛人と書かれ 穢族とはツングース族でオロチ・蝦夷と書かれています。 穢族のオロチ族が【東日流外三郡誌】のアソベ族で、北朝で中国文化に接触し 後、契丹を亡ぼして金を建国し、降って愛新覚羅王家によって清を建国した民族です。 ラストエンペラーで知られる愛新覚羅 溥儀は愛新覚羅王家の末です。 この分派、穢族のオロチ族は、日本へは朝鮮半島東岸から能登半島に上陸したようです。 そして、貊族のクメール(毛人)がツボケ族です。 クメール(毛人)の次に日本列島に進入し、彼らを支配したスキタイ・サカ系の民族は 元々、殷時代、北狄と書かれ、殷末には殷(イシン国)の亡命者が建国した箕子朝鮮の北方を 支配しました。スキタイ・サカ系の民族は、前800年頃から二分して箕子朝鮮と同盟する扶余族と 朝鮮半島を南下して辰国を建てた人々とに分裂することになります。 インドでは前12世紀に、アーリア族の侵入が終了し、中国大陸では、ほぼこの頃に 周が建国しています。周の建国にアーリア族の移動が影響を与え、殷族が周に亡ぼされた 前11世紀に、殷族の一部が朝鮮半島南部に辰国を建国し、さらにその一部が九州北部の 国東半島に逃れて、前8世紀頃以降に国東に製鉄遺跡を残したと考えられます。 遺跡が国東に限定されているのは、この地域が朝鮮半島を本国とする人々の兵たん基地 であったからであり、この人々はミタンニ族であると考えます。 殷末までの時代には鉄器文化を持っていなかったのであり、鉄器文化はヒッタイトが衰退したため、 前千年以降、辰国の王朝が【天の王朝】といわれますが、ヒッタイトの王族だったミタンニ族を 中心としながら朝鮮半島の南部では黒潮に乗って北上したマラ族と接触したらしく、 次第に混合文化を形成していったと考えられます。 【辰国】即ち【天の王朝】を構成した倭人のうち、王朝の本流であるサカ族系は後にサンカとなり 傍流の秦族は源氏、マラ族は平家をそれぞれ名乗るのです。 この【天の王朝】の時、既にカースト・ゲット-制が存在し、農民がある一方 農業を行わない民族があって、農業地帯と山岳民族の区域を斑状に分離し神社を建てて 結界を引きました。これはイラン文化の特徴であって、牧畜文化と農業文化の混在状態に於ける 農業を差別するスキタイ民族が作り出し、インドのカラー差別にもつながります。 【別所・別府】などと云われ、サンカ・木地匠・杜人・タタラなど山岳の人々が農業民と分離して 生活したのです。辰韓の農民は鳥葬を行っていますが、鳥葬のルーツは殷民族といわれる チベット苗族であり、日本でもクメール族はストーン・サークルに屍体をおいて鳥葬を行った といわれます。【蘇民】はスキタイを意味すると共に【けがれ、よごれ】の意があり 農民サイドからの蔑視です。後、律令制に於いても、荘園内部にはゲットーとして 【院地・散所】が作られ、非農地域として発展し、商業基地になってゆくのです。 遡ることインド十六王朝の時代、バンジャップからマガダに侵入したアーリア族は 原住民のドラヴィダ族と、しばしば斑状共存を行い、別邑を作りながら侵略支配をしていきました。 モウリア王朝に至る頃には東進するイラン族とシルクロードを支配し、黒海からドーソンにかけて 青銅文化を伝達したサカ族との共同文化であったと思われます。 【帝釈天】はインドラ神ですが、元々ヒッタイトのインダナ神をルーツとし、 イラン系の神話とサカ族による初期仏教の説話の混合によります。 このイランとサカの両民族の文化の違いからイラン民族のカースト制を否定しようとする サカ族のシャカ仏教とジャイナ教が発生します。 サカ族は、BC413年~BC326年までのナンダ王朝とBC321年からBC180年にかけての モウリア王朝の主要な部族であり、一族から釈迦を輩出しました。 元々、シュメール語で【サング】とは僧をいみする言葉で、インド語では仏僧の集団を 【サンガ】といい、これが日本で【鹿】【坂】となり、坂の者・サンカの語源となります。 【鹿】がサカ族の【サカ】からきた言葉であることは既に学界でも認められていることです。 さて、サカ族とユダヤ族などの非アーリア系を包摂したモウリア王朝は亡んでしまします。 すると、スーダラ出身のカリンガ王朝では、却ってカースト制の強化が増し、バラモンの教義が 復活してしまいます。この後は、インド亜大陸ではカースト制否定の兆しはまったく発生せず、 戦後ガンジーもまた、カースト制を否定しようとして暗殺されるのです。 日本の被差別部落の問題も、こうしたインドのカースト制からきています。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009/10/25 11:25:04 AM
|
|