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カテゴリ:雑記
号外 「ムシゴロウ散る」 3日午前5時30分頃、茨城県つくば市のつくばサーキットで行われたロードレースイベント「2008全国12時間耐久サイクリングつくば」で、ムシゴロウが落車転倒、額を切るなどの大怪我をした。 このタイトルと序文を見て「ムシゴロウ、またか!」と気付いた方はムシゴロウブログ愛読検定四級クラスだ。「今度もまた筑波か!」と思った方には初段をあげよう! やっちゃいました。今度はホイールではなく、ムシゴロウ自身。レース中盤、残り5時間と言うところでの大転倒。それまで総合22位、アベレージ約37km/hで走っていただけに、この転倒は辛かった、頑張れば20位以内も夢ではなかったのに・・・。 ◆耐久レースペース? Key君、イジリンオブジョイトイ、オグタン、ジャニオ、Y君と私の”チャリ友”六人で、「2008全国12時間耐久サイクリングつくば」というドMなイベントに参加した。夜の10時から翌朝の10時まで、リレー式で走り続ける耐久レースだ。 この6人で1チームを作れたら良かったのだが、大会規約の「1チーム5人まで」に従わざるを得ず、3人×2チームで参加するハメになった。3人で12時間回すのは非常に厳しい。9割は5人チームだった。 3人チームというハンデだけなら、気力と根性で何とかなると思われたのだが、このレースのもう一つの規約「長時間のレースのため安全管理上ライダーチェンジ回数を23回以上、連続走行時間を1人60分以内とします」がレースの展開を無茶苦茶なものにした。23回以上のライダーチェンジということは、均等に割ると30分に一回の交代になる。 1回の持ち時間が30分のレース。ほぼスプリントレースに近い。当然レース全体のアベレージが早くなる。先頭集団は40km/hを超える。これって耐久じゃないよ~! こんなレースを3人で回すのだから大変である。5人チームなら2時間休めるのだが、我々3人チームは、走り終わったら1時間しか休めない。交代の15分を除くと実質45分休憩が関の山である。ムシゴロウがリタイアして2人チームとなった後半は・・・想像するだけでゾっとする。 Key君、オグタン、すまなかった・・・。 ◆狙われたジャージ 我々はKey君、オグタンのラバネロの2人と私ムシゴロウ(なるしま)で1チームを結成した。3人ともチームジャージで出場したのだが、これが最悪の結果を招いた。 ロードレース。楽に走る秘訣は自分にあったトレイン(集団の列)を見つけること。良い列車に乗れれば、ドラフティング効果でぐいぐい引っ張ってもらえる。先頭は苦しいが・・・。 ピットでライダーチェンジをし、適当な集団を探す。遅い集団でもいいから、兎に角探す。お尻につく。すると自分の後ろにも誰かがつく。「遅い」と感じたら前に出る。すると同じ思いのライダーがこれに続くのだ。ある程度の人数になったら、このメンバーでローテーションを始める。 私の出番。適当な集団を探しながら”一人で”走り始める。コーナーに差し掛かると後ろから「なるしまさん代わります」と声をかけられた。何と私の後ろに5~6名のトレインが出来ていたのだ。嘘でしょ・・・。 「なるしまジャージを見たら後ろにつけ」こんな暗黙の了解がレース場に溢れていたのかも知れない。なるしまジャージ皆速いと思って欲しくない。なるしまだってヘッポコはいるんだよ。 一周して、先頭ライダーが「なるしまさんヨロシク」みたいなハンドサインを送ってきた。冗談じゃないよ~。しかし、レースの興奮と自分中心のトレインが出来た喜びにつられ、何と「うっしゃ~」と叫びながら前に出てしまったのだ。 「左空けてぇ~」と叫びながら激走するムシゴロウ。下ハン握って、脚がピクピクになる寸前まで回す。なんとか1周し、後ろに下がると、そこには14~15人近いライダーがいた。「オツで~す」「お疲れ~っす」と皆私にエールを送ってくれた。苦しかったが、こういう経験が出来たのは良かった。 ◆国際交流 明け方。適当な集団探しをしていると、陽気な外人さんが「一人ハ辛イデショ」と私の前についてくれた。ほどなく2名加わり、4名トレインが作られる。 ストレートで並走し。「チョット聞イテ、皆デコウタイシナイト苦シイヨ」。走行中のコミュニケーション。こんな経験をした事もない私はやけに感動し「オッケー、フォローミー」と叫び先頭に出た。日本語ペラペラの外人さんなのだから、日本語でよかったのだが、何故か英語で叫んでいたよ。 約半周で後ろに合図を送り下がる。「オ疲レー、楽ニシテー」と外人さん。「サーンクス!」 別の集団と合流し、20名以上の大列車が完成した。この大列車の中ほどを陣取り、楽々走行を満喫。20名は半分に千切れ、私はピットに戻った。 DVDでは観た事あったが、実際にこんな美しいローテーションを経験したことはなかった。面白いぜ!ロードレース。 ◆散る! ロードバイクイベント、祭りなので当然、場違いな人々も沢山出場する。普段練習をしていない人や、ロードレースの知識やマナーを知らない人などだ。こういう人達以外にも、今回のレースではママチャリやフラットバーでのエントリーがあったので、よほど集中しないと危険な目に会う事になる。 自分のレベルを無視して、集団に入り列を分断してしまう人。右から追い越そうとする人(ルール:速いライダーが遅いライダーを追越す時は、必ず左側から声をかけて追越しをしてください)は、腹が立つ。危険極まりない。 生前のムシゴロウの最後の出番。先頭から下がる時だった。「お疲れ~」と声をかけられながら右側から下がっていくと、私の右前方に突然人が侵入してきた。私と集団の間に斜行して割り込んできたのだ! ムシゴロウの愛車カール大帝と、ド素人ライダーの後輪が接触した。はすった瞬間にド素人はブレーキをかけやがった。そのまま、ブレーキをかけずに速度を上げてくれれば良かったものを・・・。 気が付くと地面の上。肩にポトポタと液体が落ちる。汗かな・・・。汗ってこんなに出る?あれれ?赤いや・・・。 程なく会場のパトロールが集まり、応急手当をされる。 「名前言えますか?住所いえますか?ゆび何本出してるかわかりますか?」 おいおい、おれは小学生でも迷子の仔猫でもないんだぜ。 「頭からの血は沢山出るので、ビックリされるでしょうが、傷も浅いので安心して下さいね」 そーか、血が出ちゃってるのか・・・。 「まもなく救急車届きますので、傷口を手で押さえていて下さい」 救急車に乗れるんだなあ。ああ、オグタンがピットで待っているよ。 ◆医務室 血が出ていると自覚した瞬間からの記憶は殆んどない。ビビリでヘッポコな私は、相当興奮していたようだ。医務室のベッドで色々なやり取りがあったようだが、面倒くさいので適当に返事をしていた。と後から確認。
心配して駆けつけてくれた後輩ジャニオが撮影してくれたムシゴロウの血糊付きメットだ。緩衝材が割れている(左側)のがお判りだろうか?ヘルメットは大事だよね。あらためて見てもゾッとする。 血が沢山出た割りには傷も浅く、医者曰く何ちゃらテープで塞がるらしい。家に帰ったら病院に行って診察を受けるように言われた。まあ、言われるまでもないよ。 ◆リザルト 額・・・裂傷、打撲 ああ、死ななくて良かった。ヘルメットって大事だよね。因みにムシゴロウ、本日おやすみを頂く。あすから出社予定。見た目は痛々しい(ちょっと痛い)がいたって元気。 ◆教訓 「レースで有名チームのジャージを着るのは危険である」 本レースに別チームで私の会社の社長(JCRC Sクラス)も出場していた。なるしまジャージが2人だったことになる。その社長がどうやら、遅いライダーを煽りながら、爆走していたらしい。私の後ろについてきたライダーは、うちの社長と同じものを期待していたのだろうね。なるしまと言っても上から下まで幅広いからね。私のようなヘッポコ転倒ライダーだっている訳さ。 因みに、「ラバネロ」ジャージのKey君も、ジャージのお陰でマークされるケースが多かったと言っていた。 次回からは目立たない(でも格好いい)ジャージで出場だな。あんなにマークされると心臓がいくらあっても持たないよ。 ということで号外はこれまで。心配される方もいるでしょうから、一言。 元気だよ~~~ん! さらに一言。 顔にキズがついちゃった・・・お嫁にいけな~い! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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