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カテゴリ:厚岸フェリー
陸の路が道路なら、海の路は海路・・・すなわちフェリー。昔風に言えば渡し舟とか連絡船とでも言うのでしょうか。
唐突に高速道路の話を持ち込みますが、人口が少ないと思われがちな北海道でも高速道路は比較的大きな街を中心につながっています。 例えば、平成20年5月現在だと札幌南インターから函館方面の八雲インターまで南下でき、北上するなら旭川を突っ切って士別剣淵インターまで、西なら小樽までという具合。 では、東方はどうかというと、夕張から向こうはまだまだトマムまで山脈に橋を架ける大工事中だし、ムネヲ高速の池田インターから向こうは工事中だけど、しばらくは釧路止まりでしょう。 しかし、ここに一枚の興味深い史実があります。 この看板はNEXCO東日本の前身、日本道路公団のとある拠点に掲げてあった看板なのですが、なんと「日本道路公団 札幌支所 厚岸フェリー 奔渡分室」の堂々とした毛筆書体が存在感を放っています。 実は、昭和34年8月から昭和47年9月まで、牡蠣で有名な厚岸町の奔渡町(”ぽんと”と読む)、すなわち内陸のJR駅側~海を挟んだ半島の対岸までカーフェリーが就航していたのでした。 このカーフェリーを運行していたのが当時の日本道路公団だったわけですが、厚岸大橋の開通に伴い、その役割を終えたのでしょう。 この看板と関連資料は、現在も厚岸町の海事記念館(大人210円、駐車場無料、厚岸駅から徒歩圏内)で大事に保存されています。 厚岸と言えば牡蠣祭りやコンキリエが有名ですが、時間をかけてこの地に向かうことがあれば、ぜひ寄って見てはいかがでしょう。 近未来、高速道路が釧路から東へ延伸することがあれば、厚岸インターや厚岸サービスエリアなんてのが出来たら、小さくても良いから厚岸フェリーの記憶を展示して欲しいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.05.04 23:15:57
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