参院選挙間近に迫り、昨日に引き続きマニフェスト関連の話をちょっと書いてみる。
「高速道路を無料化すれば、物流コストが下がり経済が活性化する。」とか「物流コストが下がる分だけ企業の競争力が上がる。」とか言う人が本当なのだろうか?。個人的は信じられない。
輸送サービス当たりの高速道路の事業経費が変化しなければ、高速道路を無料化しても、社会が負担する物流コスト全体は変らない。高速道路無料化は事業経費になんら影響を与えないのだから、物流コストは変わらないはずである。
物・サービス価格は、高速道路通行料分だけ下がった様に見えるが、その分は税金で徴収されることになる。よって、長期的にはプラス・マイナス0で需要を押し上げる効果はない。
「高速道路無料化」は、物流コストの最終負担者を変えるだけの効果しかない。何処かの地域が利益を上げれば、その分は他の地域の損失となっているはず。
まあ、選挙対策ようの利益誘導政策にはもってこいの政策ではあるのだが・・・。ちょと、どうなってんのって感じである。