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テーマ:虫!(820)
カテゴリ:昆虫(ハチ)
しかし、よく考えてみると、ハチにも先日のコマユバチの様に繭を作るものがいる。ヒメバチ科はボーダイなグループだし、アメバチ類はその中でも固有の特性を持っているのだから、中には繭を作るものもあるかも知れない・・・、と思って「アメバチ 繭」のキーワードで検索してみた。 一発で、「ホウネンタワラチビアメバチ」と言うのが出て来た。普通はイネを食害するフタオビコヤガやセセリチョウなどに寄生するハチとして知られているが、実際には相当広範囲の鱗翅目(蝶、蛾類)の幼虫に寄生するらしい。ちなみに、「ホウネン」は「豊年」のことで、この虫が沢山発生するとイネの害虫が減って豊作が期待出来るからだそうである。他に、ホウネンタワラヒメバチ、ホウネンタワラバチなどの異称もあるとのこと。 正確にはホウネンタワラチビアメバチなのか、その近縁種なのか不明な点が多いが、ここでは「ホウネンタワラチビアメバチ」としておこう。
最初からハチの繭だったのだ!! しかし、コップの中にいるのをどうやって写真に撮るか? 少し考えた。部屋の中で放てば、ハチは多分明るい方へ行くだろうからカーテンにとまったところを撮ればよい、と思いハチを放すことにした。 予想通り、ハチはカーテンにとまったので、シッカリ写真を撮ることが出来た。しかし、何分にもカーテンが白いレース地の為、肝腎のハチが少し見え難くなっている。
このハチは普通のヒメバチと異なり、芋虫の体から抜け出して繭を作る。だから、繭のぶら下がっていた辺りに芋虫の干からびた死骸があるはずである。しかし、繭を保護した後で鉢を移動したので、どの枝に繭がぶら下がっていたのかもう分からなくなっており、残念ながら死骸を見つけることは出来なかった。 見つかった繭はたった1個である。この秋にキチョウの幼虫が見られない原因の一つに、このチビアメバチも関係していたのかどうかは、実のところ良く分からない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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