今日はまたスミレ類を紹介することにする。2回目は、ツボスミレ。
タチツボスミレやアメリカスミレサイシンと並んでこの辺りに自然に生えているスミレである。しかし、先日紹介した「スミレ」と同様、今我が家では直接地面に生えているものは見当たらず、色々な植木鉢に仮寓しているのが幅を利かせている。特にカサブランカ(ユリ)の鉢では、仮寓を通り越して鉢の主となり、鉢全体に隙間無くビッシリと生えている。
ツボスミレの花.ユリの鉢を占拠して咲いている(2007/04/06)
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スミレの仲間には地上茎を持つものと持たないものの2つがある。ヒゴスミレや先日の「スミレ」などは地上茎を持たず、根元から直接花柄を出す。しかし、このツボスミレはタチツボスミレと同様地上茎を持ち、茎の葉腋から花柄を出す。まだ春なので余り目立たないが、夏になると、植木鉢から地上茎が四方八方に15cm以上もはみ出して枝垂れる。
ツボスミレは地上茎の葉腋から花を着ける(2007/04/06)
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花はスミレの中でも最も小さい方で、横幅は1cmを少し超える程度。上側の2枚の花弁(上弁)はめくれ上がるので、花は縦に巻いた少し変な形になる。
正面から見たツボスミレの花.側弁の基部だけでなく
かなり広い範囲に亘って毛がある(2007/04/06)
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花は小さいし形も少し違うので、スミレとは思わない人もいるらしい。
少し下側から覗くようにしてみたツボスミレの花.柱頭が見える(2007/04/06)
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植木鉢の本来の主役であるユリの方は、一昨年オルトランを撒くのが1週間程遅れた為にアリマキにやられ、そのアリマキから感染したウィルス病ですっかり駄目になってしまった。一層のこと鉢をひっくり返してユリを棄て、ツボスミレは専用の少し浅めの植木鉢に移そうかとも思っている。
先日のスミレも蚊連草に代わって鉢の主役になってしまった。もう何年かすると、我が家の中庭はスミレだけの鉢で一杯になるかも知れない。