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我が家の庭の生き物たち (都内の小さな庭で)

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2007.05.20
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 もうかなり前のことである。

 ベランダを歩いていたら、庭の飛び石の上に何か妙なものがいる。近づいて見てみると、体長15mm位のハチともアブとも付かぬ見慣れぬ虫であった。

 濃い青みがかった羽と異常に長い吻が目立つ。眼が普通のアブ類とは異なり、頭部全体に占める割合がハチの様に小さく、左右にかなり離れて付いている。腹部はジガバチ的で、胸部に繋がる部分では細く、先の方は太く下向きに膨らむ。

 これは、その一週間程前にベランダの上を這っていた、羽化を失敗して羽が全く伸びていなかったアブと同じ種類だ。翅がクシャクシャなので、その時は検索が全く出来なかったが、今日は何とかなりそうだ。


オオマエグロメバエ1
羽化したてのオオマエグロメバエ.口吻を前に突き出している(2007/04/24)



 まだ、羽化したてらしく全く飛べないので、ゆっくり撮影出来る。翅を畳んでいては検索できないので、手で翅を広げてやっても別段逃げもしない。翅の前縁付近の色が濃く、後の部分ではかなり薄い。

 翅脈が明確に見えるので、検索が出来る。虫をそのままにして、コムピュータにデータを移し、画像を見ながら検索表を辿る。もし、詳細に写っていない部分があったら、もう一度庭に行ってその部分を撮ればいい。

 付節の先が2つに分かれ、剛毛が生えている。翅脈による検索を経て、「・・・口吻は長く、頭部よりも長い」でメバエ科に落ちた。


オオマエグロメバエ2
羽化したてのオオマエグロメバエ.腹部の先端は膨れて下側に向いている(2007/04/24)



 メバエ(ミバエではない)と言うのは名前は知っているが、見るのはこれが初めてである。これ以上の検索は図鑑では出来ないので、Internetで検索する。役に立つ情報は少なかったが、オオマエグロメバエというのがこれに酷似する。「マエグロ」は「前黒」の意で、翅の前部が黒いからだと言う。例によって、近縁種の情報は無いが、ここではオオマエグロメバエとして良いだろう。


オオマエグロメバエ3
羽の前部が色濃く、青みを帯びている.腹部前半は細長い(2007/04/24)



 島根県環境生活部自然環境課のホームページによると、メバエ類は寄生性で、知られている限りでは宿主は総てハチ類である。宿主に直接抱き付いて、その腹部背板間に産卵管を挿入して産卵するというから、中々勇ましいハエも居るものである。

 ところが、その画面の下の方に「トラマルハナバチの体内に形成されたオオマエグロメバエの囲蛹」という写真があるではないか!! 先日見付けた羽化失敗の個体も今日の個体も、「家のマルハナちゃん」の巣の出入り口から2mと離れていない。

 「家のマルハナちゃん」が危ない!!


オオマエグロメバエ4
正面から見たオオマエグロメバエ(2007/04/24)



 「オオマエグロメバエ、逮捕だー!!」。直ちにシャーレの中に身柄を確保した。


 しかし、どうしたものか? マルハナちゃんにはもう御家来衆が沢山居るから表に出ることは多分ないだろう。それに、このオオマエグロメバエ、東京都内で記録はされているものの、それ程沢山居る種類ではないらしい。東京都本土部昆虫目録作成プロジェクトの目録にも載っていない。種保存の為、放してやるか・・・。


 迷っている間にオオマエグロメバエはシャーレの中で死んでしまった。今では、やはり逃がしてやった方が良かったと思っているが、御臨終とあらば仕方がない。標本として、大事に取っておくことにした。








最終更新日  2007.05.20 17:46:22
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