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カテゴリ:植物(木本)
以前にも書いた様に、ニワナナカマドは他界した母が好きだった花で、今年は兄嫁までが「お母さんに見せたあげられたら良かったのに・・・」と言ったくらい見事に咲いた。 母の存命中には生長が悪く、花は全く咲かなかったのである。犯人はネキリムシらしく、毎年春先にオルトラン粒剤を撒くことにしてからは次第に樹勢を取り戻し、やがてチャンと咲く様になった。
ニワナナカマドの花には色々な虫がやってくる。今年は、今まで見たことのないかなり大きなハキリバチが何回もやって来たし、最近この辺りでは珍しいハナムグリも、体中花粉だらけにして花穂の中をゴソゴソと歩き回っていた。
やって来るのはハチ類が多い。しかし、何故かマルハナバチには全く人気がない。丁度ニワナナカマドの向いにイボタの花が咲いており、トラマルハナバチがその花に御執心なのだが、ニワナナカマドの花には全く関心を示さない。「家のマルハナちゃん」の御家来衆(コマルハナバチ)も、巣の入り口の直ぐ下にニワナナカマドがあるにも拘わらず、その花で花粉を集めたりしているのを一度も見ていないし、また、イボタの花にも全く寄りつかない。 訪花するハチと植物との相性はかなり複雑らしい。口器の長さで吸蜜植物が異なると言うが、花粉集めには関係ないだろうし、それだけで決まるものではない様に思える。
不思議なのは、毎年ニワナナカマドが咲くと、白い花に胡麻塩の如く集るルリマルノミハムシが、今年は1匹も来なかったことである。今年はアリマキが少なかったので、代わりにハムシ類の幼虫がテントウムシなどの餌になったのだろうか。 僅か4mm位の小さなハムシだが、何時も来るときに来ないと、やはり寂しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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