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テーマ:日々自然観察(9833)
カテゴリ:昆虫(テントウムシ)
キイロテントウはテントウムシの中では一寸変わり者で、アブラムシやカイガラムシではなく、専らウドン粉病菌を食べる。ウドン粉病と言うのは、御存知とは思うが、黴の感染に因って葉っぱが白っぽく粉を吹いた様になる病気である。キイロテントウはこのカビの菌体を餌とする。 菌食はキイロテントウばかりでなく、シラホシテントウ、シロジュウゴホシテントウ、外来種のクモガタテントウ等もウドン粉病菌を餌とするのだが、担子菌(キノコ類)を食べる虫は沢山いても、子嚢菌(カビ類)を食べる昆虫は珍しいのではないか?
我が家の庭にキイロテントウが居たのは、恐らく、庭の管理の悪い隣の家(毎年チャドクガを量産している)に、ウドン粉病に冒されたシラカシが何本も生えているからだろう。10年以上も前から、この家のシラカシは木全体が粉を吹いたように白くなっている。夏になると、卓越風(Prevailing Wind)はこの家の方からやって来るので、我が家の植物は常にウドン粉病に冒される危険に晒されている訳である。チャドクガと言い、ウドン粉病と言い、全く困った家だ。
キイロテントウ君、葉裏に止まった途端に眠りに入ったらしく、こちとらが散々枝をひねくり回して写真を撮っても逃げなかった。しかし、それでも最後にはすっかり眼を醒ましてしまったらしい。丁度、写真を撮り終わったところで、何処かへ飛んで行ってしまった。 最近は、どうも虫達の安眠妨害ばかりしている様である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.07.18 19:21:35
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